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49話

「10匹もいるでござるよ!! 最高でござる。これなら今討伐した分も合わせて……13匹でござるか? クエストは5匹、つまり倍以上の数を討伐したことになるでござるよ!! もちろん、報酬も倍になるはずでござるよな!!」


 もう仕留め的でいるでござうが特に問題はないでござろう。

 この程度のモンスターがいくら現れたところで拙者の敵ではござらん。少し早いだけのただの蛇でござる。モンスターとか言っても大したことはないでござるからな。


 どう料理してやろうでござるかな。すべてを一刀両断するスキルを使いたいところではござるが、この洞窟を……それどころかこの山ごと真っ二つにしてしまうでござるな。ちょっとやりすぎでござるから今回は出番はなさそうでござるよ。


「さあ、かかってくるでござる。まとめてでも拙者は一向に構わないでござるよ」


 ごつごつと地面を這いながら、拙者の様子をうかがっているロックスネークの群れでござったが、ついにしびれを切らしたのか次々に飛びかかってきたでござる。


「ただ飛びかかってくるだけとは芸がないでござるな。それは拙者には通じないとわかっているでござろうに」


 スパスパとロックスネークの首を手刀で斬り飛ばす。

 なにも難しいことはないでござる、ただの作業でござるよ。これでは、拙者の能力なんてオーバーキルすぎるでござるな。


【レベルアップしました】


「久々に聞いたでござるな。また拙者は強くなってしまったようでござるよ。これ以上の強さなどどこに必要なのでござろうかな。まだ見ぬ強敵がこの世界には潜んでいればいいでござるが……」


 気が付けば、10匹もいたロックスネークは目の前から消え去っていたでござる。

 無駄にスピードがあるせいか、飛びかかって拙者に殺されるまでも早いでござるな。


「壁からもう音がしなくなったでござるな。ここら辺一帯のロックスネークはもう狩りつくしてしまったでござるかな。結構討伐したことでござるし、そろそろ町へ帰ってもいいでござるな。確か、クエストだけの報酬で5万ゴールドとか言っていたでござるから、これだけ討伐した拙者の報酬は20万ゴールドはくだらないはずでござるよ。少なかったら暴れてやるでござる」


 戦闘も区切りがつき、これ以上ロックスネークが現れそうにないことを確認した拙者は松明を片手に来た道を進むでござる。


 それにしても本当にこの洞窟にロックスネークが生息していたとは拙者もラッキーでござるよな。でも、拙者が松明を作るのを面倒くさがったりしていた場合は洞窟内には入ることはなかったでござる。危ないところでござった。今度からクエストに来るときはしっかりマリリンにモンスターの説明をしてもらうことにするでござる。

 危うく、この洞窟をスルーして山頂まで進む羽目になるところでござった。山頂まで行ってもロックスネークが現れなかったら、この山ごと吹き飛ばして討伐したことにしていたかもしれないでござるな。


「さて、帰るとするでござるか。帰りはモンスターを見かけてももう討伐しなくてもいいかもしれないでござるな。いや、それかダッシュで帰って時短するのもありかもしれないでござる」


 これは判断に困るでござるな。早く帰りたいという気持ちはあるでござるが、一方で特に理由もないのに急ぐ必要もないと思ってしまうでござる。クエストの達成報酬をもらって町へ繰り出すのも悪くはないでござるか? そんなことして宿代が足りなくなったら今日一日の努力が無駄になってしまうでござるし、避けなくてはいけないでござるな。


 いっそ、時間の許す限りこの山でモンスターを狩りまくるというのはどうでござろうか? 拙者はロックスネークを5匹討伐しているでござるから、いつ帰ろうがクエストは達成しているでござるよ。それならば、ここに残ってモンスターを狩ったほうが金は稼げるでござうる。


 しかし、そこまでして金を稼ぐ必要はあるのでござろうか? 宿代ならこれくらい倒していれば足りると思い込んでいるでござる。普通の冒険者であれば、ここまで討伐することはできないはずでござるよ。ならば、拙者は相当な報酬を受け取れるでござる。


「この世界に来て、ゆっくりすることもなかったでござるし、今回は歩いて町まで帰るとするでござるか。いそがずとも、報酬は逃げないでござるからな。お、やっと洞窟を抜けたでござうよ。そ、そとは眩しいでござるな」


 そうこう考えている間に、洞窟から脱出する。

 これでもう松明も必要ないでござる。山火事にならないように、火を消して、残った木の棒はその辺に投げておけばいいでござろう。


「しかし、こう見てみると大分山を登ってきているでござるよな。サルを討伐しながらここまで登ってくるのは拙者以外ではかなり難しいのではござらんか? 流石にこの世界の冒険者を舐めすぎでござるか」


 Sランク冒険者や、Aランク冒険者で瞬殺でござったからな。どうしても冒険者に対する弱いイメージが頭を離れないでござるよ。

 ああ、あいつらを殺したことが冒険者ギルドにバレるとまずいでござるな。証拠は残していないでござるし、拙者がやったとバレることはないとは思うでござるが、そもそも死んだことにきがつくのは当分先でござろう。あの森に近づく冒険者は少ないでござるからな。


「今から、報酬がいくらもらえるか楽しみでござるな。帰ってからのお楽しみで取っておくでござる」

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