「前鬼様ぁ~!やめてください~っ!」
「前鬼様ぁ~!やめてください~っ!」
叫びながら逃げる後鬼ちゃんを追いかける。
普段は追いつけないが、すでに後鬼ちゃんは息が上がっている。
あっという間に追い着き、飛びつくように押し倒した。
「逃さないよ~」
背中の上に馬乗りになる。普段なら簡単に振り解かれるだろう。
続けて私は指でつーっと服の上から後鬼ちゃんの背中を撫でるのだ。
「ひゃうっ!」
そんな叫び声とともに面白いぐらい身体を強張らせる。
「もう一回!」
掛け声とともにもう一撫で、間隔を置いてもう一撫で。
身体に力の入らない後鬼ちゃんは、涙を流しながらも無駄な抵抗をする。
何度も立ち上がろうと、腕を立てたすんでのところでまた撫でる。
「もうっ!やめてください~っ! 」
後鬼ちゃんは背中がとても弱い。私が優位に立てる数少ない弱点。
触った後、しばらくは力が入らないので逃げられないだろう。
逃げたところで、また押し倒すのだけど。
息が続かず苦しそうな後鬼ちゃん。流石に可哀想である。
でも、普段されていることの仕返しと考えれば罪悪感は小さい。
後でまた何かされるのは分かっているので、手を抜こうとは思わない。
「そうだ」
この弱点をより効率的に攻める方法を思いついた。
服の上からでもこれほどの刺激ならば、直接触れるとどうなるのだろう。
開けた服の隙間から手を入る。
「い、いやっ」
何をされるか気付いたところでもう遅い。
つーっと撫でる。飛び上がらんばかりに震え、声にならない叫びを上げる。
飽きるまで遊んだ後は、息の乱れた後鬼ちゃんに抱き着くように眠り始めた。




