表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムを狩る仕事です。  作者: 紅花翁草


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/59

007

「居たわ!」

「任せて!」


 スライムの森に到着してから、大谷さんに教わったチームでのスライム狩りの方法。

 それは、5メートルほど離れて横一列になり、ゆっくり前進していくというものだ。

 そしてスライムを見つけたら、刃のある武器を持つ大豊さん、一枝さん、添島さんの誰かが、魔核に当たるまで何度も切り刻む。スライムは打撃耐性が高く、斬ってもすぐにくっ付くからだ。


「この! この! この! この! この! ……当たった!」


 今回は、鹿屋さんが見つけたスライムを大豊さんが担当している。

 20センチほどの巨大な水滴にしか見えなかったそれがスッと消え、ビー玉ほどの透明な青い魔石だけがコロンと転がった。


「これでやっと10個かぁ〜」

「それじゃ集合。20分ほど休憩な。次はベリー集めの手伝い方を教えるぞ」

「「「「「はーい!」」」」」


 返事は大きいものの、足取りは疲れが滲んでいて、後方から眺めていた大谷さんへゆっくり歩いていく。


 うん、完全に部活だな。


「多紀君、待たせたな」

「はい。じゃあ行ってきます」

「あぁ、くれぐれも俺達の見える範囲でだ。それと休憩時間が終わる頃には戻ってくるように」

「はい」


 ハンターギルドがある街から車で30分。2の七地区にある、スライムしかいない通称『スライムの森』に着いてから最初に行ったのは、僕の魔核締めの確認だった。

 魔眼でスライムを探し、レイピアで魔核を一撃で破壊し、一発合格。

 かかった時間はトータル2分ほど。

 その後、彼女達にスライム狩りを教えている間に、僕の今日の行動方針が決まった。


 彼女達が10個魔石を集めて休憩に入ったら、休憩時間の10分間だけ、魔力視の範囲内で僕がスライム狩りをする。


 僕の魔力視の範囲はそのまま大谷さんの監視範囲でもある。

 つまり双方になにかあれば、お互いに気付くという事だ。


 魔力視の範囲は半径1キロ。そこに存在するスライムは20匹ほど。

 彼女達が捜し終えた後でも、僕の視界には12匹がまだ居る。

 

 彼女達5人で10匹狩るのに30分弱。

 僕が休憩10分でどれだけ狩れるか……


 よし、行ってみるかぁ!




「おかえり〜。どうだった?」

「はぁ、はぁ、はぁ……12個でした」

「おお! ホント凄いね」


 往復の距離的に、結局見つけていた12匹しか狩れず、息を切らして戻ってきた僕に声を掛けたのは大豊さん。

 短い質問でも、何を聞かれているのかは察せた。


「はぁ……もう少しいけると思ったんですけどね」


「いやいや、十分すぎる結果だ。まさか10分間ずっと走っているとは思わなかったぞ。若いって言っても、どんな体力してるんだよ。しかも、こんな足場の悪い森の中でだ」


 僕の大豊さんへの返答に大谷さんが驚いた顔している。


「トレラン、あ、山の中を走るトレイルランニング的な運動を中心に鍛えてたので」

「あぁ、それでそんな防御力なさそうな靴なのか」

「あ、これですか? はい。ソールが柔らかくて、石や木の根を踏んでもバランスが崩れにくいですし、グリップも良いので滑りにくいんですよ」

「なるほどな。多紀君はそのスタイルで行くんだな」

「はい。まずは自分なりに考えたやり方で試してみようかと」

「あぁ、それで良い。ここではゴブリンやウルフと戦う必要はほぼないしな。それに俺達は魔物の位置を誰よりも早く視ることができる。逃げに徹するのは正解だ」


「ですよね。それと、このトングって良いですね」

「だろ?」

「ありがとうございました。これ返します。これって自分で作っても良いんですか?」

「あぁ作っても良いが、削る作業はガーデン内でだぞ。外でやると軽犯罪法に引っ掛かる可能性がある。作ったら武器として登録して、武器庫受付に預ければそのまま登録になる」

「分かりました」


 大谷さんが普段使う“スライム狩り専用トング”を貸してくれた。

 栗拾いやゴミ拾いに使うステンレストングの先端を薄く削り、刃のように仕立てたものだ。

 スライムの体を貫いて魔核を壊すのに十分な切れ味がある。


 そして、落ちた魔石をそのまま挟んで拾えるのが何より便利だ。毎回屈まなくていい。


 大谷さんは「腰に負担が掛からないのが良い」と言っていたけど、僕的には「時間短縮に最高」だ。


「よし。それじゃあ、ヒールとマナポーションの素材になるベリーを採りに移動しようか」

「「「「「はい!」」」」」


イレーザ「よく視えているようですね」

リネア「ほんとうに」

イレーザ「リネア様、見てましたか」

リネア「えぇ、気になって……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ