表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/117

「前鬼様、ごめんなさい」

「前鬼様、ごめんなさい」

「無理に喋らなくてもいいから。もっとお水飲む?」

「はい」

横になった後鬼ちゃんに、急須で直接水を飲ませる。

急須越しで私の手に水をちびちびと飲む感覚が伝わる。

目をつぶったままの後鬼ちゃん。その顔はかなり赤い。

先程お風呂から呼ばれる声にお風呂に赴くと、後鬼ちゃんが倒れていた。

今朝から調子が悪そうであったが、お風呂で気分が悪くなったらしい。

今ここで後鬼ちゃんの面倒を見るのは私しかいない。

水を飲ませて…身体を冷やして…でも急に冷やしすぎないように…

不安になる気持ちを後鬼ちゃんへの処置でかき消す。

一目散にまずは水を飲ませようと水を急須に入れてくる。

飲ませながら空いた手で身体を丁寧に拭く。

一通り身体を拭き終えたところで今に至る。

「あつい…です」

「分かった。少し待っててね」

火照った身体を冷やさねば……目についたのはうちわであった。

持ってきたうちわで後鬼ちゃんの身体をまんべんなく扇ぐ。

程よい風に後鬼ちゃんの表情が和らぐ。

時折水を飲ませたり、濡れた布巾で額を冷やしたり。

あまり冷やしすぎると風邪を引いてしまうので程々に。

「ありがとう…ございます。心地いいです」

それは良かった、と私は返す。私も落ち着く。

「眠く…なってきちゃい…ました」

「後鬼ちゃん?」

疲れたのか、心地よいのか、すやすやと寝息を立てていた。

「ちょっと!ここで寝ないで!せめて服を着て!」

起こそうにも起きない後鬼ちゃんに、布団を掛け横で見守るのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ