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74話

 マリリンは今日は仕事ではないということでござるから、今から抜けたところで何も言われないということでござるな。

 こんなは朝早くから仕事があるとは、冒険者ギルドの職員も大変なのでござるな。冒険者が来る前から準備をしておくとなると必然的に早くなるのは当たり前のことでござるかな。


 クエストの張り出しとかでござるか? 毎日更新しているとは思っていなかったでござるが……。それとも拙者が知らないような仕事が隠されているのでござるか? こんなこと考える必要ないでござるな。わかったところでなんの意味もなかったでござる。まあ、マリリンを待っている時間にどうでもいいことを考えるのは別に無駄というわけではないでござるか。


「タケシさんお待たせしました。それでは行きましょう!!」


 いつもの冒険者ギルドの制服ではござらんな。


「もしかして私服でござるか? よく似合っているでござるよ」


「本当ですか? ありがとうございます。今日のために準備したんですよ」


 マリリンは自信ありげでござるが、実際に相当似合っているでござるからな。ワンピースという服でござろうか? マリリンの可憐さによくマッチしているでござるよ。なかなかいいセンスしているでござるな。


「それは自分で選んだのでござるか?」


「もちろんですよ。ひそかに見繕ってましたからね。お気に入りの服なんですよ」


「ほぉ、マリリンはこういう服が似合うのでござるのか。拙者もいつも同じ服を着ているからそろそろ新しい服を買うのもいいかもしれないでござるな。今度買いに行ってみるとするでござるか」


 口に出して初めて意識したでござるが、拙者はこの世界に来てから今までずっとこの服で生活していたでござる。それは流石にどうなのでござるか? 拙者がいくらおしゃれに頓着がないとは言え、限度というものがあるでござるな。ここらで違う服も買っておいた方がいいでござるな。


「今日はお祭りに行くので無理ですが、また機会があれば私も一緒に選んで上げますよ。私のセンスにかかればタケシさんも大変身です」


「変身というのはいささか不本意でござるな。拙者は今の状態でも十分にいけているでござろう? 大変身ではなく、さらに磨きがかかるといってほしいでござるよ」


「毎日同じ服を来ている人が何を言ってるんですか? そんな調子でいけてる何て思われないですよ」


 それもそうでござるな。マリリンの言う通りでござる。いくら素材が良くても毎日同じ服という変えようのない現実がすべてを台無しにしているまであるでござるよ。


「マリリンのいう通りでござったな。これからはもう少し意識をするようにするでござる。強さと関係ないところで舐められるのは納得いかないでござる」


「タケシさんの強さは本物ですもんね。あれだけ追加でモンスターを狩ってくる冒険者は見たことないってギルド内で話題になってるんですよ。どれだけ狩ってきたらそんなことになるんですか?」


「遠慮しているのでござるがな。拙者が本気でモンスターを狩りに行けば今の倍どころの話ではすまないでござるよ。山もろともすべてをスキルで滅ぼしてしまうでござる」


「本当にできたとしても危険なのでやめてください。そんなことしたら危険人物として国中で指名手配されてしまいますよ。冒険者を続けるどころの話ではなくなってしまいます」


 指名手配何てされてしまえば拙者の武士を広めるという最終目標も達成できなくなってしまうでござるな。過ぎた力は恐れを生んでしまうのでござるな。気を付けないといけないでござるな。悪い方向で広まってしまうのはダメでござる。それこそなんの意味もないことでござる。


「軽い冗談でござるよ。拙者だってしてはダメなことくらい分別がつくでござるよ。もう大人でござるからな。冒険者ギルドで暴れるようなドデカとは違うのでござるよ」


「さりげなくドデカさんの悪口を言うのはやめてください。あれでもために優しかったりするらしいですよ。私は見たことはありませんが」


「どうせ、自作自演でござるよ。煙のないところに噂はたたないのでござるよ。ドデカが自分で言っているだけでござる。実際に戦った拙者がいうのでござるから間違いないでござるよ」


「戦っただけでそんなことまでわかるとは思えませんが……」


「拙者は戦ったもののおおよその性格を感じ取ることができるのでござるよ。これも武士たるものの力でござるな」


「え!? 凄いです!! そんな話は聞いたことありませんよ!!」


「嘘でござるよ。そんなエスパーみたいなことできるわけがないでござろう。マリリンは騙されやすすぎるでござるよ」


「ひどいです!!」


 口を膨らませて怒っているアピールをしてくるでござるが、可愛いだけでござるな。


「軽い冗談ではござらんか。悪かったでござるよ。そろそろまつりに行こうではござらんか」


「話をそらそうとしてますね……わかりました、この話はあるきながらしましょうか」


 追及は逃れられなかったようでござる。

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