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6週間家族  作者: marron
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たこ焼き


 ウィリアムが「たこ焼きが好き」と言っていたので、たこ焼きの話題で盛り上がった。どうやって作るのかを知りたがったのもあり、小栗家でたこ焼きをすることに決定。早速たこ焼きプレートを買ってみた。


 そしてある日の夕食時にたこ焼きをすることに。たこ焼きをやると聞いて、ウィリアムはかなり早く帰ってきたが、たまたまその日は末っ子は習い事に行っていたし、あす君も部活だった。ちゅんちゅんなど観劇に行っていて、夕飯を食べない。

 ということで、ウィリアムと私の二人だけで、たこ焼きづくりスタート。

 材料を切るのは私がやって、ウィリアムにはきじを作ってもらった。卵に水を入れてよく泡立てる。そこにたこ焼き粉を入れるのだが、

「どれだけ入れるの?全部?」的な英語で質問。

「うん、全部」日本語で返答。

 しかし、混ぜても混ぜてもダマダマに。躍起になるウィリアム。頑張れと応援する私。

 ふとウィリアムが

「ダマが消えない。これ本当に全部入れて良かったの?」的なことを英語で。

 そう?おかしいな、と思いながらたこ焼き粉の袋を見て、

「あ!粉は半分で良かったんだ!」

 と、日本語で言ったのに、ちゃんとウィリアムに通じていた。

「そう思った!でも、僕は言われた通りに全部入れたんだぞ!」ってw

 なぜわかった!?

「うわあ~、ごめんよ~!」

 ということで、大きなボウルに移し替えて、さらに水を足して、なんとかきじを作成。そして新しいたこ焼き器に生地を流し込み、切っておいた具材を入れる。ちょっと待ってからピックでクルっとさせるとちゃんと丸い形に。

「おおー!すごい」

 感激して大騒ぎするウィリアム。

 そして二人でくるくるとたこ焼きを丸めていった。私は柔らかいのが好きなので、かなり適当にやっていたのだけど、ウィリアムは丸い形にこだわり、クルクルと丸を作っていた。物凄い真剣な顔で、

「これは良い。これはまだだ。こっちはきれいな丸ができた」

 と英語で説明しながら焼くウィリアム。凝り症らしい。

 そこへ帰ってきた末っ子とあす君も加わり、みんなで楽しいタコ焼きパーティとなったのだった。


 一度使っちゃったけど、作り方もわかったことだし、たこ焼き器はウィリアムにあげることにした。アメリカで使えると良いなあ。


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