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6週間家族  作者: marron
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今日は良い日


 たこ焼きをやった日、ウィリアムが学校から帰ってくると、

「今日は良い日だった?」

 と聞いてきた。

「良い日だったよ」と答えると

「僕も良い日だった」

 と満面の笑みだった。

 何かいいことがあったのかな。なんだろ?なんだろ?しかしそれを聞ける英語力はない。


 主人が帰ってきてから、ウィリアムは同じ質問を主人にもしていた。そこで主人は

「ウィリアムは?なにかあった?」

 と(英語で)聞くと、それは嬉しそうに答えた。

「落としたカードがちゃんと戻ってきたことが一番。それからテストに合格した。それに夕飯がたこ焼きだ」的なことを英語で。

 もうひとつくらい、良いことがあったらしいけど、そこは聞き取れなかった。

 そうか、たこ焼きがそんなに嬉しかったのか。良かった。


 そして、テスト。講習も折り返し地点で実技のテストがあったらしい。これがダメだと、受かるまでやらされるらしい。(さらに講習を受けて、試験を受けるので追加料金も発生するとか)それが一発OKだったので、とてもすがすがしい顔をしていた。

 後半でもまたテストがあるのかな。彼は後半でやる天ぷらをとても心待ちにしているようだった。


 あと、カードのことは、とても感動していた。どういう種類のカードを落としたのかはわからないけれど、ちゃんとお金も入った状態でカードが戻ってきたので、日本は本当に安全で親切だなあと言っていた。それは多くの外国人が実感するらしい。

 ていうか、カード落としたのか。ひとりで手続きできたから良かったけど、教えておいてほしかったな。未成年だし、お金のことはやっぱり困るからね。

 まあ、とにかくカードが返ってきて本当によかった。

 それに、今日一日がウィリアムにとって、良い日で、本当に良かった。


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