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51話

 後ろを振り返るとさっきまで拙者のことを煽っていた二人が座り込んでしまっているでござるな。殺気が聞いたのでござろう。常人であれば泡を吹いて倒れているところでござるが、そこは流石冒険者でござるな。座り込む程度で耐えたのはあっぱれでござるよ。


「これで少しは懲りたでござろう。人の悪口などいうものでないのでござるよ」


 並ぶのも嫌なので、軽く走りながら冒険者ギルドを目指すでござる。






「戻ってきたでござるが……想像していたよりも並んでいるでござる。めんどくさいでござる、何とかならないのでござるか?」


 拙者が冒険者ギルドに戻ると、既に長蛇の列ができてしまっていた。

 これに並ばないといけないのでござるか? 正気の沙汰ではないでござるよ。金が貰えるからと言ってもできることとできないことがあるでござるよ。


「あれ? タケシさん今帰ってきたのですか? タイミングが悪かったですね。ちょうど今が一番混む時間帯ですから。もう少し早ければここまでではなかったのですが」


 横から聞こえてきた声に反応し、そちらに視線を向ける。

 そこには、今日お世話になったマリリンが立っているではござらんか。これは、またもや救済されてしまうのでござるか?


「マリリンではござらんか。いいところに現れたでござるよ。何とかこの列に並ばずにすむ方法はないでござるか? 拙者には少し厳しいでござる」


「みんな並ぶものですから、我慢してくださいとしか言えませんね。うちの職員はみんな仕事が早いですから、見かけほど時間はかかりませんよ。これくらいの列でしたら、20分から30分くらいですかね?」


「そんなに待つでござるか? 嫌でござる!! 拙者は待ちたくないでござるよ」


 意気揚々と帰ってきてこの仕打ちはあんまりでござる……こんなことならスキップなんてせずに、全力ダッシュで帰ってくるべきでござった。今更ながら後悔してしまうでござる。


 まだマリリンなら何とかしてくれるはずでござるよ。朝の時も、冒険者登録をしてくれたでござるし、今回もマリリンにしてもらえばいいでござる。


「マリリン、一つ頼みがあるのでござるがいいでござるか?」


「えっとぉ、何ですか? 私にクエストの達成報告をしようと仕様としているのならごめんなさい。まだその仕事は任されていません」


 終わったでござる。これでは、あの列に並ぶしかないということでござる。

 待ちぼうけ確定でござる。拙者は一秒たりとも待ちたくはないのでござる。理想は拙者が帰ってきたときには誰も受付に並んでいないことでござる。


「それはそうと、タケシさんはロックスネークの討伐はできたのですか? 早くても今日の夜になると思っていたのですが……」


「ロックスネークは確か、13匹くらい討伐したでござるよ。後から後から湧いてきたでござるからな。あ!! マリリンに聞いていなかったことがあったのでざった。追加報酬は具体的にどれくらい貰えるのでござるか? それと、討伐したモンスターはどうやって報告するのでござるか?」


「説明してませんでしたか? 私のミスですね、申し訳ないです。まずは、モンスターのカウントは冒険者カードが行ってくれます。カードはタケシさんと微量の魔力でつながっていて、討伐したモンスターの数も数えてくれるのです」


 よくわからないでござるが、冒険者カードがすごい便利だってことはわかったでござるよ。拙者が特に悩む必要はなかったのでござるか。少し損をしたような気分になるでござるな。


「この冒険者カードはそんなことまでできるのでござるのか。でもよかったでござる。もし、何か証明するものが必要とか言われても持っていなかったでござるからな、ここで大暴れしなくて済むでござるよ」


「タケシさんが暴れたりしたら冗談ではすみませんよ。ギルドがなくなってしまいます」


「大丈夫でござるよ。拙者は何の理由もなく暴れたりはしないでござるからな」


「それはよかったです。それと、追加報酬についてですが、詳しい内訳などは私にはわかりません。まだ、その仕事をしたことがありませんから。よく、追加報酬で今日は豪遊だとか騒いでいる冒険者の方がいますから、期待していいと思いますよ」


 追加報酬のおかげで豪遊ができるのでござるか。それは、大層な金を貰っているに違いないでござるな。しかも拙者はあのへんなサルを大量に討伐しているのと、ロックスネークを追加で8匹も討伐しているでござる。期待せずにはいられないでござるな。


「ありがとうでござるよ。何とかこの列にも並べそうな気がしてきたでござる。これもマリリンのおかげでござるよ」


「頑張ってくださいというのもおかしな話ですけど、頑張って並んでくださいね」


 マリリンから報酬の話を聞いたおかげでこの列にも並べそうな気がしてきたでざる。

 少し話している間にほんの少しだけ人が減ったきがするでござるよ。今がチャンスでござる。このチャンスを逃したら入口周辺にいた冒険者たちが帰ってきてしまうでござる。急ぐでござるよ。


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