表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代と蜘蛛  作者: Ex
5/5

糸を紡ぐということ


 それから数日の間、蜘蛛男の姿をぱったりと見なくなった。僕は自分のことのように心配になった。蜘蛛は糸を紡いで巣を作り、そして獲物を捕らえて生活することを生業としている。つまり、糸をうまく紡ぐことができなかったら、それは死なのだ。

 眼前に広がるベランダの窓、そこから見える様々な生活の営み。世間話に花を咲かせる主婦たち、小走りに駅へ急ぐサラリーマン、その所作が光を吸い込み、そして吐き出す。社会というものは、往々にしてそういうものなのだ。


 僕はベランダに出た。冷気の薄化粧を纏った肌に夏の日差しがちくちくと突き刺さる。上下左右様々な角度からベランダを見回す。あった。ベランダの右の隅っこに蜘蛛の巣がある。蜘蛛の巣はちょうど日の当たらない日陰にひっそりと作られていた。蜘蛛の姿はない。蜘蛛のいない蜘蛛の巣。あれほどの糸の量をあれだけ複雑な曼荼羅図のように組み上げる労力は計り知れない。しかし、蜘蛛のいない蜘蛛の巣に何の価値があるのだろう。


 宿命的結果としての蜘蛛の巣。そう、必死に糸を紡ぎ、それを広げ張り出す。これは宿命だ。蜘蛛男という男は、どこにでもいる平凡な男であり、そして自分自身なのだ。

無造作に並べられた言葉にまとまりがないので、後々書き直します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ