表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦雲の中へ  作者: 播磨守
2/3

一の章(目覚め)

目が覚めたようだ。暗いが視界がはっきりしてきた。

天井は材木。どうやら和風建築のようだ。周囲を見渡す。

エアコンも照明器具も無い。時代劇で見るような寝具らしきもの。和服の寝巻き。全く知らない部屋。

日本の古い時代か?

ん?部屋の外に人の気配が。


?(若い少年の声):「殿 お目覚めにございますか」

殿とは俺の事だろう。この部屋には俺以外の人間はいないのだから。

俺は知らない人間になっちまったのか?

そうとしか考えられない。じゃあ、今の俺は誰なんだ。

考える・・・・解からん。

小説とかだと他人に憑依したら元人格の記憶が残っていたりするけど、そうではないようだ。俺は誰か解からないまま、この人物を演じねばならない。

おそらくここは古い日本で殿と呼ばれる身分である事から、それなりの身分の武士だろう。しかし手がかりが無さ過ぎる。

改めて周囲を見渡すが、自身の身分を特定できそうな物は無い。

寝具のほかには刀が置いてあるくらいだが、見ても解からない。

これ以上考えていても仕方がなさそうだ。

ここはなるようになるしかない。

俺:「今、起きたところだ。何事かあったか。」

腹を決めて声を出した。

あっ オッサン声だ。しかも低くて渋い。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ