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第3話 配慮が行き届いてるなぁ神様

「それじゃあ、追加!」


《合計12店舗を追加します。残りMPは2万です。追加しますか?》


「もちろんYES!」


《追加しました》


するとオーナールームに新しく扉が出来た。


これがショッピングモールに続く扉かな?


《そちらの扉を出ますと先程追加された店舗があるショッピングモール内になります》


「ありがと、それじゃ、早速行こうかな」


俺はドアノブに手をかけ、回し引く!


…あれ?開かないな。


《…オーナー、押す、です》


あぁ、これは失礼。


今度こそ、回し押す!


先程追加された様々な店舗が目に入った。


おぉ、本当に出来てる。


でもなんか少なくない?


スーパーはある、あと向こうに飲食店らしきものは見えるけど、雑貨屋と服屋と靴屋が見当たらないぞ?


《3階、4階にも店舗があります。ご確認ください》


そういうことか。


俺はエスカレーターを使い3階に上がった。


そこにはちゃんと服屋と靴屋、あと雑貨屋が数店ちゃんとあった。


「しかし、なんで3階に作ったんだろう?まだ出来たてだから1階でもよかったのに」


《全ての店舗が追加された場合のことを考えて追加されていきます》


あぁ、なるほど。


つまり全部追加された時に1階にあるものは1階に、2階にあるものは2階にってことかな。


確かに適当に追加していくから、追加された順に店舗が出来ていくと服屋と服屋の間に飲食店が出来たりして訳分かんなくなっちゃうしね。


配慮が行き届いてるなぁ神様、ありがたやありがたや。


「さて、追加したはいいけどこれMPって回復するの?自動回復?あと何時間待つの?」


《MPは日付が変わると同時に回復します》


つまり俺日付が変わるまで暇ってこと?


《オーナー、昼時ですし、追加した飲食店にでもどうですか?》


お、そうだな。


早速追加したばかりのゴストへやってきた。


ここのチーズINハンバーグ好きなんだよなぁ。


飲食店はまず、タッチパネルに大人と子供の人数を入力する。


次にカウンターがある店ならテーブルかカウンターかを選ぶ。


番号の書いてある紙が出てくるので、その番号の席へ向かう。


席に座り注文する。注文もタッチパネルだ。


料理は配膳ロボットが運んできてくれる。ハイテクだ。


あとは食べる。うめぇ!


食べ終わったら会計、番号の書いてある紙をレジへ持っていき会計を…俺金持ってなくね?


《オーナーのMPから食材を補充するので無料で大丈夫です》


助かる。


会計が終わるとその席に掃除ロボットが行き片付けをする。


ハイテクだなぁ。(2回目)


さて、ご飯も食べたし次は何するかな。


集客するためには外の世界の人との繋がりが大事だし、宿は向こうで取りたいよなぁ。


しかし、金がない!


うーん、どうしたものか。


《資金のことでお困りなら靴を売るのがよろしいかと》


「靴?なんで靴なんだ?」


《服はある程度需要と供給が釣り合っていますが、靴は需要が圧倒的に多いのです》


「なるほど、高めに買い取ってくれるって訳ね」


《はい、その通りです》


「ならばすぐに行動しよう」


俺は靴屋で適当な靴を5足ほど持ち…持てない。


流石に5足は抱える。


抱えたまま行くのはちょっと恥ずかしいな。


《オーナー、タブレットの収納機能をお使いください》


「収納機能?」


《はい、収納したい物に触れながら「収納」と唱えるとその物が収納されます。取り出したい時は収納物一覧から取り出したい物をタップするだけで取り出せます》


えー!なにその便利機能!早く言ってよ!


早速俺は5足の靴を収納していく。


「収納、収納、収納、収納、収納!」


収納物一覧にもちゃんと表示されてるな。


よし、では靴を売りに行こう!


…どこに?


アリスさぁん!


《…商人ギルドが良いかと》


「商人ギルドね、分かった、けど道が分かんないや」


《そこは人に聞きながら行ってください、言葉は通じますよね?》


な、なんかアリスさんがちょっと冷たい。


まぁ頼りすぎるのもダメだし、ちゃんと自分でやりますか。


「ゲートオープン」


扉を開けると入ってきた場所と同じところに出た。


よし、誰もいないな。


「ゲートクローズ」


では早速、人に聞きながら行きますか。


裏路地から表に出て道行く人に商人ギルドの場所

を聞く。


3人目に聞いたところで着きました商人ギルド。


扉を開け中に入る。


中は左右に2階へ上がる階段があり、その間に受付があった。


受付へと向かい挨拶をする。


「こんちゃーす」


「商人ギルドへようこそ、本日のご用件は?」


「えっと、靴を売りたいんですけど」


「靴ですね、では先に鑑定をさせていただきます」


と女の人が眼鏡のような道具を出し靴をまじまじと見始めた。


5足全て見終わると「担当の者を呼んできます」と2階へと上がっていった。


しばらくするとさっきの女の人が男の人を連れ戻ってきた。


「どうも、あなたがこの靴の売主ですかな?」


「はい、そうですが」


「初めまして、私マイケルと申します」


「ジュンです、よろしくお願いします」


「ここで立ち話もなんですから、部屋へ案内します」


とマイケルさんに2階の部屋へと案内された。


部屋に入るとマイケルさんが奥のソファに座ったので俺は手前のソファに座る。


ドキドキ。

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