遠い親戚は会っても、中々、名前が思い出せない-アース-
アン達、一行はマリアからの提案で、悪魔が密集している場所を回避する形で迂回していた。
「マリアがいてくれて、助かったな。」
「グリーデンが言うと違う意味に聞こえるな。」
ガンマは周辺への警戒をしながら、言った。
「ッ!違うぞッ⁉︎俺は純粋に…」
「分かってるよ。」
(俺でも全く気付かなかった。気配感知には誰よりも自信があったのに。悪魔が密集していて俺が気づかない、なんて事があるのか?それと、気になるのは、マリアからの提案をシャオが受け入れた事だ。)
「————ッ!皆んな!誰かが俺達を見ている。」
ガンマは曖昧であるが、誰かに見られている事を察知した。
「確かに。見られているな。でも、方向は分からない。ガンマ、分かる?」
「北東から見られているな。しかも、かなり遠い。この距離から気付かれる相手だ。素人だろうな。」
「ガンマの気配消しに比べれば、誰だって、素人になるよ。」
「嬉しいね。」
ガンマは素直に嬉しくなった。自身の技量を正確に理解して、評価してくれている事が頬の表情を緩めた。
「さて、どうする?迎え撃つか?」
グリーデンは腰に添えていた片手斧に手を添えて言った。
「いや、こちらから攻め込む。単独にしろ、複数にしろ、どちらでも問題ない。この距離で気付かれる相手だ。こちらの方が上だと判断する。ただ、奪い取るのはあくまでもプレートだけだ。」
シャオは全員に向かって言ったが、特にマリアを意識して話した。
(おそらく、マリアは人を殺めることを躊躇しない。醸し出している雰囲気でわかる。)
「ふふっ。分かったわ。」
マリアはシャオをチラッと見ると笑顔を作った。マリア自身も自身に向けられた言葉だと理解した。
「皆んな、気をつけていこうね。」
アンは拳をギュッと握った。
「おう!」
グリーデンが歯を見せて、笑顔で答えた。
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———目的地の塔———
『第一の試験、100km走、合格者第一号です。』
「なんだ、俺が一番か。早く着きすぎたな。」
男は黒いパンツを履いて、白いインナーの上には学生ジャージを羽織っていた。そして、腰には銀色の銃が光っていた。
男は塔の中に入るとステンドグラスで彩られた空間が出てきた。そして、そこには男が1人立っていた。
「第一の試験、合格おめでとう。」
立っていた男は試験場で試験内容を伝えていた、リーンだった。
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Marty




