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15話

 こいつらもさっきの人間と同じ冒険者なのでござるか? あいつの話だとこの森は高ランクの冒険者じゃないと近づかない危険な森だって話でござったはず。なぜ、そこにまた冒険者が現れるのでござるか?


「お前らは冒険者なのでござるか? うるさいから拙者の質問だけに答えるでござるよ」


「はあ? 何様のつもりよ。どうして私たちがあんたなんかの質問に答えなくちゃいけないの? 意味不明よ」


「すぐわめくのは弱いものの共通点でござるな。まったく困ったものでござるよ。ほら、そっちの二人もこいつを静かにさせるでござるよ。先に言っておくが、拙者の気分を損ねないほうが身のためでござるよ」


 拙者もちょっとうるさいくらいで人を殺したりはしないでござる。ある一定のラインを超えてきたあほだけこの手で屠っているのでござる。


 それにしてもこの三人組はいい防具を身に着けているでござるな。さっきの人間よりも冒険者という感じが出ているでござる。


「あんまり調子に乗ってるとボコるぞ? 俺たちがAランクパーティー、ボンバーズトリオって知っててそんな口を聞いてるのか? この町であの規格外のソロ冒険者を除けば唯一のAランクパーティー何だぞ」


「力を誇示しようとするのも弱いやつの特徴でござるな。Aランクパーティー? どうせ、一番上ではないのでござろう? それじゃあ、大したことないでござるよ。拙者の方が数倍、数十倍、いや比べものにならないほど強いでござるよ」


「俺たちのことを知らない? それに、Aランクパーティーの凄さもわからないのか? おい、こいつおかしいぜ。冒険者じゃねぇんじゃねぇか? いくら何でも無知すぎるだろ」


「そうよね、こんなムカつく態度を取れるのも私たちのことを知らないからだわ。でも、冒険者でもないのになんでこの森の前にいるの?」


 拙者に対する様々な推測が飛び交っているでござる。まさか、異世界からやってきた本物の武士なんてことは誰も考えないでござろうな。残念ながら、答えに行きつくことはないでござるな。拙者は武士でござるから、当然冒険者なんていう得体の知れないものではないでござるよ。


 三人が会話している最中に首をはねてやろうかと思ったが、それはいくら何でもやりすぎだと、拙者にも理解できたので、何とか踏みとどまっているでござるよ。いつ爆発してもおかしくないことをこの三人は理解したほうがいいでござるな。そろそろ拙者のご機嫌取りを始めないと手遅れになってしまうでござるよ。


「もう、こんな奴無視して先に行きましょうよ。せっかく森まで来たのに時間を取れれるなんて嫌よ。ここまで来られたんだったら勝手に町に返れるでしょ。そんなところまで面倒を見る必要はないわ」


「それはそうだが、ここで無視して先に進んだ場合、この人が帰りに死体になっていたら目覚めが悪く無いか?」


「気にすることねぇよ。どうせ、モンスターに殺されたら骨も残らないんだぜ? たとえ死んでたとしても俺たちが気づくことなんてねぇよ。ほら、別に冒険者でもないなら、アドバイスしてやる必要もねぇんだもんな」


 拙者のことをほたって、先に進むことで話がまとまりそうな雰囲気になってきているでござるよ。これは非常に面白くないでござるな。手始めに一人殺しておくとするでござるか? 誰にするでござろうか。


「っせい!!」


 スパンッ!!


 一番右に立っていた男の首が宙を舞った。この場で拙者の動きに反応できたものは一人もいないでござる。つまり。この中で最強なのはせっしゃということで確定したようなものでござるな。


「きゃぁぁぁーーーー!!!!」


「チャール!! おい、おまえぇぇーー!!」


「どうしたでござるか? お前らが拙者のことを無視して会話ばかりしているからでござろう? 行ったはずでござるよ、拙者の機嫌は損ねないほうが身のためだと、わざわざ忠告したのに聞き入れなかったのはお前らのほうでござろう」


 仲間のひとりの首がはねられたことに動揺を隠しきれていない二人はパニックになって何やら叫んでいる。

 これで冒険者か、モンスターと戦闘してきたのなら、少なからずこういう光景を目にしているはずでないでござるか? 何もここまで取り乱しているでござるよ。。まったく、精神の鍛え方がなっていないでござるな。


「一体チャールが何をしたって言うのよ。はやく回復魔法でチャールをもとに戻しなさいよ!!」


「拙者にはこの斬撃しかスキルはないでござるよ。それに、武士たるもの攻撃以外のスキルなんて不要でござる」


 ちょっとかっこつけて言ったはいいでござるが本音では索敵系のスキルや、日常生活で便利なスキルなんかをほしいと思っているのは内緒でござるよ。


「許せねぇ、許せねぇーー!! よくもチャールを!!」


「や、やめて、ブロウン!! 危ないわ」


「もう遅いでござる。っせい!!」


 スパンッ!!


「きゃぁぁぁーーーー!!!!


 ブロウンと呼ばれた男の首も綺麗に宙を舞い、地面へ落下する。

 これで、二人は始末したでござるよ。さあて、最後の一人も始末してやるでござる。


「いや、やめてぇ!! こっち来ないで!! こんなことしてただで済むと思ってるの? 人殺しよ」


「それがどうしたでござるか? まったくもって拙者には関係ないことでござるな。誰に咎められようと拙者のやることは変わらないでござる。お前もそろそろ死んでもらうでござるかな」



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