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54話

 どれくらい貰えるでござるかな。

 楽しみでござるなぁ。この期待させようでござるし、宿代を払っても余裕であまりそうでござるな。


「てめぇ、そんなに道中でモンスターを討伐して来たってのか? 普通はありえないだろ」


「急に話に入ってきてどうしたのでござるか? そんなに驚くことでもないでござるよ。適当に出くわしたモンスターを狩っていただけでござるからな」


「それがおかしいって言ってんだよ。クエストの追加報酬なんてどうしても戦わいといけない状況で討伐したモンスターを報酬に加えるための制度だぞ」


 それは初耳でござるな。

 てっきり、クエストついでにモンスターを討伐しまくって、報酬を上乗せするためのものだと思っていたでござる。拙者のために用意されているようなものだと喜んでいたのでござるが、まさかそういうために作られたものだとは思わなかったでござるな。


「ラッキーでござったな。拙者は金が必要でござったし、たまたま金を手に入れる方法があったのでござるから利用しない手はないでござるよな? ドデカこそ、Aランク冒険者ならこれでがっぽり稼げるのではござらんか?」


「俺は、クエストの危険度も高いものに行っているから道中も危険なモンスターばかりなんだ。だから、てめぇみたいなことをするのは無理なんだよ」


「それはおかしいでござるな。拙者ならば、どこでも出くわしたモンスターを狩るくらいわけないでござるよ。現に、拙者が行った山のモンスターは狩りまくったでござる」


 ドデカも大したことないでござるな。

 拙者であれば、気にせず狩りまくって報酬を大幅に上乗せすることが可能でござるし、まだまだ実力が足りてないでござるな。Aランク冒険者としても実力不足なのではござらんか?


「うるせぇ。俺だってなぁ。できるものならやりてぇよ。でもなぁ、道中無理して本命のモンスターを狩り損ねてしまったらクエスト失敗で無意味になるんだよ。そこまでの危険を負ってまでわざわざ狩ることもねぇんだよ。それに、俺はてめぇみてぇに金に困ってないからな」


「金に困っていないからって言うのは今思いついただけの言い訳でござろう? 拙者に対する当てつけかもしれないでござるが、自分の首をしめているだけでござるよ」


「このっ、ちっ、くそがっ!! むかつく野郎だぜ。ここで話しても無駄だ。話しかけた俺が悪かった」


 負けを認めたようなものでござるな。

 ドデカも図星をつかれたのでござろう。拙者の頭脳であればこの程度のことを看破するのは造作もないことでござるよ。


「お話し中すいません。報酬の計算が終わりましたが、話を移してもいいですか?」


「構わないでござるよ。ドデカとの話は拙者の勝ちに終わったでござるからな。もう大丈夫でござるよ」


「わかりました。それでは、ロックスネーク8匹で3万ゴールド、フォレストコング23匹で12万ゴールドです。なので、合計15万ゴールドの追加報酬ですね」


 15万ゴールドでござるか? さっきもらった報酬の三倍でござるよ。えーと、合わせて20万ゴールドでござる!! これはすごいでござるよ。流石にクエストの達成報酬よりも割安になってしまっているでござるが、こんなに貰えれば十分すぎるでござるよ。これだけあれば、きっと宿代も足りるはずでござる。


「どうぞ、こちらです」


 先ほどとは比べものにならない程の量の硬貨が入った袋をお姉さんから受け取るでござる。

 ジャラジャラと小気味いい音を鳴らしながら懐にしまう。こんなに金を貰っていいものなのでござろうか? 貰いすぎて少し不安になってきてしまったでござるよ。


「ありがとうでござる。今日はこれで足りそうでござるよ」


「明日はもう少し自重してもらえると助かります。毎回毎回こんな量のモンスターを追加で狩ってしまわれたら、通常クエストとして発注しているモンスターまで狩りつくされてしまいそうですからね」


「拙者もそれはまずいと思って、途中からはスルーしていたのでござるよ。それくらいは考えているでござるよ」


「これでも抑えてるんですか? とても考えられませんね。それでは、もっと自重してください」


「金に困っていなかったらここまでモンスターを狩るのはやめるでござるよ。金に困っているときは大目に見てほしいでござるよ。確かにフォレストコングは自分から討伐したでござるが、ロックスネークは自分たちから拙者にかられに来たのでござるよ」


 壁を叩いて、出てくるように刺激したのは拙者でござるが、拙者もここまで出てくるとは思わなかったのでござるよ。つまり、拙者に比はないのでござるよ。


「ギルドマスターから直接注意されているわけではありませんので、私からはそれほどまで強くいえないので、頭の片隅に置いておく程度で構いませんよ」


「というと、別にダメって言うわけではないのでござるか? それなら、拙者が我慢する必要はないでござるよな?」


「いえ、そこは我慢してください。あまりやりすぎると、ギルドマスターから直接注意が入る可能性もありますからね」


 それは困るでござるな。ならば、たまにこうやって追加で狩ってくるほうが賢いのかもしれないでござるな。目をつけられても困るでござるよ。我慢するときは、我慢しないといけないようでござるな。


「それでは、またよろしくお願いしますね」


「ありがとうでござるよ」

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