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「前鬼様ぁ」

「前鬼様ぁ」

「後鬼ちゃんどうしたの?」

いきなり後鬼ちゃんが寄り添って来たので聞いてみる。

「眠い」

よく見るとしおらしくなっている後鬼ちゃんの目は眠そうである。

「膝枕して下さい」

「えっ」

そのまま私の膝に頭を乗せてくる。私が寝るときは大概膝枕をしてくれるので文句は言えない。余程眠かったのか、あっという間に後鬼ちゃんは気持ち良さそうに寝息をたて始める。

「むぅ」

早速脚が痺れてきた。別に立てる訳ではないので今は大丈夫だが無論後で死ぬことになる。

「う~」

とりあえず後鬼ちゃんの髪を手櫛で撫で下ろす。柔らかい髪は触っていてちょっとくすぐったい。

「それにしても珍しいなぁ」

基本的に私が起きている時に後鬼ちゃんが眠る事は無いと言っても過言ではない。私を弄る為だけに私が眠くなるのをひたすら待ち続ける後鬼ちゃんだ。

そう思うと何だか後鬼ちゃんが可愛く見える。いつもの私はこんな感じに膝枕されていると思うと幸せなんだね。

気が付くと私もうつらうつらしてきた。そのまま前に身体を倒す様に目を瞑る。後鬼ちゃんの顔が真ん前にあるのは気にしない。挑発してやろう。

目が覚めた時に痺れて動けない私を苛めて来たのは言うまでもない。


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