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その後の仕事2




リーとトツにも手伝って貰う事になった!

狙うはNo.1!


大体No.1は太客にしかあまり付かない。要するに貧乏クサい奴客には店も付けたりしない。

俺達は一見若くて貧乏そうな客だが、金の使い方が違う。だから直ぐに店側も対応して来るだろう。


でも…俺…豪遊出来るほど金がない…


トツやリーに金がないって言ったら普通に奢ってくれるだろう… そう言う奴等だ… でもキャバクラに行くのは1回ですまないだろう… ますます奢って貰うのは気まずかった…


借金もMAXで何処も貸してくれない。


………


そんなに…俺は悩んでいたのか…

そんなに… 顔に出たのか…


エーちゃんが話し掛けて来た…


エーちゃん「お金無いんでしょ!私借金して来るよ!いくらあれば足りる?」


『いや要らない。』


エーちゃん「そう言うと思ったから…もう借りて来た!ここに30万あるから使って!」


『はい?いつの間にお前借りたんだよ!要らないよ!』


エーちゃん「私が働けない時ふくちゃんは私のカード代とか洋服代、化粧品代、ほかにも沢山出してくれていたじゃん!私にも出させてよ!」


確かにお金を出していたのは俺だが…俺もほとんどが借金から出していた。


正直…迷った…


借りるか借りないか…


背中を押してくれたのもエーちゃんだった。

俺がどのくらい黙っていただろう…

エーちゃんが俺の手を持って無理矢理渡された。



『分かった…借りるけど絶対に返す…』



エーちゃんはどんだけ俺が考えてる事を分かってくれてるんだろう…

俺なんてエーちゃんの考えている事が何も分からねぇのに…


マジありがと。


さ〜舞台は整った!

いざ出陣!


時間はリーとトツの都合で2時半集合なので遅くまでやっている人気な店を選んだ…


ま〜まず柄の悪いスーツ姿の若い奴等が来たら店は若いギャルを出すだろう。その後の金使い次第では女の子を変えて来る。その娘達が店のトップに違いない。


だが…それは暇な時のパターンだ!

混んでいたら誰でも付く。

幸いな事に今日は平日の夜中だ…

後は空いている事願うだけだ…



店員「いらっしゃいませ!」





来た!空いている!


展開は…


予想通りだ…


ギャルが付いた!


あとはこっちのペースだ!


まず最初はフルーツ

女の子にはドリンク…

わざと盛り上がらない。


すると…女の子がチェンジした!



ここまでは予定通りだった!


が…


来た女の子は…


やばい可愛い…


絶対No.1だ!


リーがすげー食い付いた!


リー「俺に譲ってくれない?マジ頼む!」


『いいよ!でも作戦は遂行してね!』


リー「了解した!」



その後は楽しく飲んで金を使った…

女の子の名前はみーちゃん。質素だが美人でノリもいい!勿論場内指名もした!

でも着いた時間が遅い為に2時間しか遊べなかった…


しかし!


みーちゃんが酔いながら、


みーちゃん「明日も来てくれないと嫌!」


リー「いいよ!じゃあ明日も来るよ!」


リーは…ノリノリだ…


店を出たあと…


リー「わりーけど…惚れたわ!俺あいつ落としてふくちゃんのキャバクラで働かせるよ!」


頼もしい…


今のリーに任せれば問題ないだろう…


トツ「…俺の可愛く無いんだけどさ…明日来た時、指名しないと駄目かな…明日…やだな…」


トツは童顔な顔が好きなのだ…


トツはわがままだ…

意見が通らないとすねる!


だがトツも戦力だ…


ここは来て貰いたい。


『別にいいじゃん!指名しなくても…弱肉強食だよ!』


トツ「そうだよな!」



リー「今…みーちゃんからメールが入ったけどさ…」


『うん…』


リー「今日の3人指名してね!だって…」


トツ「いかね!」


リー「こいよ!頼むよ!俺の為にさ〜!」


『趣旨が変わってるから!俺の為だから!』


リー「うん!そうそう!だからトツ!俺の為に明日も頼むわ!」


話聞いてねーな…こいつ…


トツ「多分明日仕事で行けないよ!」

トツの得意技 「行きたくない時適当に断る病」


でも俺達には効かない。


リー「また3人で行くって返信しちゃったもん!」


『確定だな!』


リー「嫌だ!行かない!」

トツの得意技 「すねて行かない病」


だが俺達には効かない。


『じゃあ迎えに行くわ。』


リー「行くわ!」


トツ「くんな!」


トツも決定した。




〜次の日〜


リーは早めに上がってまずはトツの場所に飲みに行った!


トツ「いらっしゃいませ!あっ!くんな!」


見回したが、あーちゃんは居なかった…


トツ「あーちゃんなら辞めたよ!」


『そっか…』


トツ「帰れ!」


リー「客に対してその態度なんだよ!」


勝手に座ってやった!


ママさん「久し振り〜!」


わざわざママさんが付いてくれた!


『ワンタイムですから…自分でやりますよ!トツ迎えに来ただけですし!』


ママさん「どっか行くの?」


『キャバクラで引き抜きしてきます!』


ママさん「バレないように頑張ってね!」


リー「任せてください!落としますから!」


ママさん「じゃあ今日は暇だしトツ早く上がりな!女の子送って来ていいよ!その間3人で飲んでよーね!」


トツ「マジすか!俺キャバクラ行きたくないですけど!」


ママさん「迎えに来てるから行ってきなさい。」


トツ「は…はい…」


『じゃあ早く送って来て!待ってるよ!』



3人で飲んでいると…

ショウさんがやってきた…

ショウさんとママさんは同棲してるのだ…


ショウさん「お〜おつかれ!あれ?もう閉めたの?」


ママさん「今日は暇だしね!」


『お疲れ様です!』


リー「リーです!お疲れ様です!」


ショウさん「お〜リーの話はよく聞いてるよ!よろしく!」


事情を説明して4人で飲んでリーもいるのに色々オープンにあたっの説明をした…


リー「任せてください!俺も頑張りますから」


まだ広告の募集は鳴ってないらしい。まだあと丁度2ヶ月だ…鳴ってくれるといいが…

そんな話をしていたらトツ登場!


トツ「お疲れ様です!」


ショウさん「トツ早く行って来い!」


トツ「は…はい…」


『いくらですか?』


ショウさん「要らないよ!その代わりに捕まえて来い!」


俺&リー『マジですか?あーざす!』


よし!出発だ!


だが、車の中でもトツはいじけてた…


トツ「今日は金つかわね。」

トツの得意技 「ブルーの世界に入る病」


だから俺達には効かないって!


『無理ワリカン。』


リー「無理無理無理。」


ここまで来るとトツも諦める。


諦めるの遅過ぎ…

相手は俺とリーだから。

ま〜いつも結局最後にトツは諦めるけどね…





着いた!トツもしぶしぶ付いて来る…

今日は早い!2時には着いたからラストまで3時間は飲める!


入ってまず本指名…

そして…お決まりのフルーツ!

女の子にドリンクを最初だけ飲ませて

フードも好きな物頼ませて

延長


俺達はボトルは入れない。酒をすげー飲むからだ!入れたとこで直ぐ飲み終わるし、酔っ払ったら味も分からない…だからいつもハウスだ(飲み放題の酒)


でも女の子を酔わす為に今日はワザとボトルを入れる。女の子はハウスは飲んではいけないが、客が入れたボトルは飲める!今日は酔わせていいムードに持って行きたい!




つか…みーちゃんは酒に弱いのか…速攻酔っ払った…

リーとみーちゃんの空間を作って残りの4人で飲んでいた。

リーも気分が良ければ沢山飲むが、俺とトツは多分…かなり飲む方だ…


別に数えてる訳じゃないからあまり覚えて無いけど、3人なら多分…6本前後は飲んでるはず…

ま〜そんな話はどーでもいいので…メインの話に戻ります!



酒が入ればトツもノリノリだ! 俺もトツはかなり盛り上がり…

リーはいいムードだった!

このペースなら落とせるな。後はリーに任せよう。


そして…


気が付いたらもう閉店だった…

また今度来る事を約束して店を出た…


『リーどうなった?』


リー「彼氏がいなくて寂しいらしい。しかも俺が好みらしい!」


『マジで!絶対落とせよ!』


リー「もう落とした!明日デートだぜ!」


!?


早えぇ〜


トツ「早過ぎ…」


リー「もう明日パンパンパンだよ!」

(俺達の間の言葉で、気持ち良い事する時の言葉)



〜次の日〜



夜リーに電話した。


『お疲れーぃ!今日どうだった?』


リー「まだ一緒にいるよ!」


『パンパンパン出来た?』


リー「ん?ん?よく聞こえない!」




誤魔化すって事は…

近くにいて返事に困ってるな…


俺は小さい声で…


『今ホテルだろ!』


リー「うん。とりあえずまた電話するわ!」


やっぱり…手を出すの早過ぎだな…

ちょっと羨ましく思ってしまった。

ま〜俺は結婚するし…しょうがないかな…

むしろ女遊びは出来ないとか考えた事は無かった…


子供が出来たから結婚する…


それしか考えて無かった…


結婚したら俺はどーなるんだろう…


結婚って縛られる物なのかな…


なんか…


結婚したく無くなってきた…





色々考えた…


結果…


俺は俺のままでいいじゃん!


そして…


何も変わろうとしない俺が誕生したのだった…




結局次の日電話が掛かって来てパンパンパンしたらしい…


しかも…


付き合ったらしい…



早過ぎだって…

でもこれでみーちゃんは確定だな…

エーちゃんもお腹が目立って無ければ手伝って貰って…



全然足りねぇ!

どーすんだよ…後2ヶ月切ってるぞ…


俺は仕事辞めてから女の子と遊んでないから友達いないし…

トツにでも頼んでみるか…



『手伝ってくれそうな女の子いない?誰でもいいから!』


トツ「営業やっていた時のティッシュ配りの娘に聞いてみるよ!」


俺もスカウトに出たが、時給が良くないので引っ掛かりもしない…

でも諦めないで頑張って大学1年生の女の子を捕まえた!

こっちに上京したばかりで夏休みにバイトでもしようと考えていた娘だ!

しかもオープンする場所から歩いて10分!


来た!


頑張って良かった〜


その娘の友達に全く同じ事を考えている娘もいるので誘ってくれるらしい…


最高!


めげずにやって良かった〜



トツの方は…ティッシュ配りの娘2人ゲットした!


リーはみーちゃんとみーちゃんのお姉さんをゲットしたが、この2人はVIP待遇だ…

客も持っているし…しょうがない。


あとは募集でどんだけ集まるかだ…

エーちゃんを入れて…


今7人。




7月を過ぎた頃…


問題が起きた!


俺がゲットした娘が8月から働きたく事になったのと、みーちゃんのお姉さんが8月中に入店する事になった…


しかも募集が鳴ってない…


7月に入って流石にショウさんもまずいと思ったのか… 沢山広告を出してくれた…

ま〜俺からしたら…そんぐらい当たり前だ…と思っていたら実は…

ショウさんでは無く…


オニキス店 店長 オーさんが口出ししていたのだ…


要するにこうだ…

キャバクラなんて女の子はいくらでも集まるが風俗は集まらない…

募集の電話が鳴ったら風俗の話をしていたのだ!

しかもそれで2人も風俗に入れている…


俺的にかなり納得行かなかったが、メインは風俗だ…

グループは風俗グループ… 風俗の話をして何が悪い…と言われたら言い返せない。

でもマジで納得行かなかったので、オーさんには


『もう時間もないし、今回出した募集はキャバクラの話しか言わないでください!』


オーさん「いいよ!でもさ〜女の子足りなくてオープン出来なかったらお前のせいだからな!」




約束はしてくれたが…



かなりイラッとした。

何処の会社にでもいるむかつく奴だ…



多分…俺は打ち解ける事はないだろう…



ちなみに オーさんは今までの実績があって、ショウさんと仲か良かったと言うのもあり違う店から引き抜かれた人だった。


確かにオニキス店は繁盛している。


しかも色々ショウさんに風俗店のアドバイスをしたり、オニキス店の経営もかなり良いのでショウさんが統括部長に任命したのだった。


水商売は結果が全てだから俺も結果を出していつかオーさんに文句を言ってやろうと思った瞬間だった…



やっと募集の電話が鳴った…

しかしその娘も8月から希望…

仕方ないが鳴らないよりマシだ。


そして…


結局オープン1週間前で募集で集まったのは1人…あの8月から希望だった娘だけだった…

ステカンはもう出来ている…

スカウトは俺もトツもやっている。


俺達の地元の友達にも声を掛けたが、遠い為に無理…

オープンから1週間はこのままだと5人しか居ない…

それってキャバクラとは言えない…

スナックだろ…




俺もトツもスカウトに飽きてきた…

話を聞いてくれる人はいても…なんと…

時給1600円じゃ来ないって!


近所の相場は2500円だ…


俺が2人捕まえた事すら奇跡だ…

俺もトツもショウさんとオーさんに「無理だ!」と言う事にした。


トツのキャバクラはかなり田舎なので時給は1600円だが、オープンする場所はキャバクラが盛んな町と町の間の中途半端な場所だ…


そんなに低い時給じゃ隣り町に取られるのは当たり前だ…

今までも言って来たが、やっとショウさんもオーさんも時給を上げてくれる事を承諾してくれた…


ちなみにみーちゃんの店での時給は4500円だった…


No.1だったしね…


でもうちの店では…

時給2500円だ。


良くやってくれた!リー!

そして結局…他の女の子は時給は2000円〜になった…


これで新しく募集を出す事になった…



なんで俺はこんな店に入ってしまったのだろうか…


今戻れるなら。。。


働いてない!


それだけは言える…

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