表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

野盗が携えた解放戦線への親書抜粋



 

 白狼の王が顕現し我々に天啓を与えた。

 南の桃源郷に巣食う堕落した民の血で<人を造りし神>を染め上る。

 そしてそれを喰らうのだ。

 かくして我々の王は神の門戸を開き隠り世を解き放つ。

 これより七つ目の月が輝く夜、かの桃源郷で宴を催そう。


 ——野盗が携えた解放戦線への親書抜粋。


 満点の夜空に星々が浮かぶ。

 雲という雲は切れ端もなく、夜空は澄み渡った。

 下に広がるは、見渡す限りの黒々とした草原。黒は兵士たちが流した鮮血。草原は兵士たちの血に染め上げられていたのだ。


 星々は凄惨な草原を見下ろし瞬き、その一部始終を観ていた。


 転げる骸は無惨で、四肢をまともに繋ぎ合わせたものは殆どない。頸は跳び、腕は切り離され、金属鎧を喰いやぶられ腹から臓物を撒き散らした。そんな骸が殆どだ。

 ネリスウス・グローハーツ将軍が率いたリードラン解放戦線主力旅団は、たった一人の戦士の手により壊滅をした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ