かわいい
海外でも使われる日本語「かわいい」。当然ウィリアムも知っていた。というか、可愛いものに目がないウィリアム。
180センチのイケメンが、可愛らしいものが好きなのだ。
たとえば、我が家の居間にはスターウォーズの雑貨が飾ってあるコーナーと、リラックマの雑貨が飾ってあるコーナーがあるが、ウィリアムが興味を示したのはリラックマの方。ぬいぐるみを貸してあげると、普通に抱っこしている。ダースベイダーやR2-D2など見向きもしない。
夜遊び(?)して帰ってきた時も、手に持っていたのはポケモンのキャラのぬいぐるみ。枕くらいのサイズはあるやつ。それ・・・アメリカに持って帰るんだよね?かさ張るよ?
しかし、外人の考える「かわいい」は日本人の考える可愛いとはちょっと違ったりする。
ウィリアムが「これって、可愛い?」と見せてくれた、日本のかわいいを紹介しているサイトの画像では、はっきりいって知らないものばかりだったし、少しばかりキモいものもあった。というか、多かった。ちゅんちゅんが「これはキモい」と教えてあげていた。
それなのに、ウィリアムはちゃんと日本の「かわいい」を理解していた。
私のスマホの最初の画面のにゃんこ先生を見て
「これ、かわいいね」
と言ってきたのだ。勿論「かわいい」は日本語で。
「そうそう、これ、可愛いでしょ?にゃんこ先生って言うんだよ?」
と教えてあげたら、
「にゃんこ!?にゃんこで、かわいいといえば、アレだよね」
と、ある画像を見せてくれた。
「おお!かわいい~!!」
そこにあったのは、ラテアートのねこ。
「ただかわいいだけじゃなくて、これって3Dなんだよ」
と教えてくれるウィリアム。
外人に日本のかわいいものを教えてもらうとは思ってもいなかった。




