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昔々ある所にじい様とばあ様が住んでおったそうな。
定年退職後、それまで住んでいた家を売り払い生まれ育った田舎に戻って年金でのんびり余生をおくっておった。
年金生活のじい様は家でのんびり盆栽をいじっておったが、ばあさまは毎日せかせかとパートに出ておった。
そんなある時、ばあ様がじい様にこう言いました。
「最近貴方はちっとも生活費を家に入れないわね」
するとじい様はこう答えました。
「お前は一度も家賃を払った事がないじゃないか」
そこで二人ははたと我に返って、互いの顔を見合わせてからにっこりと微笑むと末永く幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
サイト“へのへののもへじ/紳士と熟女のため童話のあるひとつの昔話
”を大幅修正してこちらに同時掲載しております♪