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42話

「えーと、タケシさんはどんなクエストがいいかとか希望はありますか?」


「拙者は稼げたら何でもいいでござるよ。倒せないモンスターもいないでござろうし、報酬重視で選んでくれでござる」


「報酬重視ですと、単純に強いモンスターの討伐クエストよりも日数がかかるクエストになってしまいますよ。強いモンスターかつ、町から遠く、移動が大変になるものが多いですね。タケシさんは移動手段は何か持っていますか? 例えば馬とか」


「持ってないでござるな。でも、拙者が本気で走ればうまどころのスピードではござらんよ。その気になれば、大体の場所は一日で帰ってこれるはずでござるよ」


「それでは効率が悪いですね。私はタケシさんの移動スピードを見たことがありませんから、どの程度の距離であれば一日でクエストをこなせるかの予想がつきません。なので、近場で強力なモンスターを討伐する系統のクエストにしましょう」


 マリリンは拙者のスピードを見たことがないから仕方ないでござるな。

 走って五キロをものの数分で走破したのでござるよ。馬で行けるような距離であればすぐに着いてしまうでござるよ。


 あまり遠くの場所に行っても意味がないでござるし、近場で報酬がいいものがあるのでござれば、今日のところはそのクエストにしておいた方が無難ではあるでござるな。あまり無謀なことをして、達成できませんでしたって言うのが最悪でござるよ。


「近場というとあの森のモンスターの討伐クエストとかでござるか? それだったら昨日既に討伐しているでござるから、何とか融通を利かせてくれないでござるか?」


「冒険者でもない時に倒したモンスターをクエストの対象にするなんて話は聞いたこともありませんよ。そんなことを許可すれば、冒険者ランクが足りないからって、冒険者登録をせずに、高ランクモンスターを討伐しに行く人が後を断たない自体に陥りますよ。みんな死んじゃいます」


「やっぱりだめでござるか……」


「当然です。それに、タケシさんが迷い込んだという森は、Aランク以上、それもパーティを組んでいない冒険者は足を踏み入れることすら許可されない場所なんですよ。クエストのランクもAかSです。あの森についてはまだわからないことだらけで、現在も調査中なんですから」


 そんな森のモンスターを討伐してしまえている拙者は最強でござるな。

 冒険者としても最高の逸材と評価されることになるでござろう。


「他には近場でモンスターが出現するような場所があるのでござるか?」


「たくさんありますよ。こっちのクエストのヘロロン山には、岩系のモンスターが多数生息していますし、平原にもモンスターはいるんですよ。この世界でモンスターが生息していない場所なんてこうして壁で覆ってある町の中くらいなものです。そういう都合もあって、冒険者は必要不可欠な存在何ですからね」


「はぁ、そうなのでござるか」


 拙者が思っていたよりもこの世界は危険な場所ということでござるか。

 その辺を歩いていてもモンスターと出くわすんじゃ、おちおち散歩にもいけないでござるよ。拙者もスキルを貰えていなかったら臆して町に引きこもっていたやも知れないでござるな。


「これなんてどうでしょうか? ヘロロン山のロックスネークの討伐。3匹で5万ゴールドです。少し強力なモンスターですが、タケシさんならまったく問題ないでしょう」


「5万ゴールドあれば、宿二泊分くらいの金になるでござるか? さっきも言った通り一日分はつけでお願いしているのでござるよ。どうしても金が必要なのでござる」


「宿の代金なんてまちまちですからね。よほど高級な宿にでも泊まっていなければ余裕で足りる金額ですけど……タケシさんはどこの宿に宿泊しているのですか?」


「そういえば、宿の名前はわからないでござるな。そこそこ高級そうな宿ではござったが……それ以外はわからないでござる」


 しまったでござるな。拙者としたことが女将に代金くらいは聞いておくべきでござった。これでは、どれくらい稼いで帰ればいいかわからないでござるよ。余裕を持って稼ぐにしても金額がわからなければどうしようもないでござるな。


「危険な雰囲気がありますね。もしかすると、タケシさんは高級宿に宿泊している可能性がありますよ。この町の一般的な宿に泊まっていて高級そうだなんて感想はありえないですからね」


「拙者が贅沢をしすぎたということでござるか? そんなつもりはなかったのでござるよ。宿を探していてたまたま一番に見つけたところにそのまま入っていっただけでござる」


「ついているのかついていないのかどっちかわからないですね。でも、高級宿がよくつけなんて許してくれましたね。そこだけ見れば相当ラッキーですよ。普通は門前払いをくらって終わりですから」


「女将はいい人でござったよ。飯も部屋まで運んできてくれたでござるし、気も利いていたでござるよ」


「まあ、これ以上のクエストはありませんし、足りなかった場合はまたお願いしてみてください。少し足りないくらいならまた待ってくれるんじゃないでしょうか」


 そんあ無責任でござるよ。


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