みゆ怖
皆さんこんばんわ。
私は、小崎みゆきと言います。
以後私としますね。
怖い話をご紹介するものなので、そういうのを求めていない人や、
苦手な人は回れ右してくださいね。
それでは本題
人から恨みを買ってはいけない。
この話は私の友人の話だ。
<その友人は既に亡くなっている>
私の友人は、人当たりが良くて誰からも信頼されるような奴だった。
職場でも、仕事が早くて同僚だけでなく上司からも頼られる存在でもあった。
だがそれはあくまで表向きの話だ。
私の友人仮にトモキとするけど、トモキはお金の使い方が荒く
身内を始め、交流のあった同級生と金銭トラブルを抱えていたらしい。
当然トモキを恨んでいただろうな。
事実私が知る奴らの中だけで、少なくとも6人に恨まれていたと思う。
まぁ冗談で言っている奴も含めてだが。
その中でもカズキ<もちろん仮名>という男は特に強い恨みを抱いていたらしく、
私の家にくると、必ずといっていいほど。
「トモキ早く死んでくれへんやろか?」とか「誰にもバレずに殺す方法ないんか?」と
相談してくる程だ。
無論私は「知らない、あぁ~、、考えておくわ」とその場は流しておいた。
そうして月日が流れたが、ある日トモキが会社に来なくなった。
はじめの内は風邪や事故などを理由に連絡をしてきていたが、次第に連絡も来なくなった。
今まで無断欠勤やずる休みするような事は無かったトモキの異変を感じた私は
家に行くことにした。
家に着けば、全く手入れされていない庭から草木がはみ出て人が住んでるとは思えない
状態になっていた。
あまりに変わり果てた家に驚いたが、私は意を決して中に入るとトモキがいた。
玄関先でスーツ姿で座り込みうな垂れていた。
「お、おいトモキどうしたんや?」
私が声をかけると、トモキはやつれた顔でこちらを向き
「なんか、、、家に変な箱が送られてきてよ、、、俺の家族皆おかしくなっちまった、、、、どうしよう私」
と泣きじゃくりながらそう言った。
そして廊下の先へと目を向けれると、手のひらくらいの大きさの木箱が
置かれていた。
恐らく送られてきた変な箱だと思う。
泣き続けるトモキのとなりを抜けて箱に近づいて中を見てみた。
「うおっ!!」
私は思わずそんな声を出してしまった。
木箱の中には、髪の毛と、誰のかも知らない小指と血が入っていた。
その箱から血生臭い異臭を放ち、禍々しいものというのは
こういう物なのだと感じたな。
こんな物見てしまったら、そりゃおかしくなるだろうと思ったが。
どうしようも出来ない。
これはいわゆる呪いの一種だろう、そうだとすれば私にはどうしようも出来ない。
神社へ行くように催促する以外出来ない。
私は、そう言うとそそくさと後にしたんだ。
だけど、その翌日トモキは両親と共に自殺してしまった。
しかも包丁で腹を切り開いて。
呪いというのは、本当に人を死に至らしめる武器なのだと
痛感したな。
ちなみに、トモキの家に例の箱を送りつけたのは予想ついていたがカズキだった。
カズキは、私への相談は時間の無駄だと悟った後独自でトモキを呪い殺す方法を調べて
とうとう見つけてしまったらしい。
その方法というのは、
1木箱を用意する(手のひらサイズであればなんでもいい)
2呪いたい奴の髪の毛数本と自分の小指と血を入れて7日間保存する
3呪いたい奴の家に送りつける
ちなみに、全て説明してしまうと極めて危険であるため抜本的に書いている。
もちろん上記だけでは完成しないので安心してほしい。
会社に出社してきたカズキの右手の小指は無くなっていて。
「事故で小指をやってしもうた」と、笑いながら言っていた
カズキの顔は、丸でやり遂げたような顔をしていて正直怖かったのを覚えている。
人から恨みを買ってはいけないというのは、こういう事になるからなのだと思った。
そして人という生き物は人を恨んだ時化け物になるのだとも思ったよ。
嘘のような話だが、これは私の確かな経験談としてこの世に存在している。
信じるも信じないもあなた次第さ。
それではまた。