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惨めになったので婚約を破棄しました。(1)

前回に続き今回も私の作品に目をとめていただきとてもとてもルンルンしております♪

今回は(1)とありますが途中で終わりますけど次だす(2)にて続きを投稿いたしますのでよろしくおねがいします。

メインも見ていってね?

実家に帰ってきた次の朝。

起きるとすぐに昨日の手紙のことを思い出した。


『いきなりお手紙を失礼いたします。

お隣に住んでいた幼馴染ですよ?覚えていますか?

もう少しで貴方の15回目の誕生日ですね。いつもおめでとうの手紙を送ろうと考えてはいたのですが恥ずかしくていつも書いても書いてもクシャクシャにして捨ててしまっていました。ですが今回は思い切って書いてみました。私は称号の剣聖に正式に国王様から認定されました。アル君は今どうしているでしょうか?剣聖に正式になった私では駄目でしょうか?昔の婚約の契約を覚えていますか?女の子は13ですが男の子は15歳からの結婚になります。ですので貴方が15の年になる日会いに行きます。待っててくださいね。

                                   お隣の幼馴染より♡』


まぁこのような内容であった。このようなというのはもうその文字自体が変化してしまったためだ。


手紙に書かれていたことについて説明すると、まずは称号の剣聖に正式に国王様から認定されたということ。

8歳のときに全ての子供が神様から授かるのだが、これはステータスに大きく影響する。

分かりやすく説明しよう。


 アリタル・ロード 男 15 称号:一般市民

 Lv 1

 力  1

 魔力 1

 耐久 1

 敏捷 1

 器用 1

 知力 1

 運  1

 <スキル>形状変化

 <バフ>死皇の恋慕

 <デバフ>死皇の呪い


これが俺のステータス。意識することで目の前に表示させることができ、他人と共有することもできる。

まず力。これは純粋に腕力や脚力に影響してくる。15歳でそんなステータス?と思われるかもしれないが、基礎的な力にプラスでつくものである。筋力トレーニングなどをやっていて基礎的な力が10だったとするならステータスの力が1なら合計して11になる。

だからステータスが低くても日頃切磋琢磨すれば強くなることは可能だ。

魔力は人が潜在的の持っているもので魔法を放つときに必要とされる。多ければ多いほど多く長く魔法を使うことが可能になる。

耐久は自分を攻撃されたときにダメージを受けにくくなる。耐久が高ければ高いほど相手の力が高くてもダメージを受けにくくなるのだ。

敏捷は単純に早く動けるようになるもの。また飛翔距離も高くなる。

器用は狙ったところを狙いやすくなるもの。弓や魔法で遠くの敵を倒すときに要求されるステータスだ。

次にスキルについてだがこれは取得している魔法などだ。俺が唯一使える魔法は形状変化。魔力が少なすぎるため小さい物体にしか使うことができない。スキル自体は魔物や敵対している人間を殺すことで手に入る経験値のよりLvUPすると獲得することがある。魔物でなくても生きているものを殺せば経験値は手に 入るため中には同族殺しするものも多々いる。

知力は頭の回転が早くなるが元の知識が伴っていなければ頭の回転が早くなっても意味ないので馬鹿には必要ない。

運は運だ。


今見せたステータスは一部重要なものだけ載せているわけだが最後の<バフ>と<デバフ>は本来表示されるものではない。

まず<バフ>の死皇の恋慕についてはLvが上がった時にステータスは変化せず上がった分たけLvが下がるというもの。これ自体はとても強い。

ただ<デバフ>の死皇の呪いはLvが上がらなくなるというもの。

生まれたときから本来なら味方に<バフ>敵に<デバフ>をかける魔術師が魔法をかけることによって初めてステータスに表示されるものが俺にはついている。

この<デバフ>が主に俺のステータスが弱い理由となる。

そもそも死皇というのが誰なのかすら分からない。この世界に俺が会ったことのある人間のなかで髪の色が黒だったのは親ですらいないのだが俺の髪色が一房だけ白なのを除いて真っ黒なのはこの死皇が関わっているんじゃないかと思っている。そもそも恋慕があるのに呪ってるって何を考えているんだ死皇は?


最後に称号についてだ。これはステータスに一番大きく関わってくると言っても過言ではない。

まず俺の一般市民についてだがこれはステータスがLvが上がるときに全てのステータスが1上がるというもの。よくありそうではあるが実は俺以外のこの称号を持っているものは存在しない。

誰もが最低騎士や農家などまるで神が定めたかのような職業に関した称号を与えられる。

農家であれば畑を耕すため力や天候に左右されるため運が上がりやすい。

騎士なら全体的に特化したりはしてないが全体的にまんべんなく上がるので俺の一般市民と比べれば遥かに上だ。

その中で俺の幼馴染が受け取った剣聖は全てのステータスが特化して上がりやすくなるもの。全てのステータスが他の称号より伸び幅が高いため、特化と言ったが別に特化したりはしていないかもしれないが。

ステータスはLvが上がれば上がるほどもらえる基礎的な値は上がるのだがLvが2に上がるときはまだ1上がる程度なのだが俺の幼馴染は全てのステータスが10上がっていた。

年が12になる年には王都から使者がきて好待遇で幼馴染はこの村をでることになるのだが、対して俺には全ての子供が入るはずの学園に貴方は入学できないと国王の印つきのようわからない文書を叩きつけられた。幼馴染は俺のことも入学させるように抗議したが俺は悔しさのあまりそこから走り去り父さん母さんに一言だけ言い王都の逆方面にあるギルトのある町で住みギルドマスター、ギルドの長に弟子入り(正確には泣き脅し)する形で冒険者として活動した。ただギルドに入れるのは16の本来なら学園を卒業してからなので正式加入した冒険者ではない。


特に別れ話をせずに別れたわけだが幼馴染は正式に剣聖として認められた。

俺の故郷の村やギルドのあった町も含めて広い地域がプラントール王国という一つの国というまとまりになっているのだが幼馴染が剣聖の称号を授かった時に調べた過去の文献によれば、『国のなかで剣に秀で、そのものが剣を握れば右にでるものなし』と一言だけ載っていた。

ようするに剣士として幼馴染の右にでるものはいないってこっちゃ。


きっと努力を沢山したのだろう。剣聖の称号を手に入れたとは言え剣の技術は別の話だがそれでも剣聖と認められた。

けど、


俺が今までしてきた努力は果たして彼女に劣っているのだろうか?


本当に惨めだ。いくら努力したところで叶わない。称号はステータスに大きく関わるがLv上昇による<スキル>の取得にも関与しているとも言われているが一般市民になにか秀でたものがあるなんて考えられない。

王都では神と直接会話ができるとされる神殿があるが平民などは入ることさえ許されないと言われている。ただ王族の中で本当か定かではあるが神と交渉し称号を変えてもらうことができたという噂話がそんざいする。意味ないがな知ったところで。

考えるだけ惨めに思えて小さく見える。きっと第三者の視点で己を見れば赤ん坊のように小さいだろう。


羨ましいという思いがつのる。負けたくないという信念が心を燃やす。

そしてたかが昔の話なのに婚約したことをとても大事にしている幼馴染に怒りがわく。

まだ物心がついて間もないころに教会で神に誓い交わした婚約の契約。

契約が終えたときに二人の手のひらに現れた神様がその契約を認めたとする神様の力で作られたと思われる一枚の紙を机の中から取り出す。

あの貰った時のままで一切汚れず破れない。燃やすことさえできない特殊な紙。そこには光輝いた文字で『二人の婚約をここで契約とする』

と書かれている。

契約は絶対に破ってはいけないもので破れば王都の神殿から使者が出向き捕縛し連れていかれるといわれている。

基本この契約を解除することはできないのだがギルドで耳に聞いた話を頼りに計画にうつすことにした。

手始めが俺の唯一の<スキル>を使い文字を変化させたこの手紙を両親と隣の幼馴染の両親に見せること。

そして村の教会に行きこの契約を無効にする!





後書きまで見ていただいてとても嬉しいですよ。

今は空き時間があるため書いておりますが他にやらなければいけないことがあるため投稿頻度がバラバラになってしまいますが、少しの時間で読めるので他のサイトに行かず見てもらえたら嬉しいです。

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