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勇者御一行の話

今回のお話は勇者無き勇者御一行の話です。

~ムハナ村~


リュー「ごめんよ、ミューラ」

ミューラ「大丈夫だよ、少し引いたけどね」

リューとミューラは2人でお留守番をしていた

リュー「俺さ、金無くて、弱くて、取り柄がイケメンしか無いからさ」

「その上、上から目線だし、口悪いし、でもイケメンだけど、ミューラに会った時に思ったんだ、好きって」

ミューラ「え、なに、急な告白タイム、しかも凄くナルシストだし」

ミューラは引いていた

リュー「俺、しかも、ファイムなんだ」※ファイム=童貞

ミューラ「それ今要らなくない?ごめんね、普通に今引いてる」

ミューラは完全にリューを毛嫌いし始めた

リュー「そういや、おせぇな、リフクの奴いつまでおじさん探すつもりだ?」

ミューラ「確かに、早く帰ってきて欲しいわ、何されるか分からない」

~ムハナ村周辺の岩場~


リフク「何処に居るんだ、会いたいあの時会った老人に」

リフクはフレアを教えてくれた老人を探していた。

リフク「連絡先交換したのは良いけど、全然返信こないな」

ふと後ろに人が現れた。

老人「わしを呼んどったんわ、お主だったか」

老人はにこやかな顔をして、リフクの肩に手をかけた

リフク「おじさん、会いたかった」

リフクは涙を垂らしながら老人に抱きついた

リフク{体臭クサ! でもいいやぁ}

老人「今、わしの事臭いと思ったじゃろ」

老人には心の声が聞こえてしまうのです。

リフク「ひぃぃ、すみません」

老人「まぁ良い、今回はどうしたんじゃ?」

リフク「僕らのリーダーが魔王にさらわれちゃって、どうしても助けないと行けないんです!だから、フレア以外にも強い魔法を!」

リフクは強くなりたかったのだ、仲間を拐われ、救えなかった自分を責めていた。

老人「そんな、簡単に魔法が使えたら、魔王が2体居るわけ無かろうが、馬鹿もん」

老人は呆れたように言った

老人「だが、今のお前さんなら、使えるじゃろう」

すると、老人が杖を地面に突き刺し、両手を前に出した。

老人【ドルマァァァ】

老人が声を発すると周りの植物達が動き始めた。

リフク「す、すげぇ、なんだこの魔法、僕なんかができる魔法なのか?」

老人「ふぅ、ドルマは周りの自然を操る魔法じゃ、使う人の魔力によって、強さは変わるがな、魔法とはそう言うものじゃ」

リフク「な、なるほど、やってみます!」

リフクも老人同様に杖を地面に突き刺し両手を前に出した

リフク【ドルマァァァァ】

周りの雑草が風か魔法か分からない程度に動いた。

老人「うむ、今のお主の魔力ではこんなもんか、よし、スライムを倒して、魔力をあげて来るんだ」

リフク「ス、スライムですか」

リフクは顔をしかめた

老人「なんじゃスライム如きに臆しておるのか?」

リフク「いいえ!行ってきます!」

リフクの背中は小さく見えてしまった

~ムハナ村周辺の平原~

リフク{スライムか、苦い思い出しかないよぉ}

リフク「いや行けるぞ!」

スライムが草むらから現れた!

リフク「来たな!」

リフク【フレアァァァ】

スライムは少し後退りをした

リフク「よし!通った!」

スライムの突進を食らった

リフク「うがぁぁぁ」

«戦闘不能»

リフクは諦めずにスライムを倒しに何度も何度も同じ事を繰り返していた。

老人「何をしとるんじゃお主は、、、」

«戦闘不能»

«戦闘不能»

«戦闘不能»

リフク「そろそろ勝たして貰うよ!」

リフク【ドルマァァァァァァァァ】

周りの草たちがスライムを締め始めた

リフク「今だ!」

リフク【フレアァァァァ】

«スライムを倒した»

魔力が上がった気がした。

リフク「た、倒した、しかも1人で」

老人「当たり前じゃ、馬鹿もん。だが昨日より、格段と強くなっとる」

リフク「昨日??」

そうリフクは気付かないうちにスライムと一日中戦っていたのだ

老人「うむ、そういや申し遅れておったな、わしの名前はガンじゃよろしくの」

リフク「ガンおじさん!僕も申し遅れてました!リフクと申します!」

ガン「仲間の元へ戻って自慢すると良い」

リフク「自慢はしません!ですが、これも全て、ガンおじさんのおかげですありがとうございました!」

リフクは走ってムハナ村へ向かっていった

ガン「あの子を見ると孫を思い出すのぉ」

~ムハナ村ミューラの家~

今にも凍りそうな雰囲気が漂うこの家にはリューとミューラ2人だけであった。

リフク「ただいま!2人とも!聞いてよ!スライムを僕一人で倒したんだ!!」

リュー「おめぇどこ行ってたんだよ!ってスライムを1人で!?!?」

ミューラ「え?普通じゃない?」

2人が盛り上がっている中、ミューラだけが不思議そうに2人を見ていた

リュー「負けてらんねーな、リフクが1人でスライム倒したなら俺はガオを1人で倒してくるぜ!」

リフク「ガオ?!危ないよ3人で倒そうよ!」

ミューラ「いや、ガオも普通に1人で倒せるけど、」

※ガオ 狼の魔物 強さはスライムより少し強いくらい

リュー「所で、ミューラ、お前職業なんなんだ?」

ミューラがオドオドし始めた

ミューラ「んー、旅芸人」

リュー「ふざけんな、んなわけあるか」

ミューラの嘘はすぐバレてしまった

リフク「大体わかるよ、ミューラ 無職でしょ」

ミューラ「あんた、この家見て、言ったでしょ」

3人の絆が少し強くなった気がした。

~レベッカ共和国 首都ヘナン~

酒場の中は色んな人で賑わっていた

戦士「聞いたか?お前、この国にもう1人、勇者が居るの」

???「しらねぇよ、んなもん、どうせ、デマだろ」

戦士「それがよ、本当らしいんだ、魔王に拐われたんだとか」

戦士は笑いながらその男に話していた。

???「そいつには仲間が居たか?」

戦士「んなもん知るか!あ、ただ勇者の仲間って言ってる奴がムハナ村にいる見てぇだがな」

???「勇者は1人で十分だ、、」

その男は静かに、酒場を出た

レベッカ共和国は今リューやリフク、ミューラがいる国です。


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