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あらすじ集

あらすじを更新することにしたから、旧あらすじをここに保管することにしました。


あらすじに文字数制限が有ったなんて!!

文字数越えた回は、此処に完全版も置いておきました。

●~2016/08/ ディジーリア黎明編


ゲーム風異世界で、冒険者希望の少女が、自覚無し私TUEEEE!をするお話です。……です? 作品の方向性がずれていくのはいつものことですね!


「魔の森の一角に、黒く(わだかま)る影五つ。

『ワレは一の毛虫ケムーラ』

『ワレは二の毛虫ケムーリ』

『ワレは三の毛虫ケムール』

『ワレは四の毛虫ケムレバ』

『ワレは五の毛虫ケムロー』

『『『『『我ら毛虫五人衆。今こそ愚かなる人族に鉄槌を下す時!』』』』』

 その行く手を遮り現れたる影一つ。

『おっと、ここから先は行かせませんよ?』

 ズザっと毛虫達が足を止めます。

『『『『『オノレ、何奴!!』』』』』

『毛虫に語る名など無し』

 腰の短刀に手を遣った影が姿を掻き消した次の瞬間、一の毛虫ケムーラの前に忽然と現れたかと思うと、短刀を振り抜きながら五体の毛虫の前を奔り抜けます。

『『『『『グギャーーーーっっっ!!!』』』』』

 毛虫五体の首が飛び、弾け飛んだ胴体が小山を為したその上にぼとりと落ちました。

『ふふふふふ……私こそは必殺の毛虫殺し人ディジーリア。今宵も漆黒の【妖刀】毛虫殺しがケム血に逸って大暴れ……なのですよ、ふふふふふ……』

 短刀を払い、腰に納めた影が去ったその後は、静寂が広がるのみなのです。

 毛虫殺し人ディジーリアの後ろに毛虫無し。全ての毛虫は【妖刀】毛虫殺しの露と消えるのですよ!」

「……………………ディジー、何それ?」

「毛虫殺しディジーリア黎明編ですよ? む、ディナ姉も出演希望ですか。酒場のお色気お姉さんでどうでしょう?」

「や~~め~~て~~!!」


 そんな話? です?

 ではでは、お楽しみ頂けましたら幸いです♪



●~2019/05/04 食べちゃったゲイルッカ編


 我が名はブラドス・タリオン。

 遙か北方のタリオン農場にて生を受けし漆黒の黒馬である。

 あの日は森が騒がしかった。耳を劈く悲鳴に駆け付ければ、我に度々話し掛けてくれた農場主が、魔物の手に掛かり果てるところだった。

 それからは、農場を去り、森の畔で魔物を狩って暮らす日々。後ろ脚で蹴り上げれば、敵う魔物などそこには居なかった。

 冒険者協会の職員を名乗るその男が現れたのは、何時のことだったか。

 我はおかしなその男の協力も有って、冒険者協会の認識証を手に入れ、魔物素材の換金を教わり、街で買い物をすることを覚えた。

 やがて仲間が増えた。

 魔物に襲われし主人の帰りを待ち続けていた黒犬オードマン。

 闘争を求め彷徨う鶏ゲイルッカ。

 安住の地へ思いを馳せる黒猫ルッカラーオ。

 我が古巣、嘗ての農場の仲間より、己の道を行けと諭されて、我らは遙かなる旅に出た。

 東へ行っては海を臨み、西へ行っては霊峰を登る。

 数々の魔物を屠り、我らが名も広まりし頃、

 ――誇り高き鶏ゲイルッカが死んだ。

 おおゲイルッカよ! 既に歴戦の強者であったゲイルッカよ! 我らの中で唯一の白を持ちしゲイルッカよ!

 汝の魂は我らと共に! 汝の血肉は我らの血肉となりて共に生きようぞ!

 哀惜の念を胸に、我らは旅を続ける。

 旅路の果てに辿り着いた南の魔の森で、我らは一人の少女と出会った。

 少女は我らを一目見て、翼の不在を看破した。

 我らの胸に渦巻く想いは如何ばかりか。

 おお、おお、少女よ! 我らが想いを知る者よ!

 共に雄叫びを上げし同胞(はらから)よ!

 汝が行く道に恵みあれ!

 汝の選択に幸いあれ!

 我ら獣王の友に輝ける未来あれ!!


※本あらすじは、本編の一シーンの裏話になっています。

 本編のストーリーには一切関わり有りませんので、ご注意下さい。

 本編は、冒険者になりたい少女が頑張るお話です。



●~2020/08/12 お留守番の警備鎧(遠隔操作)編(抜粋版)


 捻くれ過ぎてしまった少年ダズロンズが、逆恨みの復讐を果たさんと忍び込もうとしたのは、異様な雰囲気の黒い館だった。

 そんなダズロンズに、遥かな頭上から、赤い光が投げ掛けられる。

「な、なんだ!?」

 見上げた右側には、黒々とした影を纏った巨大な老剣王が、目を赤く光らせてダズロンズを睨め付けていた。

『な~に~よぉ~じゃ~~?』

 左側には冷気すら感じそうな声音の巨大な女剣士が。

『ここは、あなたが来る所では無いわ……』

「ふへ! ふへ! 何だ! 何だお前らは!!」

 そんなダズロンズの前で、館の扉が開け放たれる。

 真っ黒な闇の中から現れたのは、白銀の鎧騎士。聖騎士にも見紛うばかりの神々しさだが……兜の合間から洩れる赤光が、そして、

『くっくっく……留守を預かる我が前に、ぬけぬけと顔を出すとはでかしたものよ』

 幾重にもくぐもって響くその声が、もっと悍しい何かだということを知らしめていた。

「ふ、ふ、ふひゃーーー!!!!」

 溜まらず背中を見せて逃げ出したダズロンズ。しかし――

『くはははは、逃がさぬわ! くぁあああああ!!』

 思わず振り返ったダズロンズの体を衝撃が走り抜ける。姿の見えない何かがダズロンズの体を掴み、宙吊りにしたのだ。

「ふへ! ふへ! ふへぇーーー!!!!」

 暴れるダズロンズの直ぐ傍に、何時の間にか鎧騎士がその兜を寄せていた。

『我が留守を預かるということがどういう事か分かるかぁ? ――お前の生も死も我が手の内ということだーーー!!!!』

 高笑いを上げる鎧騎士の謎の力で宙吊りにされたダズロンズは、門の前で地面の上に降ろされた。

『だが、お前は運がいい。見よ、この門の前は少し寂しいと思わんか? くははははは、お前はここで門を守る木に成るのだ。そぉれ、べるべるべるべる、お前も一緒に唱えるがいい、べるべるべるべるべる――』

「べ、べる、べる、べるべる、べるべるべるべるべる――」

 ダズロンズの口が、己の意思に因らずにべるべると言葉を放ち始める。

『そぉだ。お前はゆるゆると木になるがいい!!』

「――べるべるべるべるべるべるべふへぶひゃぎゃーーー!!!!」

(嗚呼、俺は、木だ! 俺は木だ! 俺は木だーーーーー!!!!!)

 そう、そこは恐るべき大巨人と鎧騎士に守られた恐怖の館だったのだ!



 このお話は、そんな館の主人である少女が頑張るお話です。



●お留守番の警備鎧(遠隔操作)編(完全版)


 南地区の裏通りを、捻くれ過ぎてしまった少年ダズロンズは、歪んだ笑みを浮かべながら歩いていた。

「何も彼も旨く行かねぇが、全部あの糞餓鬼の所為だ! ふへ、知ってんだぜ、今この街に居ないって事はよぉ!!」

 そんなダズロンズは、南地区の奥まった場所に在る、壁と一体化した黒い門の前でにちゃりと更に顔を歪める。

「ふひへへへへ。ここだぜ。全部俺の物にしてから、盛大に燃やしてやらぁ!!」

 ふへぇ! と門へ突撃して、ふひぃ! と門を開け放とうと暴れ回り、ふほぉ! と開いた門から中へと入ったダズロンズ。

 しかしその前に立ち塞がるのは、異様な雰囲気の黒い館だった。

「ふ、ふ、ふへ! な、生意気な、家に、住みやがって!! ぶっ壊してやる!!」

 だが、そんなダズロンズに、遥かな頭上から、赤い光が投げ掛けられる。

「な、なんだ!?」

 ダズロンズが見上げると、そこには黒々とした影を纏った大巨人、いや、巨大な剣を携えた老剣王が、目を赤く光らせてダズロンズを睨め付けていた。

『な~に~よぉ~じゃ~~?』

 ぎしぎしと体を軋ませながら、ダズロンズを覗き込む老剣王。

 館の右を守る老剣王に対して、浴びせられる赤光は左側にも。

『ここは、あなたが来る所では無いわ……』

 冷気すら感じそうな声音で、巨大な女剣士が今にも剣を抜き放とうとしていた。

「ふへ! ふへ! ふへ! 何だ! 何だお前らは!!」

 そんなダズロンズの前で、容赦無く館の扉が開け放たれる。

 真っ黒な闇の中から現れたのは、白銀の鎧騎士。見上げるばかりの偉丈夫で聖騎士にも見紛うばかりの神々しさだが……兜の合間から洩れる赤光、鎧の隙間から揺らめく気煙、そして、

『くっくっく……留守を預かる我が前に、ぬけぬけと顔を出すとはでかしたものよ』

 幾重にもくぐもって響くその声が、そんな物とは違う何かだと、もっと悍しい何かだということを知らしめていた。

 更に言うなら、足下の砂利までが明滅し、異界の様相を漂わせ初めている。

「ふ、ふ、ふひゃーーー!!!!」

 溜まらず背中を見せて逃げ出したダズロンズ。しかし――

『くはははは、逃がさぬわ! くぁあああああ!!』

 裂帛の気合いの声に、思わず振り返ったダズロンズが見たのは、グッと大地を踏み締めた鎧騎士が、何かを掴まんと右手を突き出したその姿だった。

 次の瞬間、ダズロンズの体を衝撃が走り抜ける。姿の見えない何かがダズロンズの体を掴み、宙吊りにしたのだ。

「ふへ! ふへ! ふへ! ふへ! ふへ! ふへぇーーー!!!!」

 手を振り乱し、脚をばたつかせ、幾ら暴れても丸で拘束は緩まない。そんなダズロンズの直ぐ傍に、右手を握り締めた鎧騎士が何時の間にかその兜を寄せていた。

『我が留守を預かるということがどういう事か分かるかぁ? ――お前の生も死も我が手の内ということだーーー!!!!』

 高笑いを上げる鎧騎士の謎の力で宙吊りにされながら、ダズロンズは門の前まで運び出される。そして、そこで地面の上に降ろされた。

『だが、お前は運がいい。見よ、この門の前は少し寂しいと思わんか? くははははは、お前はここで門を守る木に成るのだ。そぉれ、べるべるべるべる、お前も一緒に唱えるがいい、べるべるべるべるべるべるべるべる――』

「べ、べる、べる、べるべる、べるべるべるべるべるべるべるべる――」

 ダズロンズの口が、己の意思に因らずにべるべると言葉を放ち始める。

『そぉだ。べるべるべるべる、お前はゆるゆると木になるがいい!!』

「――べるべるべるべるべるべるべるべるべるべるべふへぶひゃぎゃーーー!!!!」

『くくくくくく、ふはははははは、はーっはっはっはっはっはーー!!!!』

(嗚呼、俺は、木だ! 俺は木だ! 俺は木だーーーーー!!!!!)

 ダズロンズがどれだけ後悔しようとも、もう遅い。ダズロンズが忍び込もうとしていたのは、恐るべき大巨人と鎧騎士に守られた、恐怖の館だったのだ!



 このお話は、そんな館の主人である少女が頑張るお話です。



『あ、オルドさん、ちょっていいですか?』

「おお!? ノッカーか。いや、行き成り話し掛けられるのは吃驚するな。ベルの様な音を鳴らすことは出来んのか?」

『あー、次から考えておきますね。それより、私の家に悪さをしようとしに来たのが居たので、捕まえてあるのですがどうしましょう? 正直うんちやおしっこを漏らされて、臭いし汚いしで迷惑なのですよ。門の前にべるべる薬で立たせていますので、回収宜しくお願いしますね?』

「おいおい、何をしたんだ? ……たく、仕方が無い。おい! 誰か手の空いている奴は居ないか!?」



 序でに、そんな少女に振り回される、周りの人々のお話です。



●~2021/09/24 初レビュー記念ミステリー風味編


 彼の英雄について、幾つかの証言を得たのでここに示す。謎多き英雄の実像に迫る一助とされたし。


・酒場の女給による証言

「え? そうねぇ。いつもそこのカウンターに座って、『この味が分からん奴に用は無いわい』なんて言ってたよ。冒険譚が聞けなくなって今は少し淋しいかな」


・とある患者と元患者の補助員による証言

「あん、何だって? 今こっちはそれ処じゃねぇんだよ!」

「――……バ……ババン……バンバン……」

「良し、始まりやがった! で、英雄嬢ちゃんか? そりゃ、この薬を創った俺達の大恩人だな!」

「――バンバ♪ バンバ♪ バンババン♪」

「踊れ踊れ! はは、妙な光景だろう? だがな、英雄嬢ちゃんには馬鹿な真似すんじゃねぇぞ? その瞬間俺らも敵に回るのさ」

「――ババン♪ バババン♪ ババ――くはっ」

「良し、良~し! よく頑張った! その痛みは英雄嬢ちゃんの慈悲だ! 良っく感謝しろよ!」

「あ、ああ、叫んでる、息をしている、血が通ってる! 聖女様、有り難うございます! 有り難うございます! 聖女様!」


・国王による証言

「む、我にも聞くのか? ふむ、彼奴には我に遠慮無く接する権利を与えているな」


 彼の者を指し示す言葉からは杳としてその実態は捉え切れず。

 故にここで筆を置き、詳細は皆様の目で確かめて頂くのが良いと思う所存也。


~※~


「おお……謎の英雄ですよ!」

「何だこれは? こんな戯言では何も分からん」

「いいんですか? 王様も言葉を寄せていますよ?」

「何? ――お、お前、陛下に何をしたのだ!? ちっ、本編を読まねば分からん!」

「百話ぐらい読まないと分からないかも知れませんねぇ~」

「何だと! ――ちっ、お前達も読むなら本編を読むがいい。それで此奴の本性も瞭然だ! そして出来れば★の数で此奴への評価を叩き付けてやれ!」

「あー! そ、そんな事を言ってしまうのですかね!? 冒険者の評価はランクだけです。★の数で私は何も変わらないのですよ!」

「今から負けた時の言い訳か?」

「そんな事を言っていいのですかね? ちょっとレビューを見て下さい?」

「何?」

「ふふははは! これは初レビュー記念ミステリー風味粗筋なのですよ! ★で勝負を掛けてきてまんまと吠え面をかけばいいのです!」

「こんな物は粗筋では無いわーっ!」


 という事で、本編へゴー! なのですよ!



●最新版 原点回帰篇


 産まれた時の事は憶えていません。きっとそれは殆どの人が同じなのではと思っています。ですけど物心付いたのは相当に早かったらしくて、憶えている一番昔の想い出は、既に家の中の本棚を漁って見付けた本を一人で読み耽っていた想い出です。

 母様に聞いても絵本の読み聞かせをしたのは初めの一月か二月ぐらいで、後は寝落ちするまで母様所蔵の紀行物を一人で読んでいたみたいですから、私の本好きはその頃に形作られたのかも知れません。


 もしかしたら、そこに自由や冒険と言った響きを見付けてのめり込んだのかも知れませんが、冒険という言葉に特別な憧れを持つ様になったのは、いつの事からでしたでしょうか。

 四歳の頃、家の中に有った本を読み尽くしてしまった私が、母様にねだって街の貸本屋へと連れて行って貰った先で見付けたのは、街の中を闊歩する戦う人達の姿でした。

 父様も戦う人である事は知っています。兄様達に剣の稽古を付けているのですから。

 ですけど街で出会った戦う人は、父様とは何処か違っていたのです。


「ん~、ディルバは騎士で、あそこの人達は冒険者だよ?」

「冒険者? 冒険する人なのですか?」


 この時初めて私の住む街が冒険者の街なのだと知って、私の中で何かがカチリと噛み合ったのです。


 後になって考えれば其処には記憶持ちの宿業が含まれていたのでしょうけれど、それが無くても結局の所私は同じ道を選んだのでしょう。それに、殆ど憶えていないとは言え、記憶持ちの記憶に助けられた事も多いのですから、そこに思う所は無いのです。


 それからも色々と有って、結局私が冒険者として出発出来たのは、十二歳になった春の足音が聞こえてくる頃。

 その日の光景を、きっと私は忘れる事は無いでしょう。


 その日の朝、六番目の南門から街の外へと出ようとした私は、門兵のお兄さんから軽い調子で話し掛けられました。


「おや? 今日は何処まで行くつもりかな?」

「成り立ての冒険者が森で初めて行くのですから、花畑ですよ?」

「ははは、そうか。しかし一人で行くなら慎重にな。少しでも不調が有れば直ぐに帰って来る事だ」

「はい! 行って来ます!」


 門兵のお兄さんの御蔭で、少し緊張が解れたのです。

 この時の気持ちは、今も私の胸の中に。

 ええ、冒険者になるのです。冒険者になるのです。私は冒険者になって自由に生きていくのです。

 あらすじが裏話になっているのは、小説大賞に投稿する時には大幅に不利ですよ?

 分かっていてもやめられないのさ、ふふっ。

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