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37話

「テストで戦闘するにしても拙者のスキルでは絶対に相手を殺してしまうでござるよな。スキルを使って以外の戦闘をしてきてないからどれくらい手加減すればいいかわからないでござるな」


 実際、拙者がスキルを使ってしまえば、相手の首をはねてしまうことは間違いないでござる。

 困ったでござるな。ステータスも相当高いでござるから下手に攻撃してしまうと大怪我させて最悪殺してしまうでござるよ。流石にテストの模擬戦で人殺しはまずいでござるよな。


 まずは様子を見て、どれくらいの力で行けばいいか観察するのが無難かもしれないでござるな。少し舐めている感じになってしまうでござるが、殺してしまうよりはマシでござろう。拙者は、あの宿に今日も泊まるため、金を稼がないといけないのでござる。


 少し考え事をしていると、マリリンが小走りで戻ってきたでござる。


「すいません、ちょっと遅くなってしまいました。ギルドマスターと話をしてきましたので、ギルドの訓練場へ移動しましょうか」


 ギルドマスターと話をしてきたということは、さっきのやつらの話のほうはもうすんでいるのでござるか。あんまり長引いていないようで助かったでござるよ。


「わかったでござる。それで、もう拙者が戦う相手は決まったのでござるか?」


「はい、それでしたら、先ほどのドデカさんと模擬戦を行ってもらうことになりました。ドデカさんはAランク冒険者ですから、都合がよかったんですよ。罰としてテストを手伝うことで許してもらえることになったみたいですね」


「そういうことでござるか」


 さっきもでかい男のことでござるよな? 名前までしっかり聞いていなかったでござるからちょっと曖昧でござるよ。

 しかし、あいつが相手となると相当手加減しないとまずそうでござるな。


「案内しますので私についてきてください」


 マリリンの後を歩き、訓練場なる場所を目指すでござる。




 冒険者ギルドの裏へ入っていくと、下へ降りる用の階段があったでござる。


「この階段を降りれば、訓練場です。どうですか? 我がギルドは地下に訓練場を持っているんですよ」


「へぇ、地下とは思わなかったでござるな。てっきり、建物の奥にでも訓練場があるのかと思っていたでござる」


「そうですよね。初めて来た人は大体驚きますからね。この訓練場を作るのには大分苦労したらしいですよ。先輩が言っていました」


「職員が自分たちで作ったのでござるか?」


「はい、先輩たちとギルドマスターが時間をかけて作ったらしいです。予算オーバーで外注することができなかったみたいです」


 金がなかったというのに、少し親近感が湧いてくるでござるな。まるで、今の拙者のようでござるよ。

 自分たちで地下に訓練場を作るとはなかなかやるではござらんか。拙者でも地下に何かを作るのは時間がかかると思うでござるよ。

 でも、手作りの地下訓練場となると派手に暴れたら生き埋めになりそうで怖いでござるな。


「耐久性は問題ないのでござるか? 拙者、生き埋めになるのはごめんでござるよ」


「心配にはおよびませんよ。冒険者ギルドの建物には結界を付与してありますので、耐久性は抜群です。地下で魔法を放とうが壊れることはありませんから」


「結界とはすごいでござるな。ちょっと耐久性を試してみてもいいでござるか? どれくらいのものか気になるでござるよ」


「えーとぉ、言いずらいですがいくらなんでもタケシさんの全力を受け止めることができるほどの耐久力はありません。なので、盛大に暴れるのはご勘弁お願いします。ほどほどで結構ですので、よろしくお願いします」


「言われなくても、ドデカを殺さない程度には手加減する予定でござるよ。拙者も人殺しになりたいわけではござらんからな」


「よかったです。ギルドマスターには、まだタケシさんの冒険者カードを見せていませんから、実際に見たら驚くと思います。頑張ってくださいね」


 冒険者カードは俺が持ってるでござるからな。しかも、ドデカも一緒にいたはずでござる。適当に拙者のレベルとステータスなんかをくちばしっていたら、ドデカは拙者との模擬戦を拒否していたに違いないでござる。マリリンの判断は間違っていないでござるな。


「それでは、下に降りますが準備は大丈夫ですか? 下で軽く説明はあると思いますが、それが終わってしまえばすぐにでもテストを開始するはずですので、事前に何かあれば今のうちに準備をしておいてください」


「拙者に準備など必要ないでござるよ。いるとしたら、どれくらい手加減をすればいいかの調整くらいでござるな。それも、戦ってみればすぐにわかるでござるからすぐにでもいけるでござるよ」


「わかりました。それでは、訓練場に行きますね。階段は少し薄暗いですが、訓練場の中は証明が完備されていますので安心してくださいね」


 いざ、訓練場へ参るでござる。

 ドデカも可愛そうでござるな、拙者の実力も知らないで、こんな簡単に許されるとか思っているのでござろう。残念ながら少しばかり痛い目にあってもらうでござる。


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