…
「おら!もう着くぞ!」
「もう着くって…あれから2時間もたってますよ」
「たったの2時間だろうが!」
3人が乗っている車はゆっくりと透明の筒の中をエレベーターのように降ろされていく。
超高速路はメインコロニーに後々付けられた別のコロニーに移動するための直通の道である。外部の力をより受けづらくしてあるし、直通なので目的地へとすくにたどり着くため、今までは少し離れたコロニーへの移動は宇宙船に乗り込み2日とかかっていたところをたったの2時間…宇宙生活が始まって十数年来の大発明だと言われている。
「ここからは30分程度だ」
「えぇっ!しかも、自走です!?ガンさん運転できます!?…アジンに代わります?」
「運転くらいできるわ!」
超高速路から降ろされた車の車体の下からタイヤが出てくる。
「おら!しっかり座っとけ!」
ゆっくりと車が走り出す。
心地よいゆれが続く。普段の電磁レールだとほとんど揺れは感じないがしっかりと道路と走っているためカタカタと揺れる。
「…ほんと、田舎臭いコロニーですよねー…」
「これが良いってやつもいるらしいからな」
ここはJapanColony付属〘〙地区。現代科学の恩恵をほとんど受けない数少ないColonyである。
元々、今では少なくなった純日本人達で作られた場所だ。過去の良き日本、和の心。少しでも遺しておきたいとゆうことで建設が決まり付属Colonyとゆうわりに遠い場所に現代的な技術を少なく極力アナログで生活できる場所を作ったのだ。
「この不便さが恋しくなるんだとよ…うちのもここにばっかり行きたがる…」
「ガンさんはどうなんです?日本人の血が入ってるじゃないですか」
「便利な生活になれちまってるからな…不便でしょうがねぇよ!」
「でも、翠さん連れて来るんでしょ?仲いいよな」
「しょうがねぇだろう!どこ行きたいか聞くとここばっかりなんだからよぉ!」
若干目をそらしつつ応えるガンさん。
「おい!準備しろよ!もう着くぞ」
「さっきも着くって言ってましたよ…遠いな…」