表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たつがみ  作者: まよいひと
8/16

戦闘

タイトルは「戦闘」ですがあまり多くないです。

そして上手く書けている自信が無いです。

温かい目で見てください。

上からはナイフのような刃物を持った男が、左右からは上段と下段へ蹴りを決めに二人が出てきた。それを龍也はナイフは右手の人差し指と中指で白刃を掴み、上段の蹴りは左手で防ぎ、下段の蹴りは左足の裏で受ける。

気配を殺したつもりでも龍也は人数、位置をしっかりと把握していて防ぐことは難しくなかった。


「ったく。もう少し上手に出来なかったのかね。でもこれどうしよう?」


そういって一の方を見ると同じように襲われていてまだ戦闘中のようだ。

男が日本刀を持ち、逆手で突き刺すように向かっていくも、一は一歩も動かず立ったままだ。

しかし、その刀は一に当たる前に弾かれ、男の手を離れる。

男は体勢を立て直し距離をとってから今度は素手で突っ込んでいく。

まっすぐ一へと伸ばされたはずの拳だったが途中で横に流され、勢い余って地面へと倒れる。


「無駄だからやめてくれる」


男を見詰めるその顔に表情はなく、冷たい声を話す。

向けられている男は目を見開き、尋常ではない汗をだし、一の声に多量の殺気が含まれていることを表している。

一は威圧され起き上がれない男の背中を踏み付け気絶させると龍也の方へ顔をやる。


「まだ終わってなかったのか。こいつらはいいぞ、やって」


そう言ってにこやかな笑顔を見せる父親に恐怖と違和感を感じ何も言えなくなる。

目を合わせると冷たい汗が出てくるが目を離せない。実力的には勝るはずなのに自然と足が動かない。いや、後ずさり、気を抜いたら本能で逃げ出してしまいそうになる。


「ん、どうした?……。おぉ、そうか。悪かったな」


そういって、一は殺気を抑える。

龍也は圧倒的な経験の差を感じ、唇を噛む。

気を取り直し、襲ってきた男達を見ると、今だ一の殺気に当てられて立ち直れていないようだ。

手足を放しても立ち上がれずに膝をついている男達はほおっておき、父親に駆け寄る。


「今のどうやったの?」

「秘密だ。さっ、先を急ぐぞ。」



あれ以来、何も起こらず歩くこと一時間。

二人は山の前にいた。


「おい!この大きさはないだろ」


ただの山ではない。マザードラゴンの住む山のざっと三倍はある馬鹿でかいものだ。さらに…


「地図に無いぞここ!」


そう、地図には記されてない土地なのである。なんでも山と周辺の町一帯が持ち物らしいので、地図に載せない代わりに貸しているらしい。


「まぁ、いいじゃないか。それより、ここからが本番だからな。道を聞かなきゃいけないから気絶させるなよ」

「そんなん出来るわけないだろ!」

「やれ!はい、これあげる。これで後ろで腕と足をピーンと縛っちゃって!」


そういって、一は長い糸のような物の束を龍也に投げる。

投げられた束を掴み、極めて細い糸に驚きつつ強度が心配になる。


「親父、大丈夫か?これ」

「ばかやろう!俺のヒゲだぞ。切れるわけがないだろう。龍のヒゲは貴重なんだからな!あんまり使うなよ!」


確かに、束になっているのに重さを感じないくらいに軽い。束から一本を取り出してみると見えなくなるほどに細く、龍也の力で引っ張るが切れる気配も見えない。


「なるほど。これはいい物を貰った」


ぽつり、感嘆の言葉を漏らす。


「褒めてくれて嬉しいんだけど、本命さんが来たので気を引き締めてね。言っとくとさっきの雑魚とは比べものにならないから」


そう告げたそばから、龍也の後ろから一人飛び掛かってきた。

油断でも自惚れでもなく、龍也は存在に気づかなかった。

背後から小さく速く的確に首へと繰り出された拳には微塵も殺気が込められていない。

しかし、鋭すぎる一撃は風を切りそのわずかな音で龍也は反応する。

−シュッー


微かな音を聞き分け、振り向きつつ体を捻る。拳は頬を掠め、頬に赤い線を引く。構わずに体を突っ込み、振り上げた腕の下から背後に回り込み距離をとった。頬からは血が垂れ、それが今までとはレベルが違うことを表している。


「大丈夫か?助けて欲しかったら早めに言えよ。手遅れになってからじゃ遅いから」

「誰に言ってるんだよ。こんなんじゃ、俺は死なないよ」


その言葉に男は苛立つ。そして次の攻撃に移ろうとするが体が動かない。頭はちゃんと働いていて体へと信号を送っているはずなのにピクリとも反応しない。

「親父、全員捕まえる必要はなくないか?ボスだけ捕まえようぜ」

「なるほど!それもそうだな。じゃ、女の人を捕まえろ。いいか、無傷でだぞ!一発も入れるなよ!」

「一発も入れない?」

「そうだ!一発もだぞ!後、手伝う気はないから全部一人でやれよ」


そう言うが早いか、龍也は初めて自分から仕掛けていった。敵はあまりの大人数でこれだけの実力で統率のとれた攻撃をされたらやられる可能性が出て来るからだ。

とは言っても、圧倒的な差があった。最初、20人近くいた人数が一瞬で倒れる。

力を入れず逆に抜き、下に自然と落ち視界から外れると懐に入り、平手打ち。軽く優しく的確に手首を返す。

すると脳が揺れ糸が切れた操り人形のように膝から崩れる。


「さて、残るはあなただけだ」

アドバイスなどありましたらお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ