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事件2




ショウさん「こう言う結果になった以上…オーさんにも話すしかないな…」


ショウさんが信用出来る人間は俺しか居ない為にいつもオーさんより先に相談される…

オーさんは俺が知っているのに知らなかったら立場的にも納得しないだろう…


だから…


ショウさん「明日仕事終わったら3人で飲みにいくぞ!」


『はい!』


ショウさん「明日飲みに行く時ふくは知らなかったリアクションしろ!絶対に知っていた素振りは見せるなよ!」


『了解です!』


〜次の日〜


いつもの寿司屋で集合した!

俺が1番遅い為オーさんには説明しただろう…


『お疲れ様です!』


オーさん「おう!おつかれ!まあ〜座れよ。」


ショウさん「実はさ…」


説明し始めた。

上手くリアクション取れるのか?俺!


『ま…マジっすか!ちょい俺ぶっ飛ばしに行って来ます!』


改心の出来だった…





ショウさんの冷たい目線が…


痛い…


ショウさん…やっちゃったよこいつ…って顔してる…


そんなに悪かったのか…?




オーさん「まあまあ落ちつけ!ふく!ぶっ飛ばしたいのは分かるがとりあえず…待て!」


!?


引っ掛かった!


俺的には当たり前だが…ショウさんはビックリしている!

ショウさん…笑いを咳で誤魔化してるし…

ひでぇ〜…


ショウさん「十さんから自白させたいんだけど…どーにか出来ないかな?」


…と言う事で作戦を立てた…


十さんの前でショウさんが「最近金が盗まれている」と軽く言う。

ここで自白しなければ

財布を持って警察に行くので今全従業員の指紋を取っていると言う。

ここで自白しなければ

指紋採取して警察に本当に持っていき調べて貰う。


と言う事になった…



〜作戦決行日〜


皆いつも通り働いていた…

ショウさんが出勤して上でやり取りして下のチューリップにやってきた…


ショウさん「…いや…普通に指紋を取らせてくれたよ…あいつしか居ないよな?」


『自供したく無いんじゃないですか?』


ショウさん「う〜ん…普通やってる人間が指紋渡すか?」


『どーですかね?仕方なく渡したんじゃないですか?』


ショウさん「そうかな…まあとりあえず上に戻るわ…」





ショウさんが直ぐに戻ってきた!

何かあったのか?


『ショウさん…どーしたんですか?』


ショウさん「多分間違いなくあいつが犯人だ!」


『何でですか?上で何があったんですか?』


ショウさん「上に戻ってよ…十の隣りに行ったら…」


『行ったら…?』




…ショウさん「十の脇…臭かった…」


『えっ?それだけですか?』


ショウさん「それだけだ…」



確かに…嫌な汗を欠いたら臭くなる…

多分…相当臭かったんだろう…


『そんなに臭かったんですか?』


ショウさん「ああ…かなり臭かった…ふくよりも臭かった…」


そうそう…客が来ないと俺も臭くなる…

って…俺を例え話にすんなっ!



でも確定っぽいな…


〜次の日〜


財布にはショウさん以外に俺とオーさん、ママさんの指紋も出る為に俺達の指紋と十さんの指紋を持って警察署にやってきた…


しかし…


ここでハプニングが起きたのだ…


ショウさんの財布は革製なので指紋が出ないらしい。


やって貰ったが…

見事に出なかった。


これは困った…


証拠がない…それとも指紋が出ないのを知っていて指紋を渡したのか…難しくなってきた…

しかし…ショウさんは証拠がある!と言い放ったのだ!


『どんな証拠ですか?』


何か嫌な予感がしていた…


ショウさん「脇が臭かった!」


やっぱり…


『それだけですか?』


ショウさん「それだけだ…」



ここまで言うなら尋常な匂いでは無かったのだろう…


ショウさん「とりあえずカマを掛けてみるよ!」


『どんな?』


ショウさん「今日結果が分かったって…言ってみるよ!それで反応無ければ今日仕事終わったらブルーに呼び出す。まあ反応あっても呼び出すけどな!」


決戦は今日ですか…

楽しみだな…

脇臭くなるのかな…?


ショウさんにあそこまで言わせた匂いってどんな匂いなんだ?


『じゃー終わったらブルーに行きます!』


ショウさん「あんまり人が居ると喋らなそうだから、俺とオーさんでいいよ!」


『えっ!?マジっすか?行きたいんですけど…』


ショウさん「結果は教えてやるから我慢しろ!とりあえず…白状しなくても、してもクビにするからな!」


俺も行きたかった…

どんな匂いなんだろう…


〜この日の夜〜


ショウさん「十…警察の結果出たから…終わったらブルー店に行くぞ!」


十さん「はい…分かりました…」


オーさんが十さんを迎えにきた…逃がさない為だ…

何か…俺も一緒にすげー盛り上がりたい…





送りが終わった頃電話が掛かってきた。


ここからはショウさんの話を聞いた話です。

ブルー店に着いて中に入り直ぐに本題に入った。


ショウさん「警察から結果が出たよ…」


十さん「………」


ショウさん「まず財布から指紋が出たのは…ふくの指紋。これは飯とか食った後に財布渡して払って来てもらってるからだ。」


十さん「………」


ショウさん「オーさんの指紋も出た。これは女の子に給料渡す時に財布を持つからだ。あとはママね。これは俺と付き合ってるから出るのは当たり前だ…」


十さん「はぃ…」


ショウさん「俺の指紋も出るのはしょうがない。」



ショウさん「あと…1人の指紋が出てきた…」


十さん「はぃ…」


ショウさん「これ以上言わせる気か?」



十さん「はぃ…すいません…俺が…盗りました…」


そして…土下座してきた。

土下座しようが許される事ではない…


オーさん「何使ったんだよ?」


十さん「借金返済です…」


オーさん「何回も盗ってるんだからそれだけじゃないだろ!」


十さん「あ…あと…飲み屋で使いました!」


ショウさん「何回盗ったんだ?」


十さん「え…えっと…14回で…30万ぐらいです…」


!?


そんなに盗んでたのか!

これにはショウさんもキレて殴ってしまった…


ショウさん「どーやって俺に返すんだよ?」


十さん「給料から引いてください!」


給料なんて出る訳ないだろ…

クビになるんだし…


オーさん「分かった!月10万づつで3ヶ月で返せ!」


!?


えっ?


ショウさん「クビじゃないの?」


逃げられたらどーすんだ?


オーさん「クビにしたって返してくれないでしょ?だったら沢山こき使った方が得じゃない?」


絶対逃げるだろ…


ショウさん「悪いけど俺は一緒に仕事出来ないよ!」


オーさん「じゃー俺が見るよ!」


そういう意味じゃないんだけど…


ショウさん「オーさんがそれでいいならそれでいいよ。その代わり逃げたら必ず探し出して…十…お前埋めるからな!」


この業界でこんな事があったら普通はこれですまない…

まあ大体は…ボコボコだろう…

ショウさんも納得出来なかったみたいだった…


…という風に聞いたが肝心な事言われてない…


『ショウさん…』


ショウさん「何だ?」


『十の脇…臭かったすか?』


ショウさん「すげー臭かったよ!最初から最後までヤバかったな!」


そんなに臭かったのか!

俺も行きたかったな…


その後は…逃げずに十さんは働いた…

勝手に決めたオーさんにショウさんはかなり納得して無かったけどね…



この頃丁度エーちゃんの裁判も終わっていた…

エーちゃんの言い分が通り、無事に自己破産が成立した。


結局…エーちゃんは370万ほどの借金が0…

俺と合わせた借金が約600万それが残り130万になった…


これで返済には困らないだろう…

後は返すだけ…思ったより楽そうだ!


これで子供にも貧乏な生活をさせなくて済む!

なんか…前向きに暮らせて逝けそうな気がした…





この時だけは……



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