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非常識イケメンは今日も無双する  作者: 悠楽
1章──非常識イケメンは能力覚醒をする
5/9

出来損ないとエリート

悠楽です。

土曜更新とか言っておきつつ水曜に更新している恋莉です。

余裕が出てきたらちゃんと土曜にします!!!!!

だから許して。

あ!そこのお兄ちゃん

「あ、読むのやめよ」

とか呟くのやめて!!!!!

いやぁぁぁぁ!

更新するから!しますから!


ちなみに関係ないですけど、突然物語の本質っぽいの出てきます。はやい?

知ってた。

おいおいおい、ドラゴンかよ...

白と赤の体にゴツゴツした鱗、そして大きな翼。まさにドラゴンだ。


「うおっ!?ま、まぁ、なんかいるが、次は意思疎通の仕方だ。腕輪に魔力を流しながら話しかけてみろ」


高圧的な教師も流石に驚いたようだ。レアキャラか?そりゃそうか。ドラゴンだし。

とりあえず、言われた通りに魔力を流しながら話しかける。


「ドラゴンさんこんにちは」

『あぁ、主人。宜しく。我が名はクルス、聖なるドラゴンにして聖界の主だ。ちなみに大きさは変えられる。小さくなっても良いぞ』


お、便利機能だな。


「頼む」


そう言うとクルスが小さなトカゲほどの大きさになった。


『それと主人、もうひとつ。我ら聖龍は、腕輪などなくても話せるぞ』


楽やな。


「分かった」


腕輪に魔力を通すのをやめると、これまで頭の中に響いてきていた声が、直接聞こえるようになった。


「改めて、我が名はクルス。聖界の主のうちの一柱だ。聖界でただならぬ神力を感じてきてみれば、なんか募集してたから契約させてもらった。聖力の少ないこの世界では本来の力は出せないが、それでもそこら辺の氷トカゲよりは強い。よろしく頼む」


聖力?とやらが分からないが、なんとなくチートなのはニュアンスで分かった。


「あぁ、俺は御都だ。よろしくな、クルス」

「いいか?それが出来たら最後は使役だー!!!!!」


教師が叫ぶ。


「契約獣の使えるスキルを一つはお前らも使うことが出来る。ただし、使えないものもあるからな。気をつけろ。契約獣に発動単語を教えてもらえー」


契約獣に言われたワードを唱えれば発動するようだ。


「ワード?そんなの我には必要ないぞ?ちょっと待ってな」

「え?」


必要ない...とは?

じゃあ、どうやって発動するんだ?

唱えないのならばどうすれば発動するのだろうか。


「我、汝に力を分け与えん」


クルスが唱えると、俺とクルスが光に包み込まれる。


「んあ?」


光が消えると、髪が腰ほどまで伸び、忌々しい銀髪が美しい金髪へと変わっていた。


「「「おお!!!」」」


偶々...というか光に驚いてこちらを見た人々が金髪を見てどよめく。


「え?なにこれ」

「これは、我の力を受け入れた証だ。神の力を持つユニークスキルに覚醒したものは、身体の一部が金色に染まるのだ。理由は知らん」

「あー、それで、ユニークスキルはなんなんだ?」


神力についても気になるが、とりあえずスキルだ。スキル。


「そうであったな。我のユニークスキルは万物生成だ。尤も、生み出すだけで操作は出来ないがな」


だとしても充分すぎるくらいチートだろう。だって、他の人のは氷槍(小)とか氷矢(小)とかなのだ。


「我とは違い、まだ力を完全には受け入れていないだろう。大きく力を使うとフィードバックが起きることがある。それに、発動には魔力の上位互換である神力が必要となる。まあ主人には神力が潤沢にあるようだから心配はしていないが」


神力に関しては、魔力制御ブック1の冒頭に書かれていた。

確か...聖界という神に近い世界で使われる力で、魔力、それからユニークスキルに使われる霊力の上位にあたるものだったはずだ。聖力とも呼ばれると書いてあった。

それが...俺の中に?


「な、なぁクルス。人が神力を持つことは多いのか?」


神力を持つ人なんて聞いたことがない。もし、人が持てないような力なのならば、俺は...


「まあ、あるのだろうな。我はこれまでに見たことも耳にしたこともないが、事実、主人がそうなのだ。まあ尤も、主人が人外なのだというのならばその限りではないのだが...」

「人ではない?」


なら、俺は...?


「いや、主人。若しかすると、人の身にも神力を宿すことができるかもしれん」


人にも神力...神の力を?


「本当か?」

「あぁ、一度だけ聞いたことがある。基本的に神力とは、神と、神の力を分け与えられた神獣のみが持つ。あそこらへんの契約獣は、少し澄んだ魔力を持つために聖界にとどまることの出来、聖界に居座る神獣もどきだ。あぁ、あれとかは小神獣と呼ばれる、神獣ともどきのハーフだがな」


そう言ってクルスは俺のルームメイト+夏稀+Sクラスを指す、強さに比例するのか?


「話が逸れた。それで、神力を持つということは、神水晶と呼ばれる神の力の一部を持っているということだ。これを受け入れるためには、澄んでいて丈夫な魂の器が必要となる。濁った器や不安定な魂を持つ者が強引に神の力を奪い取ると狂って原形を失い、自我さえも消滅してしまう。」


濁った魂...それは、憎しみ、憎悪などとは違うのだろうか。


「基本的には憎しみやさげすみを持った人間の魂は濁っている。しかし、例外があるという。それは、一度は濁った魂を持ちながら、それを乗り越えて素直な心を持った者だ。普通は、憎んだ者を許すことは出来ない。一度知った人を貶めて成り上がることで得られる快感を忘れることは出来ない。だからこそ、それが出来た者は美しく澄んだ魂を持つのだ」


濁った魂とか、よく分からない。だけど

母さんは、憎まないでと言った。それでも俺は犯人を恨み、憎んだ。なら、自分がテロにあった時、どう思った?母さんの言葉を思い出して...

────そう、許したのだ。でも何故?いくら母さんの言葉とはいえ、身内や親友だけでなく自分のことも殺そうとした者をどうして許すことが出来る?殺人犯を無条件で許せるような、聖人君子みたいな高潔...いや、偽善的な心を、俺は持っていたか?

否。

俺は至って普通の高校生だった。銀髪のことは憎んでいたし、事件に会う直前、犯人を恨んでいたはずだ。

今も恨んでいるか?

否。

犯人のことは憎まない、いや、憎めない。

何故だ?何故、憎めないのか?何故、その矛盾に気づけなかった?その矛盾に疑問を抱かなかった?

それはまるで、心の動きを誰かに操られているようで────


『今はそれを知る時ではないわ、気にしてはいけないの。あなたは何も知らずただ生きていればいいのよ』


不意に頭に響いてくる声。懐かしく、安心する声。独善的で冷酷さを孕む声。聞くものに畏怖を抱かせ、畏れさせる声。それでいて心にストンと落ち、先程までの疑問が消え去る。


「っ!?誰だ!?」


激しい危機感を覚え、声の主に誰何する。


『あら、分かってるんじゃないの?分からないなら訊いてはいけないの。そんなことはどうでもいい。それより、まだ人間なんかでいたいの?こっちの方が面白いのに。つまらないわね。────いいわ、少しの間人間でいさせてあげましょう。まあ、既に人間から片足踏み出してるくらいだけどね。だけど、いつかは来るのよ?待ってるわ』


相手を慮っているようで一切の優しさを持たない冷たい響きに背筋がぞっとする。そして本能が訴える。

『何があろうと逆らってはいけない相手だ』と


幼子のような無邪気さゆえに冷酷さを含む声色。他人のことを気遣っているようで、しかし一切の気遣いの欠片もない

その正体は────

駄目だ。囚われてはいけない。考えてはいけない。本能が警告する。


「主人、どうしたのだ?」


思考のループに陥りかけた時、クルスに声をかけられ、我に返る。


「あ、いや、なんでもない。続けてくれ」

「主人、続きも何も、もう話は終わって今はあの男の話を皆聞いておるぞ」

「え?」


クルスが、ほら、というように教師を指す。


「あっ、ごめん。聞いてなかった。あとでもう一回頼む」


小声で言ったはずなのだが聞こえてしまったようだ。


「おい、新入り!出来損ないとの契約がショックなのも分かるが、出来損ないとしか契約が出来ないというのは本人も出来損ないということだ。まぁ、火トカゲほどの出来損ないは初めて見たがな、やはり途中覚醒だからか。黙って俺の授業を聞いとけばそれなりには出来るようになるからな。髪の色とかさっきのドラゴンとか、大方ドラゴン伝説を真似しただけだろう。幻影なのだろう?強く見せたかったようだが、残念ながら火トカゲだ。お前みたいな出来損ないにはピッタリだよ。諦めな」


出来損ない出来損ないとうるさい教師。どうやら氷属性の集合であるシアンで火トカゲは出来損ないらしい。それよりも、先程から怒気をダダ漏れにさせているクルスの方が気になる。


「主人よ、殺ってしまっていいか?」

「やめとこう。気持ちはわからなくもないが、あれは一応エリートだ。だからみんな信じてるんだよ。変に逆らうとめんどくさいタイプだ」


危険な発言を止めたが、少し遅かったようだ。


「主人、悪いがもう...」

「────ちなみに俺のようなエリートだと、こんな契約獣...あれ?おい!アリナ!?どこだ!?」


自分の契約獣を出現させようとして慌てる教師。もしかして────


「あのいけ好かない男の契約獣が、友人の子だったのでな。まあ、エリートというのもあながち嘘じゃないのだろうが、返しておいたぞ。あんなのに使役されるのは可哀想だ」


クルスが悪びれずに言うが、まぁそのくらいの仕打ちはいいだろう。ざまあみやがれ。

そんなことより、


「うわ、火トカゲだって、初めて見た」「コネだからAクラスなのか」「やっぱり途中覚醒は出来損ないか」「ちっ雑魚か」

「可哀想に」


他クラス...FからBクラスの連中が自分をちらちら見て嘲笑しているのが不快だ。

尤も、先程の氷像を見てたAクラスの奴等が教師を信じてないのと、クルスから神力を感じ取っているのか、Sクラスの二人を含めたAランクの四人が哀れむように教師や連中を見ているのが幸いというのか。

とはいえエリート教師に迂闊には反抗できないようだが...

突然謎の力が出てきました。

脈絡?

えぇい!忘れろ!

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