末っ子
末っ子はウィリアムが大好きだ。
「ウィリアムってイケメンだよね」
と、よく言っている。本人に向かっても「ウィリアム、イケメン。ハンサム」と言っている(注:通じてないw)。初めて会った時は貝のように口を開かなかったのに、2週間くらいして慣れてきたと思ったら、日本語で話す話す。
しかも、ちょっとでもウィリアムが相手をしてくれそうだと、すかさず
「ゲームしよう!」と誘う。
ウィリアムも優しいから、ちゃんと相手をしてくれる。だから好きなんだろうね。
二人がやるゲームは、スマホのゲームやテレビゲームのこともあるけど、だいたいはMTGというカードゲーム。
言葉の通じない二人なのに、なぜかちゃんとゲームは成立しているらしく、楽しそうだ。
最初のうちは、末っ子はまったくわかってなくて、間違えたことをするとウィリアムが「あ、あー」と言いながら、カードを正しいところに置いたり、ここを見て、など示してくれた。それで、ゲームの最後には、わざと勝たせてくれたりしていた。
「ヨシは結構うまいよ」的なことを英語で言ってくれる。
だんだん慣れてくると、末っ子もちゃんとゲームができるようになって、気が付けば二人で妙に真剣な顔をして対戦していたりして微笑ましい。
そこに、おやつとお茶を出してやり、横から見ていると、かみ合わない会話をしながら実に楽しそうにゲームをしている。
その合間に、末っ子は私に話しかけてくる。
「ウィリアムってイケメンだよねー」
それって、今言うこと!?
「ずっとウチに居て欲しいなあ」
私もそう思っているよ。アメリカに帰ることを考えたら寂しくなっちゃうけど、今は、ウチの子だと思っているよ。ずっと居て欲しいね。




