最低な男3
@の店には風俗以外にキャバクラもあった。
大体社長はそっちに居るのだが、かなり遠い為行った事は無かった。
ボブ「たまには社長にも顔を出してやれよ!」
その一言でキャバクラに行く事になった…
仕事も終わりトツと一緒にキャバクラにGO!
一応営業でだ。社長もいるし酔っ払う事も出来ない。ワンタイムで帰るつもりだった…
中に入り社長と話しをしてから飲みタイム。
しかし!
店には俺のかなりタイプの娘がいて…
…
速攻場内指名した!
(場内指名とは本指名とは違い、あの娘呼んでと言う意味。本指名とは本命の指名。)
ワンタイムいるつもりが話しも盛り上がりラストまで居てしまった。
トツはかなり帰りたがっていたが、
シカトしてやった。
これが俺が初めてハマったキャバクラであった。
女の子の名前は「あーちゃん」歳は俺より2つ上だった。
あーちゃんは週3のシフトで入って居た為、出勤時には必ず飲みに行っていた…
嫌がっていたトツを連れて…
社長も気を使いかなり安くしてくれていたが、週3回必ず飲みに行っていたら金も続かず、気が付いたら飲みに行く度に借金をしていた…
そして…
クリスマスがやってきた…
クリスマス…やっぱりカップルの季節…
でも仕事…
そして…あーちゃんは出勤…
じゃあ〜俺も出勤…
でもエーちゃんはどうしよう…
遅く帰ったら怪しまれるし…
かと言ってクリスマスに酔って帰ったら怪しまれるし…
…
…
!?
ナイスアイディア!
まず会社のパソコンでパー券を作る。(パーティー券)
↓
営業先のキャバクラからパーティーに誘われたとエーちゃんに言う。
↓
営業先だから断れない。
↓
パー券を見せる。
↓
帰りが遅くなる。
↓
酔っ払っても平気。
↓
バレない!
よし!完璧なストーリーだ!絶対これでいける!
クリスマス当日…
あらかじめエーちゃんには今からパーティーに行って来ると電話しといた!
さあ〜
出発だ!
勿論トツも連れて行った。
無理矢理…
そして…飲み開始!
いい感じに盛り上がり今度デートする約束もした!
2人でいいムードになってきた時俺はあーちゃんにプレゼントを渡した!
あーちゃんはいつも100円ライターだったから、ブランドのライターをあげたら…あーちゃんは俺に香水をプレゼントしてくれた!
なんか…
その場のふいんきで…
付き合っちゃおうみたいな感じになった!
…
…
…
が…
1件のメールが入った。
俺はあーちゃんが隣りにいるのに不用意にメールを開けてしまった。(かなりくっついて居た為メールも丸見え。)
…
エーちゃんからだった。
「早く帰って来てね!」
あーちゃん「なにこれ?」
やばい!見られた!
あーちゃん「…彼女…居たんだ…」
やべ…言い訳出来ない…
『うん…いる。』
あーちゃん「じゃあこんな所に居ないで早く帰りなよ!」
『いや…今日別に平気だよ。』
あーちゃん「駄目だよ!帰って彼女を大事にしてあげて…今日は大切な日だよ……」
…
あーちゃん「社長〜チェックで!」
(飲み終わる事)
社長にはバレてない為社長は気を付かって送り出しはあーちゃんだけだった…
あーちゃんは外まで来た…
あーちゃん「もう来ちゃ駄目だよ!」
………
あーちゃん「あとプレゼントありがと!大切に使うね!」
『いや…また来るよ…営業もあるし、あーちゃんに会いに来るよ…』
あーちゃん「じゃあ〜今度来た時は…私も営業ね!」
『…』
あーちゃん「ほら早く帰りなよ!あと香水は使ってね…」
…
…
…
あーちゃんは…
泣いていた…
俺もこれ以上何も言えない…
帰ろうとした時…
あーちゃん
「最後に言わせて…
私は好きだよ!
ふくちゃんは…
私の事…好きだった?」
正直に答えよう。
『気になる女性だった。このまま行ったら好きになったと思う。』
あーちゃん「今の彼女よりも…?」
『それは分からない…』
あーちゃん「ありがと!じゃあね!バイバイ!」
あーちゃんは本当に好きだったみたいだ。確かにアフターもしていたりしたし、電話もメールも毎日していた。
なんかあーちゃんが泣いているのを見て切なくなった…
この時からキャバクラの女の子に本気でアプローチするのは辞めた。
キャバクラで実際にプレゼントをしたのはあーちゃんが最初で最後だった。
キャバクラは…
楽しく飲む場所。
切なさがあった。
俺はあーちゃんの事を好きだったのかもしれない。
夜中に帰って来た俺を優しく迎えてくれたエーちゃん…
勿論エーちゃんも好きだったが切ないクリスマスだった…
ごめんね…
エーちゃん…
…
あっ…トツ忘れてた…
まっいいか。




