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第5話 きゃわわ!

コンコン。


部屋をノックする音で目が覚めた。


しまった、食事まで軽く横になっているつもりが思いっきり寝てしまった。


起き上がりドアを開けると猫耳を生やした女の子がいた。


きゃわわ!


「お客さん、今食堂が満席でもし食事をするなら部屋まで持ってきますけどどうしますか?」


「本当?ならお願いしようかな」


「はい、じゃあ今持ってきますね」


食堂が満席になるほどここは人気店なのか、すごいな。


しばらく待っていると再び扉がノックされた。


扉を開けるとさっきの女の子と双子なのか顔の似ているこれもまた猫耳を生やした男の子と女の子がいた。


「こちら食事になります、どうぞ」


「「どうじょ!」」


「ありがとう、じゃあこれ夕食代と運んでくれたお礼ね」


銀貨2枚を渡した。


この世界にチップの文化があるのかは知らないが、今後何かあったときには頼りにさせてもらおう。


「ありがとうございます!」


「「ありがとー!」」


可愛い猫耳達は去ってしまった。


あの猫耳、許されるなら触りたいな…。


おっといかんいかん、まずは料理のほうから。


メニューはパンとサラダ、豆のスープに肉だ。


まずはパンから、うん、ちょっと固いかな、これはスープに浸して食べるものなのか?


スープは塩が効いているな、すごく美味しいとは言えないがこれがこの世界では普通なのだろう。


サラダは普通にサラダだった、ドレッシングがあればまた変わるだろう。


肉は昼間食べたオーク肉のようだった。


オーク肉はよく食べられるのかな?


魔物についての知識は無いからちょっと知りたいな。


やっぱドラゴンの肉は美味しかったりするのだろうか?


食事が終わり皿を片付けるために食堂へ。


食堂はまだ他のお客さんがたくさんいた。


さっきの女の子もせっせと働いている。


偉いなぁ、まだ10歳くらいだろうか?なのに親の手伝いだなんて。


俺なんて10歳って言ったらたまに家事を手伝うけど基本ゲームばっかりしてたからなぁ。


母さんも父さんも元気にしてるかなぁ…。


まぁもう元の世界には戻れないんだけどさ…。


少し悲しくなったところに女の子の元気な声が聞こえてきた。


「あ!さっきのお兄さん、もう食べ終わったんですか?」


「あぁ、食器を片付けようと思ってね」


「すみません言い忘れてましたね、食器は扉の前に置いてくだされば後で回収に行くので」


「あぁそうだったの、まぁもう持ってきちゃったから」


「そうですね、わざわざありがとうございます」


女の子に食器を渡す。


「じゃ、俺は部屋に戻るから」


「はい、おやすみなさい」


部屋に戻った。


さて、暇になってしまったな。


今後のことを考えるか。


とりあえずこの宿にいる間に店舗をある程度追加しておきたいよなぁ。


「ゼン、また追加できる店舗を見せてくれないか?」


《かしこまりました》


追加できる店舗を見ていく。


次は何を追加しようかなぁ。


飲食店はまだまだ欲しいけど10万MP使うから追加出来ても9店舗か。


しかし、飲食店だけ追加しても意味がない。


スーパーは1店舗あれば十分かな。


まだもう3店舗くらい追加できるスーパーがあるけど、流石に30万MP取られるのはキツい。


あ!コンビニ追加出来るじゃん!


しかも10万MPだ!


これは追加の欄に入れておこう。


次に飲食店を5店舗ほど追加の欄に入れて…いや、1店舗外してこのバイキング形式のレストランを追加しよう。


あとは雑貨屋を13店舗追加したらちょうど1万MP残るな、よしこれでいこう!


「アリス、今何時だ?」


《ただいま夜の8時30分になります》


まだそんな時間か、でも暇つぶしも何も無いし基本的にこの世界の人は早寝早起きなんだろうなぁ。


「この世界の人って何時に寝て何時に起きるんだ?」


《人によりますが、夜の9時に寝て朝の鐘が鳴る頃に起きる人がおおいかと》


えっと、9時間睡眠か、この世界の人は十分な睡眠が取れる人が多いんだな。


俺の世界じゃブラックなところにいる人なんて日付が変わっても眠れないのに朝の8時には会社にいなきゃいけないとかいうのもあったし、その点ではこの世界の方がいいのかもな。


さて、じゃあ俺もそれに倣ってもうそろそろ寝ますかね。


「じゃあアリス、ゼン、俺はもう寝るから」


《 《はい、おやすみなさいませ》 》


「おやすみ」


俺は魔道具の明かりを消してベッド潜った。


明日はこの街をもう少し見て回ろうかな。


Zzz…。




次の日、朝の鐘で起きた。


「ふぁ~ぁ、おはようアリス、ゼン」


《 《おはようございます》 》


食堂に行き朝ご飯を食べる。


厨房には猫耳の女の人がいた。


あれが受付のムキムキの男の人が言ってたお嫁さんかな。


「おはようございます、朝ご飯をお願いしたいんですが」


「おはようございます、泊まりの方ですか?」


おぉ!めっちゃ美人さんやん!あの女の子と双子の子が可愛いわけだ。


「素泊まりなんで、600ベルですよね?」


「そうですよ」


「では、はい」


俺は銅貨6枚を渡した。


「はい、ちょうどですね、今作るんで席に座って待っていてください」


俺は端の席に座った。


しばらくすると猫耳の男の子が食事を運んできた。


「お待たせしました」


「ありがとう」


朝ご飯はパンにスープにサラダ、夕食は肉が付くからちょっと高いのかな?


朝ご飯を食べ終わり外に出る。


さーて、どこから行こうかな。

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