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猫はストーリーテラー

猫はストーリーテラー


猫の遊びを見ていると、おや、と思うことがたくさんあります。


1.出発点がちゃんとある。


 遊びの開始場所が、なんだかちゃんとあります。

 おおむね、開けた場所に自分でポトンと好きな場所におもちゃを置き、そこから障害物がある場所へとわざわざ運んでいきます。

 そして、障害物越しに、おもちゃへと触れ合えないことを楽しみ・・・

 捕獲して

 別の場所へと持っていき、同じような行動をします。


いうなれば


 出会い。


 広い草原で出会った!(を演出)

 戦闘!


 ネズミのおもちゃは逃げた!(を演出するために、口で運ぶ)


 なんてこった!

 こんな狭い隙間に入り込むなんて!!

 (わざわざ狭い隙間の、ビニールに入れてある防災用品の合間に自分で落とす…(防災用品に穴が開くだろうなぁと、観客の私は若干心の中でため息・・・))


 ガサガサ!

 あきらめないぜ!僕は必ずネズミを捕まえるんだ!


 という意思のもとに、さらに難易度の高いところから(家具の下から)ネズミを狙い捕まえる。



 僕はやった!(難易度の高い隙間からネズミをゲット!出会いに戻り、以降無限ループ・・・)



2.逃げているヤツ、を自分で演出する


 こっちにあっちに、とおもちゃを振り回しつつ

 逃げている相手を自分で監督となりまさしく演出家となって

 

 フフフ、にがさないぜ


 と自分で自分のテンションを上げていく。



3.人が演出に加わると喜ぶ。


 演出家も一人芝居が続くと、何となく楽しくない・・・。


 そんなわけで、私の手元にわざわざネズミをお届け。


 端役を任された私は頑張って、ネズミをプルプルと動かし(もうここで、大満足してもらえるが)

 ぽーんと放る(もはや私はスター)。


 やっと捕まえてきたぜ、悪いこいつを…。

 というネズミを届けられ、ぷるぷると逃げる演技をしてから

 ぽーーーーんと投げる。


4.家具の間に挟まっちゃって難易度が高くて取れない・・・


 そんなとき、猫に端役が「投げてあげるよ」と手を差し出すと

 「え?!」

 という顔をした後、必死で取れないおもちゃを取ろうとします。(けなげ・・・)

 どうしても難しそうなので、家具をちょっと動かして

 「取れそうだよ」と示すと嬉しそうに取り出し

 そして、端役の足元にポトン、とおもちゃを置く猫。

 その、取ってあげたよ、という顔も

 投げてという期待も



 猫って、ほんとストーリーテラーだと思う今日この頃です。




 

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