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どうしても生きなきゃ駄目ですか? 天地 ※自衛隊説明あり


迎えた入隊日。少し細かい話になるが当時の自衛隊試験の種類は「飛行学生」「防衛大学」「幹部候補生」「曹候補生」「新隊員」と分かれる。


「飛行学生」は文字通りパイロット。高校卒業で入れるがべらぼうに頭が良く、尚且つ身体能力が高いスーパーマンでなければならない。エリートコース。


「防衛大学」アホほど頭が良くてちょっと頑張れば東大の文系くらいは余裕。レベルが入る。僕の中学の同級生が合格した。通っていた普通高校では何十年ぶりだそうだ。当然エリートコース。


「幹部候補生」は大卒。最低限の運動能力さえあれば頭がよければ入れますよ。くらい。もちろんエリート。


「曹候補生」簡単に言えば普通の偏差値の高校で常に学年の成績で中位を維持していれば入れますよ。くらい。もちろん最低限の運動能力は必要。


そして「新隊員」


言うまでもないが僕はこれ。周りの奴もほとんどこれ。要は最低限の頭と最低限の運動能力があれば入れます。


自衛隊でトップになるには?と最近よく聞かれる。ので簡単に説明したい。もちろん興味がなければ読み飛ばしても問題ない。物語には関係の話だから。


まず自衛隊のトップ。それは「内閣総理大臣」防衛大臣ではない。


その下に「防衛大臣」


上は政治家。まず出所が違う。軍人と政治家ですから。


そしてここで「統合幕僚長」


ようやく自衛官のトップ役職。陸海空の自衛官のトップ。ものすごく偉い。


その下に「陸上幕僚長」「海上幕僚長」「航空幕僚長」


陸海空それぞれのトップ。偉い。


以上が自衛官のトップと呼ばれる人たち。階級については


航空自衛隊の場合(当時)


「空将」

階級トップ、方面隊総司令官とかいう役職の方々。かなり偉い。幕僚長が大将なら中将。


「空将補」

上から二つめ。基地司令官。とても偉い。少将。


「一等空佐」

三つめ。基地によりけりだが群司令官。まだまだ偉い。准将。


「二等空佐」

基地の規模によるが部隊長。大佐。


「三等空佐」

同じく基地の規模に応じて部隊長。中佐。


「一等空尉」少佐

「二等空尉」大尉

「三等空尉」中尉

部隊の小隊長。


「准空尉」

定年間近の一般隊員に多い。少尉。ここまでが幹部。定年まで粘れば一般隊員はよほどではない限りここがゴール。


「空曹長」

「一等空曹」

「二等空曹」

「三等空曹」

どんぐりの背比べ。幹部様からすればどれも一緒。


「空士長」

「一等空士」

「二等空士」

ゴミ。空曹様からすれば一緒。三年ぶら下がってれば「空士長」までいく。悪いことしなければ。


「三等空士」

廃止になったが自衛隊生徒と呼ばれる中学を卒業してすぐに自衛隊に入隊した方々。これの他に「陸上自衛隊工科」「三等海士」がある。※「三等海士」は同じく廃止。「陸上自衛隊工科」しか今はない。


一番階級は低いが今だけである。卒業と同時に空曹になる。卒業者の殆どは幹部様へ。


ざっくりと説明したが、トップになるのに一番いいのが


防衛大学校

飛行学生


この流れだったら頑張れば「空将補」くらいはいけるのでは?


ちなみに僕のようなタイプであればどんなに頑張っても「二等空佐」が関の山。しかも超絶的な運の良さで。


ともあれ僕は「新隊員」として入隊した。


東日本の「曹候補生」「新隊員」は埼玉県の熊谷基地に集められる。


そこで自衛官たる基礎を築き上げる。



地獄の三ヶ月の始まり。


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