ゲーム
ウィリアムは日本の文化が好きと聞いたが、彼が好きな物はとにかくゲームだ。MTGというカードゲームにはまっていて、日本でもその対戦をしたいと希望している。
そのために、帰宅が遅くなって私たちを心配させたりもした。
しかし、好きなゲームはそれだけじゃない。気が付けばスマホをいじってゲームをしているし、テレビ(ビデオ?)ゲームも好きで、それのTシャツを着てるし、アナログなボードゲームやトランプ、なんでもやる。日本のアーケードゲームもやりたいからゲームセンターに行くのが夢だとか、そんなことばかり言ってる。
この子、大丈夫だろうか。
そんなことなので、学校から帰ってきてあす君がいるといつの間にかテレビゲーム対決をしているし、末っ子しかいないと二人でMTGをやっている。
ウチにあるテレビゲームはたいしたものがないとはいえ、まあ、それなりに楽しんでいるようだが、彼はオンチなこともあってリズムゲーム(太鼓の達人)は苦手だったようだ。
ということでウィリアムに感化されて、末っ子がMTGのカードが欲しいと言い出した。まあ、自分で買うなら良いけどよ。しかし探しに行ってみると意外と売ってない。どういうところに売ってるんだろうか。末っ子は自らネットで調べて、習い事の前に勝手に店を探しに行ったらしい。って、おい!まったくもう!
しかし結局なくて、数件目に行ったコアなおもちゃ屋でやっと見つけた。やっと見つけたというわりに、かなりしっかりした品ぞろえで、末っ子は迷いに迷ってコレ!とひとつ選んだ。さすがに自分のお小遣いで買えるのはひとつだけだよね。
それじゃちょっと可哀想かなと思って
「じゃあ、お母さんもひとつ買ってあげるよ」
と言ったら、意気揚々と
「やったあ、コレが欲しい!」
と、自分が選んだものの倍も値段がするものを選びやがった。ちっ、しっかりしてやがる。
家に帰って早速デッキを作って(?)、ウィリアムと対戦していた。
ウィリアム曰く
「ヨシにMTGを教えちゃって、ごめんね」
そう思うなら責任とってくれ。
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Jがウィリアムに「日本はどう?」と聞いたら「MTGの仲間が見つかった」と答えたそうだ。何の勉強をしに来てるんだとJも呆れていた。




