子供の育て方3
ー夜9時,自宅ー
『ただいまー』
?「……ただい、ま......」
アタシはこの子を抱きしめたまま、リビングの電気を付け、その後子供をソファーにゆっくりと座らせた
?「わっ…!ふかふか、、や…!」
ソファーに座った瞬間、ふにゃりと笑う子供。子犬のような顔にお似合いの可愛らしい笑顔でつられてアタシも笑顔になる
『そりゃ良かったな』
?「あ、、ごめん、なさい.....いきなりしゃべっちゃって......」
『…?全然大丈夫。それに、そんな堅苦しく正座なんてすんなよ。好きなように座って』
?「え、、でも、、」
『怖がらなくてもいい...は流石に会ったばかりじゃ説得力ないなぁ』
『うーん、、まぁ、何してもアタシは怒らないから好きにして良いぞー』
?「は、はい......」
子供はリビングを不思議そうにきょろきょろ見てはいるが、全く喋らないため静かな空気に包まれる
『これは…どうするべきかな......』
ここだけの話。。アタシは子供と話すのが苦手だ。子供は好きだが、いざ話すとなると色んなことを考えすぎて混乱してしまい、まともに会話もできないレベルではある
『……まずは一旦ネットで調べようか。えーっと、、子供との接し方、子供が心を開いてくれる方法、子供と話す時の内容、あとは、、、』
ぐぅぅぅぅ
『ん…?』
突然、静かだったリビングに小さな可愛らしいお腹の音が聞こえた
?「うぁっ…えっと……あの……」
思わず子供の方に目をやると、頬をピンク色に染め、お腹を抑え慌てふためく様子が目に入った
『…もしかして、、お腹空いたん…?』
?「そ、そんなことない、です…!きにしないでくだ…さい......」
そう言いながらも、お腹が鳴らないようにするためか、懸命にお腹を抑える子供
そんな子供の頬に手を当て、アタシは警戒心を解くよう優しく話しかけた
『ちょっとだけ待ってな。今、何か作ってきてくるから』
?「…え…?いい…の?」
『あぁ。一応こう見えて料理はできる方だし。美味しいものを作ってやるよ』
?「……ありがとう…!!…おねえ、、ちゃん…!!」