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番外編6



ヒロロン編


俺の友達にヒロロンと言う奴がいる。店の閉店する事が決まった後に電話があった。


ヒロロン「今から遊びに行っていい?会社の人とだけど…」


『いいよ!じゃーまってるよ!』


ヒロロン「でさ…帰り送ってほしいんだけどいい?」


今日は俺も実家に帰るから近いし送ってやるか!


『今日は地元に帰るから別にいいよ!』


ヒロロン「悪いね!」


『おう!気にすんな!』


今の会話に不自然はあっただろうか?

俺は未だに納得いってない…


ヒロロンが0時30分頃3人でやってきた。


ヒロロン「おつかれ!」


『お疲れーぃ!』


ヒロロン「今日さ…会社の人も居るからかなり安くして!」


『分かったいいよ!』





でも使い方が酷い…


流石にカバーしきれない。逆にある程度使うから多少まけてくれって意味かな?


そして…


延長…




こいつらやるな!

そう俺に思わせたが…次の延長の時、事態はいっぺんする…


『延長どーする?』


ヒロロン「そろそろ帰ろうかな…」


『分かった…じゃー会計をここに置いてくよ!後で持ってきて!』


ヒロロン「分かった!」





裏に戻った俺をヒロロンは追ってきた…


ヒロロン「これ高すぎるだろ!」


『え?半額ぐらいまけてやったぞ!もうまけてやれない!だって2時間で3人でフードは好きな物頼む、カラオケは歌う、ドリンクは沢山飲ませる…本当だったら5万コースだぞ!それを2万でいいって言ってやってんだ!ヒロロンの顔も充分立ててやっただろ!』


ヒロロン「1万ぐらいだと思ったよ…」


『スナックでも2万より高く付くぞ!』


全く舐めすぎ…


ヒロロン「じゃー今から皆送ってほしいんだけど…いい?」


『はい?ヒロロンだけじゃねーの?』


ヒロロン「ちげーよ!皆だよ!」


『はっ?お前舐めてんだろ?しかも今日はエーちゃんと帰るし、マーチだから皆乗れねーよ!』


ヒロロン「さっき送ってくれるって言ったじゃん!皆に伝えちゃったよ!」


『……分かったよ!送ってやるよ…で家は何処なんだよ?』


ヒロロン「1人は凄く近い!もう1人はちょっと遠い…」


『じゃー近い人送ったらエーちゃん迎えに戻って来るけどいいか?』


ヒロロン「分かった!」


つか…馬鹿にしすぎ…





1人を送った後直ぐに戻ってエーちゃんを乗せた…

次の人はタクシーで帰ったら1万円コースだ…

マジ気分が悪い…

最後にヒロロンを送ったが


ヒロロン「また飲みに行くよ!次はもっとまけてよ!」




ついに…キレた…

(でも友達だから軽く)


『もう…来なくていいよ…お前ふざけすぎ!テメーの顔は立ててやったんだから少しは感謝しろよ!』


ヒロロン「なんか不味い事した?」


『…分からないなら別にいいよ!でも俺の店には来なくていいよ!じゃーな!』


地元の中で1番最低な客だった…


ちなみに今はヒロロンに違う事で怒り中…もう地元の飲み会は俺からは誘いません。


酒飲むと空気が読めなくなる奴いるよね?教えてやっても気が付かないし…ヒロロンがまさにそうでした…






客同士の喧嘩編1



大体の客は従業員や俺など喧嘩になりそうになっても手を出す奴は中々居ない…逆に言ったら相手側も揉めたら大変な事になるのを分かっている証拠だが、客同士にはそのような壁はない。しかも酔っ払い同士…お互いに引く事もない。


その日は常連の客が結構来ていてホールは満席だった。

時間もラスト…客もハケて残ったのは常連同士の2組が残った。


片方の客が2人組で結構若くてチンピラ(以後A)

もう片方は1人の客で親父(以後B)


客はこの2組…お互いに酔っ払っている…

なんかAとBで意気投合して盛り上がっている。そして途中Aが俺の元にやってきた。


A1「Bが奢ってくれるって言うから会計あっちに回しといてよ!」


『大変申し訳ないのですがうちの店ではその様な事はやっておりません。トラブルの元になるので御了承ください。』


A1「分かったよ!」


なんか…めんどくさくなるような予感…



澤「店長!客同士で揉めてます!」


『馬鹿か?俺に言う前に止めに入れよ!』


嫌な予感は的中…理由は知らんが勘弁してほしい…


ホールに着いた瞬間…


BにA1が蹴りを入れた…

顔面もろヒット…


間に合わなかった。Bはそのまま気絶…


A達もヤバいと思ったらしく金を置いて急いで帰ろうとしたが…

そんなの俺が逃がさねえ!


『澤!警察呼んどけ!あとBのほう頼んだ!』


澤「は…はい!」


『お客さん…何してるの!駄目だよ!気絶しちゃってるよ!』

他人事だから俺はキレてない。


時間を稼がないと…


『とりあえず何があったんですか?』


A1「あいつむかつくんだよ!生意気だし!」


『えっ?それだけ?』


A1「それだけだな!」


困った…話が続かない…


『でも暴力は駄目ですよ!俺が間に入りますから謝りませんか?』


A1「何で謝らないといけないんだよ!絶対謝んないよ!」


『ま〜お客さんの言う事も分かりますけどね!俺がお客さんの立場なら俺も謝らないですよ!』


そろそろ来るな…




カラーン!


来た!


A1「お前警察呼んだの?」


『お客さんの立場も分かりますけど俺の立場も分かってください。』



上手くいった


A達はそのまま連れて逝かれた。まあ酔っ払い同士の喧嘩だから大事にならないだろう。

Bのほうはその後直ぐに起きたが病院には行かずに警察に行った。


客同士の喧嘩は警察に任せるに限る!

巻き込まれたらめんどくさいしね!


つか…チューリップがある町が柄が悪いから揉め事が多いんだよ!トツのブルーでは揉め事なんてないしね…






客同士の喧嘩編2

※登場人物が多くて混乱するかも…


これは…最悪だった…

何が最悪って…


友達VS常連さんだからだ…


俺の友達には絶対に喧嘩すんなって言ってあるのだが…

その日はまた0時ぐらいに来て2時ぐらいまで安く飲ませて仕事が終わったら皆で飲み直そうって話だった…


この時間帯に重なったのが常連の2人組…

この客はかなりの常連で週2〜3回来てしかも金を落とす。


それに比べて俺の友達は10人ぐらいで来やがった…

ホールでは問題なく過ごして居たのだ。


事件は…




外で起きた…


先に出たのは俺の友達で、外の近くのスペースで待っていてくれていた。

そして常連さんも帰る事になって外に出て酔っ払って路駐していた車に蹴りを入れたのだ…


友達1号「あれ?あいつ今ふくちゃんの車に蹴り入れてなかった?」


2号「マジで?」


1号「多分間違ない!」


2号「逝くべ!」



2号「おい!こら!テメー誰の車に蹴りいれてんだよ!」


常連「えっ?蹴って無いけど?」


2号「車ヘコんでるじゃねーかよ!」


常連「やってないって!」


この発言に2号ブチギレ…


それを見た3号が俺を呼びに来た!


3号「ふくちゃん!2号が常連と揉めてる!」


『マジで?』


速攻現場に向かったら…

もう常連は皆に囲まれて2号は常連の胸ぐらを掴んでる!


ヤバい!!


2号に関しては地元で1、2を争うぐらい…いかちぃ奴だ…

キレたら誰も…止められない…


速攻間に入って止めた!


『待て待て!この人達はかなり大事なお客さんなんだ!何があったが知らねぇけど止めろ!』


2号「こいつがふくちゃんの車蹴ってヘコませたんだぞ!」




事情が変わった…

車を見ると…かなりヘコんでる!

でも…このまま俺と揉めたらこの客は来なくなる…

それは…不味い…


仕方ねぇ…泣くか…


『別にいいよ!このぐらい!だからこれでこの話はお終い!ほら…散れ散れ!』


常連「まあ〜俺はやってないけどね…」


この発言にまた2号がブチギレた…

いや…俺の友達全員がブチギレた…


皆で常連の胸ぐらや髪、服を掴んで暴れ出した…

止めに入ったけど収集つかず…青ざめた…

そこに近くの交番から警察が登場!


そりゃ10人以上が暴れたら警察も登場するわ!


警察「何してんだ!ストップ!ストップ!」


警察の登場に皆止まった。

常連は…服が破れて酷い事になってる…


1号が警察に事情を説明したが常連はまた否定…皆またブチギレ…その状況に警察ブチギレ…


俺以外…皆ブチギレ…


『とりあえず…友達は店の入口で待ってろ!あとは常連と話すから!』


3号「とりあえず…下がろうぜ!」


警察「お前達はこの線から出て来るな!話が収まらない!」


とりあえず…落ち着いた所で澤を呼んで全員の送りを頼んだ…

この状況に…俺もイライラしてきた…


警察「目撃者もいるんだ!あんまり話をややこしくするな!」


常連「してないって!」



友達は…線ギリギリで皆吠えてる。


常連「ちょっと店長2人で話しない?」


『…いいですよ!』


俺は本当に許すつもりだった。


『お客さん…俺は別にいいですよ!ただね…お客さんが俺に謝ってくれないと友達押さえきれないんですよ…』


常連は俺に腕を回して…呟いた…


常連「店長…良く思い出せよ…車は元々ヘコんでいたんだろ!」


ちょいとイラッとしたが、


『ヘコんで無いですよ!』


すると…


回した腕に力を入れてきてヘッドロックされた…



流石にこれには俺もブチギレた…

客には揉めたとしても絶対に胸ぐら掴んだりした事ないのに…

胸ぐら掴んで


『何してんだ!コラァ!』


友達…吠えまくり…


「殺れ!」

「ぶっ飛ばせ!」

「俺も混ぜろ!」


『悪いけどもう許せないから…』


常連「ごめん!ごめん!店長!俺が悪かったよ!」


『もう遅ぇよ…』



警察「話はどうなった?」


『決裂しましたよ。』


警察「じゃー交番行こうか!」


仕方ないか…




警察「目撃者もいる…車に足跡残ってる…認めないなら今から実況見聞するぞ。いいのか?」


常連「分かった!分かった!弁償すればいいんだろ?でも相手はヤクザだし、ぼったくるんだろ?店長?」


『別にぼったくって欲しいならぼったくってやるよ!そういう態度どーにかならないの?』


常連「…幾ら払えば良いの?今ある現金でどーにかしてくれんなら全部認めるよ!」


つか…もうめんどくせーな…

この客はチューリップに100万以上落してるし…それで許してやるか…


『いいですよ!』


常連「じゃーここに6万あるから…」


6万じゃ安いけどな…


『それで示談でいいよ!じゃーお巡りさん証人になって!書類書いたら帰るわ!』


警察は金のやりとりは入って来ないが、示談になった場合の証人にはなってくれるし書類も作ってくれる。


俺は書類にサインと拇印をしてさっさと帰った…




2号「どーなった?」


『めんどくさいから示談した…この金で皆で飲みに行こうぜ!今日は俺の奢りね!』



居酒屋に行ったが…

6万が一瞬で飛んで逝った…

でも常連はまた店に顔を出してくれたので、上手く収まったのかな?

本当に最悪な出来事だったよ…






不思議ちゃん編



チューリップがオープンして1ヶ月が過ぎた頃1人の女の子が入店した。

募集の電話が鳴った時はすげー丁寧で年齢は19歳だったので面接はかなり楽しみだった。


〜面接当日〜


迎えに行った俺は愕然とした…

可愛くねぇ…

体型は中肉中背なので別に良いのだが…

服装が…あ…怪しい…


Gパンなのだが…くるぶし見えてますから…


Gパンのサイズ相当違くて、パツンパツンですから…


とりあえず店に連れて行き面接する事に…


ショウさん「あれはアウトだろ…」


『ですね…』


ショウさん「でも人数が欲しいからな…人数が揃うまで雇うか?」


当時の店は質より量だったのでとりあえず入店させる事にした。

面接はごく普通に進んで行ってその日から入店と言う事になったのだが未経験と言うので、接客の練習をする事にした…




接客の練習中…会話が続かない!


『今いくつ?』


不思議ちゃん「19です…」


『学生?』


不思議ちゃん「何でそんな事聞くんですか?彼氏もいるし私困ります!」



『…練習なんだけど…それと絶対に彼氏が居る事は言ったら駄目!』


不思議ちゃん「…そうなんですか?分かりました…」


『続けるよ?…学生なんだ!じゃー彼氏とか居るの?』


不思議ちゃん「……あの店長さんは私に気があるんですか?」



駄目だ…

終ってる…

何でそんな事を聞いてくるんだ?

マジ…教えるの大変そう…


練習の前にキャバクラが何なのか教えた。


不思議ちゃん「そういう場所なんですか。分かりました。」


『そう。じゃー次は接客マナーね!』


不思議ちゃん「はぃ…」


俺と不思議ちゃんの距離がだいぶ遠かったので近付いて接客中の距離を教えようとした…

俺が近付いた瞬間…


近付いた距離だけ逃げて座った…



もう1回チャレンジ!

また…近付いた瞬間近付いた距離だけ逃げて座った…


『何で逃げるの?』


不思議ちゃん「近付いて来たので…」


『残念だけど接客が出来ないようじゃ入店は出来ないよ?真面目にやってくれる?』


不思議ちゃん「本当に変な事しませんか?」


『しないよ!!』


不思議ちゃん「じゃー頑張ります…」




とりあえず接客最低限の事は教えた…

この時はみーちゃんが居たのでみーちゃんに教育係を頼んだ!

でもこれが何気に上手く逝った!


2人組の客とかみーちゃんと不思議ちゃんで付けると大体延長が入る!

でも相変わらず不思議ちゃんの接客は微妙だがそこはみーちゃんの腕でカバーしていた…


客「不思議ちゃんは処女なの?」


不思議ちゃん「な…なんて事聞くんですか!」


みーちゃん「止めて!不思議ちゃんは純粋なんだから汚さないで!ねっ!不思議ちゃん!」


流石みーちゃん…上手い躱し方だ!


出勤する時もおかしな態度を取る…


普通なら「お早うございます」と入ってくるのだが、不思議ちゃんは1度通り過ぎて壁から顔だけ出して「お早うございます。」と言うのだ!ちゃんと注意をして直させたが俺も不思議な行動にイライラしていた。


不思議な行動を言い出したらキリがないが1番困ったのは…送りの時だ…

仕事も終わり送る時…


不思議ちゃん「私…歩いて帰りますから…」


女の子一同ビックリ!


『家遠いよね?歩いて帰ったら1時間以上掛かるし、危ないから送っていくよ!』


不思議ちゃん「家とか知って何するつもりですか?」


『何もしないよ!』


みーちゃん「平気だよ!店長は変な人だけどそこまで変な人じゃないから!」


みーちゃん…それ酷くね?

しぶしぶ不思議ちゃんも乗り込んで送る事になった。



入店から1ヶ月…

女の子が揃い出したのでクビにする事にした。


『不思議ちゃん!ちょっと良いかな?』


不思議ちゃん「はぃ…」


『入店して1ヶ月経ったけど接客態度も変わらないし、指名も1度もとって無いから明日から来なくていいよ!』


不思議ちゃん「はぃ…分かりました…店長さんは私の事好きだったみたいですけど私は好きじゃありませんから…」


『残念だけど俺も好きじゃないよ!結婚してるし…』


不思議ちゃん「結婚していて私の事狙っていたんですか?」


『…もう…どーでもいいよ…』


やっとクビに出来た…

長い道のりだったよ…


不思議ちゃんはワキガだったので貸していた洋服は速攻クリーニングに出した。

後から聞いた話によると…好みの男性には


不思議ちゃん「私の3番目の彼氏になりませんか?」


と聞いていたようだ…

トツも言われたらしい。

俺は言われなかったが…



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