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非常識イケメンは今日も無双する  作者: 悠楽
1章──非常識イケメンは能力覚醒をする
6/9

Aランクの4人

プロローグではすごい陰キャ感を醸し出してた主人公が突然陽キャになったことに気づきました。

まぁ、きっとなんかあったんですよ。多分。

なんか理由思いついたら投稿します(フラグ)


ブクマ5件ありがとうございます!!!!!(え?みんな知り合い?知らんよ)

「それじゃ、あのナルシは御都の実力を見誤った上に生徒達の前で貶したということ?」

「はい、学長様。あの火トカゲの正体までは私達の実力では分かりませんが、出来損ないどころか、他の召喚獣の何倍もの魔力を感じます」

「僕も同じように感じました。ドラゴンとまではいかなくとも、教官が実力を測りきれていなかったのは事実だと」


望の質問に二人の学生が首肯する。こちらを向いた。


「と、うちのトップ二人が言っているのだけれど、御都、どうなのかしら?」

「あー、よく分からないけど、まぁ、うん。あの子は...あ、あの契約獣が消えたのは俺の契約獣がやったらしい」


そう言って、クルスともう一匹の神獣を出す。

どうやら、教師の元を去った神獣は、聖界には帰らず、俺と契約をしたらしい。


「?...ひっ!!」


訝しげにこちらを向いた望が小さく悲鳴をあげ、後退る。


「な、何よその存在感...それに、契約の重複ですって?ひ、ひ、火トカゲなんかじゃないわよ...ど、ドラゴンの中でも上位のホーリードラゴン...いや、大神獣くらいの存在感...本当の姿ではない?」

「む、少しは分かるようだな」


目の前で同じようにクルスを見て少しだけ後退した他の生徒より、魔力に対して敏感であろう望は、クルスの莫大な神力を感じ取ったのであろう。

え?俺?神力は隠してるから分からないよ?

一方、クルスは怯える望を見て御満悦である。

ここだけ切り取ったらクルスがやばいやつみたいに聞こえるな。


『氷の魔力を持つ人の子達よ。我の名を知ることを許そう』


上から目線だな。

クルスの声に威圧されて誰も動くことが出来ない、あ、俺以外は。


『故に名乗りを上げよう。我が名はクルス。聖界をおさめる四の神獣、『生成』『操作』『破壊』『再生』のうち、『生成』を司る神獣。そして、ミト・ユウキを主人とする契約獣だ』


え、なにそれ初耳なんですけど。

驚く俺の傍らで望達は絶句してる。

待って望の顔面白い。これは永久保存版だわ。

パシャ


「え、え、え...よんのしんじゅう...?よんの...四の...神獣?」

「「「えええええぇ!!!!!」」」」


ちなみに叫んだのは夏稀と弘樹以外である。肝が太いようである。


「お、お、思ってたよりも規格外だったわ...まぁいいわ。ここに来てもらった理由だけど、契約獣の確認と実力の確認なのだけれど...契約獣は分かったわ。前から傲慢な人だったし、折角だからあれは解雇ね」


決断早いな。まあ、不愉快なことが減るならいいんだけどな。


「御都を害するなら排除すべきだ」

「前から気に入らなかった。実力を測れない程度の人なら必要ない」


望の言葉を無慈悲な夏稀達が肯定する。


「まぁ、あの子はどうでもいいのよ。それよりも御都の扱いなのだけれど...」


俺以外に扱われるあの教師、可哀想だな。同情はしないけど。


「あれが彼をバカにしたせいでコネ入学だとか、出来損ないだとか陰口を叩かれています。まぁ...」

「そんな命知らずな馬鹿なことを言ってる奴は基本的に魔力の感知が下手なCランク以下の人なんで、我関せずを貫いてもいいのですが...」

「まぁ、それは御都が可哀想よね」

「...はい」


今、俺は学長室に呼ばれている。それもAランクの四人と共に、だ。Sクラスの水川勇人、渡邊美香、そしてAクラスの二人だ。

放課後になって端末をみると、望からの呼び出しがあった。ビビった。

そんで時間通り向かったんだが……


「あ、出来損ない」「あれってコネ入学の...」「成績が悪い生徒にも優しいって噂の瀬戸先生にすら見放されたってほんと?」


廊下を歩くだけでこそこそと話し声が聞こえ、学長室に入る時も、


「出来が悪すぎて学長様に怒られるのか?」「私が入れてあげたのにってか?笑えるわ」


この始末である。ずっと悪口を言われているのだから参った。この状況にずっとさらされるのかーと嘆息しながら学長室に入ると、今度は勢揃いしてるAランクの4人。うわー俺最後じゃん。とか思って1人だけ気まずくなっている中、教師の処分と俺の現状を確認されて今ここに至る。


「────と、いうわけ。反対意見は?ないようね。ではこれらの事項は後で私からみんなの端末に一斉送信しておくから。一応他の人には漏らさないように。面倒臭い騒ぎはごめんだわ」


げっ、聞いてなかった。


「「承知」」

「「承りました」」

「以上よ、御都は残るように」

「「「「はっ」」」」


あ、残された。


「最後の方聞いてなかったでしょ?ボーッとして」


やっぱ気づかれてるよねそうだよね知ってた。


「...あぁ」

「はぁ...いい?あれはクビだけども、まだ差別は受け続けると思うわ。まぁ、おそらくAとかSクラスの人は大丈夫だとは思うけどね。でも、1人で溜め込まないでね、私に相談しなさい。...何よりあなたが暴れたらこっちの被害が尋常じゃないわ」


お説教を受けてしまった。

てかなんだよ暴れるって人聞きの悪い。まるで人を化け物のように扱いやがって...


「は、はぁ」

「でもまぁ、差別は受けないようにこっちで手配しといたわ。10月にあるはずの能力大会の学校別予選・シアンを5月にしといたから、そこでドーンとかましちゃって!!!!!」


...うん。

それってそんな簡単に変更していいのか?

俺の視線に気づいた望が弁解する。


「き、期待の新人だからね。いいのよ、うん」

「はぁ...まぁいいや。能力大会って、どんなの?」


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