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限界



8月も終わり…大体客の流れが分かって来た…


18時台に客が来たら奇跡に近い。

19時台は客がたまに来る。


その為オープンが19時からになった。

だがそこに待っていたのは…18時からオープンのオーさんの店で手伝う事だった…


30分前には自分の店に戻る事が出来るが、何故俺が手伝わないといけないんだ?

でも風俗は久し振りで仕事内容が新鮮だった…最初だけ…


オーさんの店は風俗で言うならピンサロだ。

その為にマイクで案内するのだが、これが





すげー楽しい…

何が楽しいってキーワードさえ言えばあとは何を言ってもいい!オープン時はこんな感じだ。


『本日はオニキス御来店誠に有難う御座います!1番…1番シートには○○さん30分コース!スラッと長い足で御周りください!』


とかね!好きな事を言っていい!マジ楽しい!俺もマイクパホーマンスやりたい…


それを…キャバクラに導入してみた…


閉店時…会計も終わった後に時間になってホールを少し明るくしてマイクを持ちホール入口に立つ…


『本日はチューリップ御指名御来店頂き…ま・こ・と・に有難う御座いました。残念ながら…チューリップは閉店のお時間になってしまいまいた…またの御来店御待ちしております!本日は本当に有難う御座いました!』





大不評だった…


少し続けたが…



勿論大不評だった…


常連さんには大好評だったので…

それからは常連さんがいる時にだけ言うようになった…


9月に入り…チューリップに住むのに疲れて来た…

エーちゃんも昼間の仕事が無い時は泊まっていた…


つか…限界だ…

何が限界って…全部だ…


風呂もないし、寝る場所はソファーを並べて寝る…やっぱり家が無いとストレスが溜まるし、妊娠しているエーちゃんの体にも悪い…


でも金がない…


エーちゃんも金が無い…


俺は借金出来ない…


エーちゃんは出来る…


!?


よし!借金しよう!

まだ全然使って無かった為借金もまだ逝けた…

いや…逝けるとこまで逝こう…




結果…


総額…300万以上逝けた…

す…すげ〜


そこから出産費、家を借りる、家具全部出そう!2人で話てそうなった。

早速家を探したが中々いい物件が無い…妥協はしたくないし、近い場所がいい!


金があれば使う。

そんな生活をしていれば当たり前の事だが借金も増えて行った…


チューリップの方は皆がレギュラーで入れる為、

客も飽きたのか…客入りも少なくなって来た…


これはまずい。


店の事をショウさんに相談すると飲みに行く事になった!

また寿司だ!


飲みに行って早速本題に入った…


『女の子増やしませんか?』


ショウさん「そうだな…募集掛けるか!」


『来ますかね?』


ショウさん「来るだろ!とりあえず来月は赤字になっても女の子を沢山出して女の子が増えた事をアピールしないとな!」


『ですね!あと従業員も増やしませんか?オーさんから聞いてません?』


ショウさん「聞いてないよ!」


!?


マジかよ!あいつ…

うぜぇー!


『結構自分…一杯一杯なんですけど…オニキスの準備とかも俺1人だし…』


ショウさん「えっ?オニキスの準備もしてるの?」


『してますよ!知らなかったんですか?』


ショウさん「知らないよ!聞いてない!お前体力あるな!すげーよ!」


『そういう事じゃなくて…従業員増やしましょうよ!』


ショウさん「いいよ!ふくがそこまでやってるとは知らなかったよ!いやウケるな!」


ウケてんじゃねーよ!

でもこの飲みをきっかけにショウさんとは何か壁が無くなった…

言いたい事を言って、それを聞いてくれたからかもしれない… 何か嬉しかった。



酒の勢いで給料も上げてって言ってみようかな…


『ショウさん…給料も上げてくださいよ!』


ショウさん「いいよ!今月は18万な!」


すくなっ!

まあ上がらないよりかいいか…

…調子に乗ってみよう…


『来月も18万ですか?』


ショウさん「気分次第。」



多分…上がるな…

まあいっか!



それからと言うとよくショウさんと飲みに行く様になった。ショウさんと俺はいつの間にかに親友みたいな感じになっていた…




9月中旬…


エーちゃんのお腹は限界だった… だから裏の仕事を手伝って貰っていた…

その為俺の負担もかなり減ってかなり楽になった…

ショウさんは募集をしてくれて女の子の面接も増えて行ったが全てが働く訳ではない…

何人かは女の子も増えたが理想にはまだまだ足りなかった…

そして…仲も良くなったのか…ショウさんは俺を育てようと色々な事を叩き込ませた。


9月も終わった時にはもう1人で出来るようになっていた。ショウさんはオニキスを手伝い、オニキスが終わる頃チューリップにやってきてチューリップが終わるまで待っていつも飲みに行っている…


大体いつもママさんとショウさん、俺とエーちゃんで飲んでいたが…たまにトツも誘われ、ごく稀にオーさんも呼ばれた。


昼間はエーちゃんと飯を食いに行ったり、銭湯に行ったりして生活している…

夜飲みに行かない時はエーちゃんと飲みに行く。気が付くと借金も次第に増えていた。


そして…


ついに…


家が決まった!ボロいアパートだが中は綺麗だ!

これがエーちゃんと俺の初めての新居になった…


後は家具…

つか…これを揃えたら…


すげー金が掛かった。


家具ってすげー金が掛かるって初めて知った…

テレビはデカいのがいい!とか冷蔵庫はこれがいいとか選んでいたら…

借金がMAXまであと100万を割っていた…

まじ…使いすぎ…


後は俺の給料も少ないし、生活する為に残そう…


でもこの時…月の返済が2人合わせて15万前後になっていて生活も何も出来ない状態になっていたのだ…


流石の俺もかなりビビった。


借金を増やせば返済も増える。


そして…


元金は減らない…


月に15万返そうが元金は3万〜4万ぐらいしか減らない…


正直…舐めてた。


18万の給料に返済15万じゃやっていける訳が無い…子供も生まれる…

もう最後の手段しかない…

幸い闇金には手を出していない。


エーちゃんと話した結果、自己破産をする事になった…


でも自己破産は流石に抵抗があった。何故か…

それは…経営者になれないのだ!その事は出来れば避けたい。

返済はしてるからブラックにもなってない。俺は違う道を選んだ。


エーちゃん=自己破産


俺=債務整理


2人の中で決定した。

自己破産する為にエーちゃんは残り100万を借りた。

この100万を借りるか借りないかで命運を分けたと思う。


すぐに弁護士を頼みに行った。最近こう言う依頼が増えて来てるらしい。俺達は依頼をしたら俺25万、エーちゃん35万掛かると言われ、分割に出来ないか?と聞いたら、良いですよ!って言うから少し安心したが、分割にするには頭金10万づつが必要らしい。


ここで借りた100万から20万を支払った。


丁度返済と弁護士に依頼したのが重なっていたので消費者金融から

催促の電話が鳴りまくった!


全部説明してこれで平気かなっと思っても信用してないのか?

毎日電話が掛かってきた。毎日同じ事を聞いて来る。


返済はまだかと…


弁護士からの手紙が届かない以上返済しろと言うのだ!



〜3日後〜


やっと弁護士から手紙が届いた為に電話が鳴らなくなった…

この瞬間だけは…すげー安心した。



そしてチューリップの方はだいぶ女の子が増えてきた!

客は追い付いて無いが客が居なくても女の子を常時置いてる状態だった。

女の子が多いと送りも大変だ!

しかも奴等は


女「店長〜お腹空いた!」


と毎日のように言って来る!

だがこれもコミュニケーション…自腹だ。

給料18万で自腹…


大体ラーメンなのだが、たまに焼肉とか…カラオケとか馬鹿な事を言い出した…



結局自腹…

本当に金がねぇーんだよ…

勘弁してくれ…


飯食った後は金も無いので普通に家に帰ると





家にもエーちゃんが飯を作って待っている…

今…ラーメンを食べたばかりなんですけど…

でも…普通に食べた…

大体は酒を飲むので摘むのだが…

時には辛い場合もあった。


コテコテのラーメンを食べて家に帰ると…


エーちゃん「おかえり!今日はふくちゃんの大好きな唐揚げだよ!いっぱい作ったから食べて!あっご飯も食べるでしょ?」


そんな時は「ちび○る子ちゃん」みたいに顔に線が入る…


でも…


『マジで?いや〜食べたかったんだよね!』


エーちゃん「でしょ!ふくちゃんもそう思ってると思ったよ!」


『う…うん!』


本当ならツマミ程度で酒を飲みたいが…

これが俺の愛情表現だ!


『すげー美味いよ!』


でもエーちゃんは俺の愛情表現に気が付いて無いだろう…

でも1度だけ断った事がある…


カレーライスの日だ。

あいつにはライスがいる…流石に重い…


『酒…飲みたいからルーだけでいいよ…』


流石に少し太りました…

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