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幸せ荘の暮らし方  作者: くろまる
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第2話 一輪の花

こんばんは

前回は海が引越して来たお話でした。

今回は寮の仲間が出てきます。

こんな、ハーレムな寮あったら幸せだろうな(笑)って感じですw


お楽しみくださいませ。

4人の学生らしき人と、教師が並んでいる。


「まず私から。遠鹿学園3年A組担任の幸 咲良(みゆき さくら)だ。ここの管理を任されている。何かあれば私を尋ねるといい。このバカが幸ちゃんなどと呼ぶがしっかり先生かさんを付けて呼ぶこと」


と言って隣にいた身長の低いショートヘアーの女の子の頭をポンポンする。それは先程のキックをかましてきた女の子だった。


「分かりました幸さん」


その女の子はポンポンする手を払いのけ口を開いた。


「いいじゃーん幸ちゃんの方が可愛いよー!あ、私3年A組の……」


「は!?3年生!?嘘だろその見た目で」


と指を指しながら言うとすかさずみぞおちに飛蹴りをくらった。


「ゴフッ」


「何か言ったかなー?」


「いえ何も……」


「よろしい!改めまして、3年A組三雲 明(みくも あかり)です。よろしくー!」


「三雲先輩よろ……」


「明でいいよー」


「明先輩よろしくお願いします……」


(先生に加えこの人も物理攻撃強過ぎでしょまじで、逆らうといずれ命にも関わりそうだ……)


そんなことを思っていると三雲の隣にいる自分よりも背の高い男が口を開く。


「あ、あの僕1年生なんですけど、寮とか初めてで、僕も昨日来たばかりで、その、えっと、内田 麟太郎(うちだ りんたろう)です。あの、よ、よろしくお願いしますっ!」


「へぇ、1年生!大きいね!」


「いやっ!そのっ!えっと、大きくてごめんなさい!」


「いやいやそんなにビビらなくても。よろしく内田君」


(見た目に似合わずなんというかオドオドしてるなー)


「こらー、来て早々下級生をいじめるなよー」


「いやそんなつもり無いですよ!」


その隣にはこれまた美人な黒髪の女の人が立っていた。少しフラついているようにも見えた。手には何やら飲み物の缶が握られている。


「ほら夏希!次あんただよ」


明先輩がそう言うとその女は手に持っていた飲み物をゴクッと飲み口を開いた。


「うん?新人〜?あらあら可愛い顔してるのね〜?」


ぐいっと顔を近ずけられる。もうキスをするんじゃないかと言うくらい。


「ちょちょちょっ!先生この人未成年ですよね!?お酒飲んでていいんですか!?」


「あー、それコーラだから大丈夫」


「はっ!?コーラでこんな酔っ払いみたいになるか普通!?」


「誰が酔っぱらいよ〜。そんなこと言うならお姉さん君のこと襲っちゃおっかなー」


ゴッ


幸先生の手刀がその女目がけて繰り出された。


「いいから早く自己紹介しろ」


「いった〜い、幸ちゃんのケチ〜、自分相手にされないからって〜、ぶ〜っ」


「次は握り拳がいいらしいな」


「あ〜ん、嘘嘘ごめんなさい〜」

「私は3年A組、二宮 夏希(にのみや なつき)、よろしくね〜、私も明みたいに夏希先輩でいいよ〜」


と言ってまたコーラを飲む。


「よろしくお願いします。夏希先輩」


その隣で携帯をいじりながら話を聞いている人がいる。夏希先輩がその人に声掛けた。


「夢〜?次あなたよ〜」


サッと携帯をいじるのをやめたその子は、夏希先輩に似た、整った顔立ち。これまた美人だった。


「はーい。こんばんは、二宮 夢(にのみや ゆめ)でーす。夏希の妹でーす、よろしくー。1年の時はB組でした」


「隣のクラスだったんだね、よろしく二宮さん」


遠鹿学園は1年生から2年生に進級する時しかクラス替えがない。3年生は2年生の時と同じクラスメート、担任となる。


「誰が夏希よ〜、夏希お姉ちゃんでしょ〜?」


と言ってほっぺたをつねる。


「いたたたたっ!ごめんごめーん!夏希お姉ちゃんごめんなさーいっ」


「夢はイタズラ好きだから気をつけてね〜」


と夏希先輩がいった。


「イタズラ好き?と言いますと?」


すると幸先生がおもむろにさっきの拳銃をこちらに向けてきた。


「ちょっ!やめてくださいよー!偽物でもドキッとするじゃないですか」


といった瞬間引き金が引かれた。室内には乾いた発砲音が響く。銃口からはようこそ!と書かれた、小さな旗が顔を出している。


「とまあ、こんな感じのイタズラとかだな」


「あーびっくりしたー、わざわざ実演しなくても」


「さて、水城お前も自己紹介だ」


「ああ、そうでした。水城 海です。1年の時はA組でした。水城、海どっちの呼び方でも構いません、よろしくお願いします」


パチパチパチと拍手で迎えられた。


「これで幸荘の住人は全員ですか、覚えるのに苦労はしそうに無いですね、皆さん印象的すぎて」


「あー、もう1人いるんだけどそいつは人とのコミュニケーションをとるのが苦手でな、昨日内田が来た時も顔を出さなくてな」


と幸先生が説明してくれた。


「そうなんですか、まあ人それぞれ得意不得意ありますから、仕方ないと思いますよ。徐々に慣れればいいですし」


「そう言ってもらえると助かる、それじゃあ夜ご飯の支度だ」


時刻は8時を過ぎていた。


「お腹すいたー!今日は海くんの歓迎会だよーさあさあはりきってご飯作るよー」


と明先輩が言うとあたりがシーンとした。


するとさっきまで酔っ払いのようだった夏希先輩、携帯をいじっていた二宮、先生が目を見合わせて口を揃えてこう言った。


「じゃあ明はサラダ担当で」

「じゃあ明先輩はサラダ担当で」

「じゃあ三雲がはサラダ担当だ」


「えーーまたー?サラダ作るの飽きてくるよー」


夏希先輩が耳打ちをしてきた。


「おい水城、お前も手伝え、あいつは料理が飛び抜けて下手なんだ」


「了解です」




「まあまあ、明先輩!ここはひとつ俺が料理の腕を振るいましょう!これでも1人暮らししてたんで飯はうまいと思いますよ!」


「おおお!それなら海くんに任せよう!じゃあ私はサラダ作って待機〜っと」


チラッと3人の方を見ると、目で良くやったと言われているような気がした。




40分後……



「いや歓迎するはずなのに料理を作ってもらうとは申し訳ないねー」


と明先輩が言うや否や手を合わせる。


「いただきます!」


「いただきまーす」


と皆で食事を始めた。


「幸先生、例の子の分は」


「あー、皿にとってキッチンの方に置いといてくれ。そーしたらしっかり食べるから」


「分かりました」



時刻は夜の9時半


風呂に入り自室で横になっていた。暗い部屋に月あかりが差し込む。なんだかんだで疲れていたのかすぐに眠りについた。


夜中トイレに目を覚ます。


「えっとトイレどこだっけなー」


トイレを探してフラフラ歩く。やっとの思いで見つけ用をたし自室に戻ろうとした時2階に続く階段をから冷たい風が入り込んでくるの感じた。気になってその階段を上ると1室だけ扉が空きっぱなしの部屋があった。そっと扉から中を覗くとそこには月あかりに照らされた女の子が窓の外を眺めていた。窓から冷たい風が入り込んでくる。髪をなびかせるその姿から目が離せなかった。


そうこの時俺はこの女の子に一目惚れしたのだ。

いかがでしたか?

窓から外を眺める女の子、あの子はいったい


次回もお楽しみに!

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