突然の連絡
2月の初めごろ、アメリカに住む友人いづみ(仮名)からメールが来た。
「Jの友だちで、日本でホームステイができるところを探している子がいるんだけど、小栗家(我が家のこと)はどう?」
Jというのは、いづみの息子のこと。いづみの家族は10年前くらいまで日本に住んでいた。ちゅんちゅんが生まれてから彼らがアメリカに戻ってしまうまで、とても仲良くしていた家族である。Jはハーフのイケメンで、ちゅんちゅんの最初の彼氏ということになっている。まあ、お互い赤ちゃんからの付き合いということだ。
そのJの友だちが日本に来るという。
話によると、イケメンだという。
私は賛成。娘も勿論賛成。あす君と末っ子は、どっちでも~って感じ。しかし、肝心のホストファミリーの要、主人が反対。
「今年はあす君の受験があるから、ホームステイなんて受け入れられない。それにマロン(私のこと)は英語が喋れないから、何かあったらどう対処するんだ」
ごもっともでーす。
しかし私は諦めなかった。
「あす君の受験はあす君がするから、なんとでもなる。ホームステイにくる子も一人で外国に来ようってんだから、それなりに覚悟しているはずだ。そして、ウィリアムはどうやらイタリア語ができるらしい」
イタリア語ならなんとか会話ができるはず。
その後、2,3日考えて、ウィリアムを受け入れることが決まった。
決まったというか、もうね、時間がなかったのだ。
2月の中旬に来るというのに、まだ泊まる先が決まってないって!!日本に来るまであと一週間しかないという日に、ウィリアム君家族とスカイプで話をして、ウチに来ることが決まったのだった。