夏は好き?嫌い?
夏。私は夏が嫌い。
夏はあいつと別れた季節だから。
「蓮花ちゃん!こっちに目線お願い~。」
「はーい。」
「いいよー、次はウインク!!」
「わかりました~。」
初めまして。私は高校生になってからモデルになりました。
「大谷蓮花です!!」
お仕事ははじめは不安だったけど、スタッフさんも、カメラマンさんもすっごく優しくて今はモデルのお仕事が大好きです。
「みなさん!聞いてください。今日から新しいモデルを紹介します。
桜田湊くんです。」
「よろしくお願いします。」
私は呆然としていた。だって湊は私の元彼だもん…
「じゃあ2人はカップル役として一緒に撮影するから、仲良くね♪」
ね♪じゃ、ないですよ…私と湊はもう終わったんですよ。。
「はい。じゃあ笑って~!!蓮花ちゃんは湊君の肩に手をのせて~」
「そうそう。いいかんじ!」
やばい。今日のピアス樹脂のじゃないからかぶれて痛い…
「すいません。ちょっとトイレ行ってきていいですか?」
なっ!?撮影を止めるのか?私はかぶれているの我慢してるのに。
「ごめんね><蓮花ちゃんピアス樹脂製のに変えるね。さっき湊君が教えてくれたから。ありゃりゃ。かぶれてるけど平気?」
「あ、大丈夫ですよ。」
そういうところは優しいんだよね…
「ばーか。」
なっ!?なによ、ばかって。優しいとか思って損した。ばかって言うほうが、ばかなのよ~っだ。
そして今日の撮影は終わった。
次の日。
「じゃあ今日もよろしくね^^」
ってもう湊とは終わったの~~~~。
私は心の中で叫んだ。
今日は浴衣で、撮影するみたい。
「じゃあお祭りだから好きなところまわって言っていいよ。
私たちその間に撮影するから。」
「じゃあ射的やろうぜ。」
「う、うん。」
「なかなか当たんないなぁ…」
「下手だなぁ。お前。」
私はムカついて湊に向かって玉を発射した。
「痛いから。それ人撃つものじゃないし。」
「はいはい。」
さて、次はどこに行こうかな。
後ろから声がした。
どうやら湊の中学の友達みたい。
「まだ蓮花とは仲良くやってんの?」
「いや。もう別れた。」
私は心が痛かった。別れたのは事実だけど、やっぱり声に出していうと悲しいなぁ。
私はその場から去った。
「おい!待てよ!どこ行くんだよ。」
「離して。」
「ちゃんと話せよ…」
「違うの。まだ私が湊のこと好きなだけ…」
言った瞬間涙が流れた。
「あのな。なんでモデルになったかっていうとお前に会いたかったからなの。俺もお前のことが好きだ。」
「「付き合ってください。」」
私たちは同時に笑いあった。
ねぇ。もうこれからは夏が好きになれそうだよ。
初の短編で、ちょっと長くなりました><
どうでしたか?感想待ってます♪