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6週間家族  作者: marron
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怪我

若干の流血表現がありますので、苦手な方はご注意ください


 調理実習があるということで、ウィリアムは時々指先に怪我をしてくる。左手の指(爪付け根辺り)に絆創膏を巻いているので、調理で怪我をしたのか聞いたら

「包丁を入れているケースが壊れてて、そこで切った」的なことを英語で。

 あら、調理で切ったんじゃなかった。

 大したこともなさそうだし、そんなこともあった。

 そうかと思うと、右手の指先に切り傷があったりした。

「包丁で切っちゃった」

 という返事だったけど、なぜ右手を切るのかよくわからない。そっちは包丁を持っている方の手ではないのだろうか。


 そんなある日、左手人差し指に絆創膏を巻いているウィリアムが、居間でゲームをしていた。パッと見ただけで、絆創膏がすでに赤い。

 ありゃー、これはかなり切っちゃったな。と思って、なんとなく洗面所に行くと、すごい血だらけのティッシュの山が。げっ、大丈夫か、あれ。

 ウィリアムは末っ子とゲームをしたり、おやつを食べたりしていたけど、血が止まってないような気がしてきたので声をかけた。

「それ、大丈夫なの?」

「おーけー、おーけー」

 ホンマカイナ。でもなあ、もう絆創膏が真っ赤だし、替えないとだよな。と思って、ウチの絆創膏を出して、消毒液も出して準備をしてから

「消毒するから手を出しな」

「大丈夫、大丈夫」と英語で手を振る。

 しかし、私はやる!ということで、翻訳機に「消毒」と打ち込んでウィリアムに見せると、大人しく手を出した。


 ウィリアムが絆創膏を取ると、爪の際がすっぱりと切れていて、血があふれてきた。

 うっ、気持ち悪い。

 私はあまり血が得意ではない。それがトロトロ出続けてると思うと、具合が悪くなるのを感じて無意識に胸に手を当てていた。

「アーユーオーケー?」

 って逆に心配される私。

「大丈夫!」

 気合を入れて、ウィリアムの指を消毒し、絆創膏を貼ってあげた。指先が切れてるのに、ウィリアムは全然痛がる素振りもなくて、強い子だった。

 4枚くらい絆創膏を貼って、一番上にリラックマの絆創膏でデコ。なんか可愛くなって喜んでいたけど、明日、その手で調理実習できないねーと思うのであった。


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