子供の育て方2
「このガキ邪魔だからアンタにやるわ」
『は?何言ってんの、姉ちゃん…?』
「いや見てわかんないw?こいつ、ほんとに役立たずでさー」
「1人で買い物にも行けねーんだぜ?この前酒買って来いって言ったのに「お店分かんない......」とかいって泣き出すしさー、無理やり家から追い出したんだけど結局家の外でずっと座って泣いてただけ」
「見ててムカつくしマジで「殺そう」か迷ったくらいだよなw」
『………』
「ほら、役立たずなゴミクズ人間はあっちに行け」
そう言って子供を地面に向かって蹴飛ばす姉
?「あっ…!」
子供は体制を崩し勢いよく顔からこけてしまった
?「うぅ…ふぇ……いたいよー……」
当然ながらその場で声を出しながら泣き出す子供
私はそんな子供を見て、、ある心が芽生えた
「ほら、こうやってこけただけでこのオーバーリアクションwこのクズのせいでアパートの人に何回通報入れられかけたか、、ほんと迷惑極まりないんですけどー。」
『………』
?「うぅ…ひっぐ……うぅ……」
「おいクソガキ!!、だからいちいち泣くなよ!またご近所に迷惑かけるつもりか?」
姉が子供に向かって殴りかかろうとした瞬間
『……姉ちゃん、やめな。』
そう言って私は姉ちゃんの拳を片方の手で受け止める
?「…っ……?」
「ちっ…良かったな。杏が止めてくれなかったら今頃どうなってたかなw」
『姉ちゃん、アタシからも大切な話があるんだけど』
「何。通報するとか言ったらアンタも殴るぞ?」
『今日からこの子は…アタシが育てるから。』
『姉ちゃん.....いやお前に〚この子を育てる権利なんてない!!〛』
?「……!!」
「あははははは…!!ウケルwwwむしろ良いの?あざますー!流石にウチの妹だわー!!」
『黙れ。もうお前と話すことなんてないからアタシは帰る』
『行くよ。おいで』
?「……」コクッ
夜の8時、アタシは1人の子供を抱えて家に戻った