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23、決意

恐怖の手紙事件の後、ハンナは親の仇でも見ているような目でペンを睨んでいました。

それでも胸ポケットに入れる辺り、ハンナの気持ちが伝わるようです。


ある意味ハンナは気持ちの切り替えが出来たようでスッキリした表情になりました。


その表情を見て、私もずっと考えていた事を決意しました。



慰問に際しての必要書類や下準備などの書類に目を通していた時


コンコンコン

「姫様失礼致します。」


カイトが部屋へと入室して来たので顔を上げた、と同時に顔を(しか)めてしまいました。


今日は一段と怪我が酷いように思います。

やはり•••カイトは•••••


バンッと机を両手で叩き、立ち上がりスタスタとカイトの側に寄りました。


カイトは驚いたようで微動だにしなかったのですが、それに構わず言いました。


「カイト!やはり貴方は••い、苛められているのですね!?

見守るよう言われていたのですが、もう黙っているなんて無理です!

ハンナが男としての勝負の時と言っていました。苛めっ子との勝負をしているのでしょ!?

私は一言物申したい事があります!!どなたなのかおっしゃいなさい!」


カイトが男しての勝負をしているのなら、他人が入る事でないのは分かっていますが!

一言物申すと、ずっと考えていたのです!


一息に言い切って、カイトを見つめていると


『はぁぁ•••』


何故か部屋全体から溜め息と言うにも大き過ぎる、肺から息を出しきったような音がしました。


そして、皆んなの眼差しが•••生暖かい?残念な人を見るような?

取り敢えず、あまり良い眼差しでないのは確かです。


私の決死の覚悟で言った事なのに•••!


唇を尖らせ不満を露わにしていると


「ハハハハハッ!!これは傑作だ!カイト、私に交渉をしに来る前に大事な事があったのではないか?」


「•••申し訳ございません。姫様の鈍感さは理解していたのですが•••

まさか、こうくるとは•••。」


カイトは頭に手を置き項垂れていました。

•••が、それよりもカイトと一緒に入室してきたのはカイトのお父様(現騎士団長)ではないですか?

何故騎士団長が??

状態が飲み込めずに目を白黒させてしまいました。


閲覧いただき、ありがとうございます。

誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。


次回投稿予定は5/6日です。

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