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act.0
初作品なので、投稿や文体の安定が確定的ではありません。
それをご理解していただけると幸いです。
雪は、白かった。
綺麗というよりは純粋で。
純粋であるが故の、研ぎ澄まされた冷酷さが、あまりにも、無情に思えた。
母親だと教えられてきた、『それ』を見た。
それは虚ろな瞳で、降り積もる白い結晶達を見つめていた。
閉じない瞳。瞑らない瞼。光を失った、眼。
それは意識をーーーーー意図を-----意味を、無くしていた。
ただ、そこに、空っぽで、存在していた。
それがそうなった理由は知らない。
知ろうとも、思えなかった。
どうでもいい。か。
そう、思考を寸断した。
そもそも、考えていたかどうかすら怪しいけれど。
疑わしいかどうかは、ともかくとして。
ともあれ、なんとなく。
そして、意味もなく。
だから、意図もなく。
ただ、意思を浮遊させて、
僕は、曇天と、雪を見上げていた。
駄文を呼んでいただいてありがとうございました。よろしければ感想などもいただけると、目玉の位置が逆転して、第三の目が左足の親指に開眼する程度にはめちゃくちゃ喜びます。