表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/117

「前鬼様ぁ~」

「前鬼様ぁ~」

呼ばれた声に目を覚ますと、寝惚け眼の後鬼ちゃんがいる。

あまり頭の回っていない寝起きでは、特に擦り寄ってくる。

べったりと布団の中で近づいてくる。

そのまま抱かれ、頭を撫でられる……が反抗はしない。

というのも、この状態の後鬼ちゃんに何を言っても無意味なのである。

止めて!と言っても、ただひたすら「ぃゃぃゃ」と可愛く駄々をこねるだけだ。

別にからかわれているわけではないので、おとなしくされるがままになる。

私も朝の眠い時に、抱かれたり撫でられたりするのは満更でもない。


撫で返したらどうなるのだろうか。そう思って後鬼ちゃんの頭に手を伸ばす。

さらさらとした髪を弄ぶように撫でてみる。幸せそうな顔だ。私の手も気持ちいい。

撫でていると後鬼ちゃんの目がとろんとしてくる。今にも眠ってしまいそうだ。

反対の手で彼女の首元をくすぐる様に撫でる。急な首元への刺激にびくっとする後鬼ちゃん。

だが気持ちがいいのか直ぐにふにゃ~と声を漏らす。可愛いらしい。

首元だけでは飽き足らず、胸元や肩、鎖骨を擦るように撫でる。

ときたま、くすぐったさか、いやいやと首を振るように仰け反ったり、首で手を挟まれたり……


首元を堪能した私は更に上に上にと撫でていく。ちょうど手の上に顎を載せている感じだ。

指をもぞもぞと動かすと、より一層彼女の目がとろんとしてくる。

「眠いの、後鬼ちゃん?」

返事はなかったが、目で「うん」と合図された。

「じゃあ、まだ寝よっか」

遊んで乱れた布団を片腕で適当に整える。

「おやすみ、後鬼ちゃん」

そう一言言ってから私は彼女の胸元に頭を埋めた。

彼女に抱かれ、二度寝を楽しむのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ