表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

きく地蔵、きかぬ地蔵 その2

ところが、困ったことも起こりはじめました。

お願いするだけで、

簡単に願い事がかなうようになってから、

もともと働き者だった村人たちが、

だんだんなまけ者になっていったのでした。


みんなが『きく地蔵』通いをする中、

『きかぬ地蔵』のところに通う老人がありました。

誰も拝まないお地蔵さまに、

いつもお供え物をし、周りをきれいにし、

いつも、自分の決意と、願い事がかなった報告と、

感謝の気持ちを伝えていました。


村人たちは、そんな老人を馬鹿にしましたが、

老人は意に介しません。

「勤勉なのは良いことだ」

と、心から信じていたのです。

いつも、心やすらかに、充実した生活を送っていました。


一方村人は、

物質的には満たされていた生活なのに、

なぜか満足できません。

欲望がふくらむばかり。

周りの人々との争いごとが増え、

村の雰囲気が悪くなっていきました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ