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みかんぷうぷう

作者: ヲシダ

 道端にみかんがあったので突っついてみた。

 するとどうだろう、ぷううぷううと大きくなっていくではないか。

 

 みかんはみるみると成長して30メートルほどの大きさになった。

 するといつのまにか私の隣にやってきていた警官が鬼のような形相でみかんに向かって発砲するではないか。


 ずきゅん

       ずきゅん


 みかんに2つの穴が空いた。

 空いた穴からぶしゅーと、警官に向かって果汁が射出される。


「ぐわあ」


 果汁のかかった警官は、そんなことを言いながら泡になって溶けてしまった。

 私は「あーあ」と思いながらみかんの方を見た。

 すると、みかんに空いた2つの穴がうにゅうにゅと動き、たちまちにして塞がってしまう。すごい。

 みかんはまたもごもごとうごめきだした。

 そしてぐいぐいと大きくなり始める。

 

 やがてみかんの大きさが300メートルほどまでになった。

 私はみかんに向かって言った。


「みかんさん、みかんさん、これからどうするの」


 すると、みかんは


「私は宇宙的真理の刻まれた円盤に向かって旅立つのです」


 と答えた。

 そして、ぷうぷると震えると、ケツのところから大量の果汁をジェット噴射して飛んだ。みかんが上昇していく。

 やがてみかんは消えた。


 つまりこういうことがあったおかげで、今、我々のいるこの世界は守られているのです。みかんよ、ありがとう。

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