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1話 飛ばされて...吐血→は?

新作です。どうか暖かい目で見守ってください。


俺は今草原を走っている。それも全速力でだ。

後ろから迫りくる魔物は俺を捕らえ続けていた。


「なんで俺だけがこんな目にあってんだよ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ちょっとコンビニ行ってくる」

家族にコンビニ行く事をとりあえず伝えた俺はジャケットを自室に取りに行った。


「あ、私も行く〜」

ソファーで寛いでいた妹が立ち上がった。

「なんで?何か買うものあんの?」

俺がいやそうな目で妹を見る。

「ーーえ?別に良いじゃん」


俺がこうして妹と話すのは久しぶりだった。

いや、話す事はしょっちゅうあるが二人で出かける事は滅多にない。

    

俺は赤崎啓斗「あかさきけいと」16歳

身長は170cmでサッカー部に入っている。


妹は赤崎すみれ14歳

身長は169cm外部でダンスをやっている。


至って普通の兄弟だが経歴が違う。


俺は恋の経験は0

道端で声をかけられる事はない

妹は恋の経験は0「告られまくってる」

東京に遊びに行った際にカットモデルの声がかかった。

「もちろん断った」


は?? なんだこれ??

確かに妹はそこらの女の子よりは可愛いけどそんなに世間から良いように思われてるの?


妹と家を出た。


今はもう夜の9:30なので妹も黒いジャージの上下を履いている。

「けいちゃん友達いるの?」

急に妹が声をかけてきた。

「いるに決まってるだろ?俺のコミュニケーション能力を舐めるなよ?」


俺の長所を挙げると、自己主張がいい感じに強いところであった。テレビの取材を行なっている場合は隅っこの方に移りに行くのではなく声をかけにもらいに行くタイプだ。


「ふ〜ん?」

何やら妹は俺のことを疑ってるらしいが、これ以上突っ込むとめんどくさいことになりそうなので話題を変えた。


「お前はどうなんだよ。高校いけんの?」

「行けるに決まってるじゃんw」

「底辺高校か?」


「ーー違うし」

「お?どうなんだ?」

「違うもん!!」


大声で妹が言葉を放った時妹の後ろから猛スピードで車が突っ込んできた。


「危ない!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


目が覚めた。

俺は確か死んだはずだが...

辺りを見渡すと草が茂っている広大な土地のような場所だった。


「あっ!すーは?」

妹がどうなったか心配した俺は立ち上がろうと手を地面につこうとした


「ーームニッ」


ムニ?まさかこれは...


「あー、おはようけいちゃん。ん?ーーーどこ触ってんの?!」

目をかいて眠そうにしていた妹の目が一瞬飛び出るかの如く見開いた。


「ちっ違うんだ!これはちょっとした不都合でな...」


言い訳を全く聞いてくれない妹だったがすぐに異変に気づいた。


「それよりここどこ?」

そうなんだ。俺たちは今何処にいるのかわからない。

体は痛くない。とりあえずどこか街に行かないと...

俺のゲームの知識が役立つのかもわからないが妹も俺に合わせてくれるようだった。


「とりあえず迷った時は左に行くか」

「は?何を根拠に言ってんの?」

「お兄ちゃんの感ってやつだ」

なんとか妹を言いくるめて西の方に進んで行った。

歩き始めてすぐ魔物のようなものに出会った。


「スライムか」

青色のフォルムに柔らかそうな体。こんなものを持ち合わせているものと言ったらスライムしかいないだろう。


「けいちゃん倒せる?」

「ははっ。楽勝だとも」


スライムごときに負けるほど俺の運動神経は鈍くない。

とりあえず1発蹴ってみようと歩み寄った。


しかしそのスライムは俺の攻撃を感知して避けた。

さらに俺にタックルしてきた。

ぶつかっても何も問題ないと思えた俺は軽く受け流した。

しかしその攻撃はとてつもなく重く俺は吹っ飛ばされた。


「けいちゃん?!」


妹は岩裏で隠れて様子を窺っているがこれには流石に驚いたようだ。


俺は吹き飛ばされたと同時に吐血した。

「まっず。まじで血の味は不味いわ」


っていうかおかしいだろ。なんでスライムがこんなに強いんだよ!

いやな予感がした俺はすぐさま次の行動に移った。


「よーし!すー、今から逃げるぞ」

「ーーえ?ちょっと待って・・・」

俺は全力で走った。妹はなんとか俺についてきていたーーー


なんとかスライムを巻いた俺達だったが

身体中ボロボロでもう動けない。

「もう無理だー!」

そうやって笑って倒れた。


なんで異世界にやってきてスライムにボコされなきゃ行けないんだ。


俺は少し寝転がって休んでいた。妹も座って隣で心配そうな目で俺を見てくる。


すると俺たちの前方から何か音がした。

どんどん近づいてくるその音の正体を俺は見る事はできなかったが、妹の言った言葉により安心できた。


「馬車!」

一台の馬車が通りかかったようだ。


助かった...そう思い俺は目を瞑った。


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